アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

築地で旨いものを食べるコツ

2011年01月28日 | Weblog
 昼食に築地市場へ行き、魚がし横丁の大飲食店街で店を物色する。このひとときは、ワクワクするものです。築地の食堂だけに、「モノ」は新鮮で、量が多い。
 行列ができている寿司屋があり、同じ寿司屋なのに行列どころか、店内に客が居ない店もある。奥の方で、店主がじっと自分の手を見ておりました。そういうところを見て歩く私って…。
 行列の後ろだと思ったら、「ここは最後尾じゃないですよ。あそこに並んで!」と指さされた。行列が左右の店に影響するので、ある程度並んだら、離れた場所に続きが並ぶ…これって、築地魚がし横町の常識?

 魚河岸で働いているおじさんが話しかけてきた。
 「お客さん!どこを見て旨い店を探してんだい?」
 「こ、混んでいる店が旨いかと…」
 「混んでるから旨いってもんじゃない。足元を見なさいよ!」
 
 足元を見る?私など、人生の節々で足元を見られて損ばかりしてきた。魚がし横町で、足元を見ろと言われても…。
 並んでいる人、中で食べている人の足元を見ろという。足元に何かあるのか。

 魚河岸のおじさん多少自慢げに続けた…
 「ゴム長を履いている客が多ければ旨い店なんだよ」
 なるほど!目から、ソーサーほどのウロコが落ちました。
 つまり、ゴム長を履いている人というのは、築地市場で働いている人のこと。築地の人が食べに行く店が、旨い店!

 足元ばかり見ながら、魚がし横町を歩きましたが…時間帯が悪かったか、ゴム長を見つけることはできませんでした。観光客ばかり。魚がし横町の食堂の営業時間は、おおよそ午前6時30分から午後2時まで。

 この日は、魚がし横町6号館の天ぷら屋さん(天房)で、食べました。何の天ぷらかって?もちろん穴子。足元を見ろとアドヴァイスしてくれたオジサンが、「築地にきたらやっぱり穴子をたべなくちゃ」と、言っていたもので…。穴子天丼に、穴子が2尾、体を反らせて乗っかっていました。

 以上、築地で旨いものを食べるコツでした。