アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

55歳だけど子供には違いない…こども手当を…

2011年01月03日 | Weblog
 「年増子供(としまこども)」という言葉が…。どうゆうことか?
 年増が子を産んだ…と、思ったら違った。
 30、40歳を超えても実家にいて、わがまま勝手な子供のことだという。当然といっては失礼だが、まともな仕事についていないのでしょう。 それにしても、「年増」って何歳以上。江戸時代は、20歳前後を年増、20歳を過ぎてから30歳ぐらいまでを中年増、それより上を大年増といった。
 今、20歳前後の女の子に、「そこの年増さん、駅へ行く道はこれでいいのですか?」とは聞けない。今の年増は、30歳代半ば~40歳前後まででしょうか。

 年増子供が増えている…我が家の近所の引きこもりの子供達と似ている…。
 引きこもりが大きな社会問題になって久しいが…我が家の裏(仮名:裏野さんとします)と、向かい(仮名:向野さんとします)にも引きこもりの子がいる。引きこもり率が高い地帯です。
 裏野さんの引きこもりの子は、推定年齢55歳。男子(男子なので、年増には該当しませんが。年増の定義として、女でなければならない)。55歳なら、「子」じゃないだろうって?87歳の母親と二人暮らし。「子」には違いありません。父親はすでに他界している。
 畑仕事、薪割り、雪かき…全て、87歳の母親がする。驚異的に元気な母親です。(裏野さんでは、冬場の燃料は「薪」なのです。今の日本では非常にめずらしい)
 55歳ぐらいの息子が、いつから引きこもっているのか?原因は何だったのか?不明。インタビューするわけにもいかないもので。
 毎日何をやっているのか?年に2~3度見かけることがありますが…引きこもっておられるわけで…テレビでも観て過ごしているのでしょうか?ゲームに興じているのか…何十年も?

 向野さんの引きこもりの子は、30歳代半ばの女子。正真正銘の年増です。20歳ごろまでは、西町小町と評判だった。10数年経って見かけたときは引きこもりになっていた。その間に一体何があったのか?大体の想像はつきますが…。
 こちらも、母親と2人暮らし。母親は60歳代か?早くに離婚して、文字通り女手一つで娘を育ててきた。

 裏野さん、向野さんに共通する問題は、「お金がない」ということ。裏野さん…現金収入は、母親の年金だけ。薪ストーブで冬を越すのも、酔狂ではなく灯油代を節約するため。着るものも、「それ、どこから出したの?」と質問したくなるような…半世紀も前のもの…。

 向野さんの母親は、良く働く。私の観察では、2カ所でパート従業員をしているらしい。現金収入は、10万円を超えると思う。ただ、娘と二人暮らしといえども、月の生活費が10万円というのはきつい。ゆとりなどあろうはずもない。

 近所ではないが、7人の子に、「こども手当」が支給されている家庭がある。大工である父親の稼ぎより、「こども手当」のほうが多い。口の悪い人は、「こども手当で、親が育てられている」と。法律通りなので、批判する余地のないところ…。
 法律通り、裕福世帯へもこども手当が支給されている…。
 赤ちゃんに手厚いというのも理解できない。子育ての費用は、大きくなるにしたがってかさむ。赤ちゃんのうちはそれほどお金がかからないのです。
 こども手当の捻出は、配偶者控除・扶養者控除を廃止して…。子供がいないか、子育て終了の世帯へは増税となる。配偶者控除・扶養者控除を廃止するだけでは充当できそうもない。つまり、今、手当てが支給されている子供達が、大人になってから一生懸命返済しなければならなくなる…。

 それで、「こども手当て」が今後も続くのであれば、年増子供はともかくとして、御近所の55歳、30歳代の引きこもりの子供にもいただくことはできないでしょうか?
 15歳までだって?それは知っているのですが、87歳の老母が、年金で55歳の息子を養っているという実態がある。このままだと、悲劇が起こりそうな予感がするのです。