アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

水深35メートルのプールは…歩けない

2011年01月01日 | Weblog
 「冗談もほどほどにしなければならないな」と…。高校球児と食事をする機会があったのですが…。職業を問われたので、「プロの…」と言ったところで、球児たちの目が輝き私に集中された。これには参りました。用意した次のセリフが「…アクアウオーカーです」ですから…。球児たちを失望させてしまう…。しかし、ウソをつくわけにはいかない。正直に、「プロの…アクアウオーカーです」と、言いました。
 案の定、落胆の色がありありと…一体私に、「プロの何を求めたかった」のか?このあたり、興味深いところではありますが、球児たちをガッカリさせてしまったことを反省しています。「プロのアクアウオーカー…」については封印します。

 で…、プロではないアクアウオーカーではありますが、旅行に水泳用具は必ず携行。
 トルコでは、ホテルのプールでウオーキングに励んだが、「深い!」。つま先でようやく歩ける。当然体が斜めになると、水没(水中を歩いている)。水深152センチのプールもあるにはあったが、全体的に160センチ超。

 アメリカでは、もっと深かった。飛び板飛び込みのプールかと思いましたよ。底は見えるが、深さが怖ーい!当然、足は底に着かない。よって、アクアウオーキングは無理。で、しょうがないので縁につかまっておりました(救助されそうになりました)。

 ブリュッセル(ベルギー)に、世界で一番深いプールがあるという。  世界一深いプールといっても、アメリカの比ではないだろうと思ったら…最深部で水深35メートルだという!そりゃあ、世界一だわ!水深35メートルのプールでアクアウオーキングできる人間は…ONE PIECEのモンキー・D・ルフィ ぐらいのもの。

 プールの深さの基準は、あるにはある。国際水泳連盟の競技規則で、最低5フィート(約152センチ)となっている。競泳用・シンクロ用のプールの深さは、5メートル程度。飛び込み用は、6メートルぐらいのもの。 スキューバーダイビングの練習プールは8~10メートル程度。つまり、35メートルの深さのプールは、違反でもなんでもないが、「よう作ったわ!」ってとこ。このプール、アクアウオーキング以外なら何にでも使える。スキューバダイビング訓練用のプールとしては最適でしょう。5フィートのプールではスキューバダイビングの練習はできないのかって?できます。しかし、耳抜き、器材の脱着、中性浮力の練習などができない。深場の練習にならなければ意味がない。
 
 アクアウォーキングの何が楽しいのか?筋肉を動かし血流をさかんにするので、流行の言葉を借用すると、「アンチエイジング」に有効に作用する。よって、アクアウオーキングのあとは、達成感、安心感、生きている実感、まだやれるぞというほくそ笑み感…精神衛生上大変良い。

 ただ漫然と歩いているのではありません。元プロですから、うんちくを持っている。歩き方の基本は、レンジウオーキング。肩が水中に沈むくらい歩幅を広くし、両腕を大きく前後に振って歩く。これで、内転筋が鍛えられます。「運動しても痩せない」という人がおられるが、それは内転筋を鍛えないからです。空中でも、大股で歩くと内転筋は鍛えられます。
 膝を直角になるまで持ち上げて歩くのを、「マーチング」と呼んでいます。このように、膝の角度などで、「ニーアップウォーク」「サイドウォーク」「ジョギング(ハイジョギング、ロージョギング)」…まだまだ、いろいろな歩き方があります。それぞれに、前進と後退(フォワード&バック)がある。1時間が簡単に経ってしまいます。
 今年も、世界のプールを歩くぞーっ!