アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

軍拡より有効な対中国戦略

2011年02月10日 | Weblog
 春節で来日した中国人観光客…みなさん、間違いなく親日家。口々に、日本を褒めそやす。「尖閣問題は?」と水を向けても、圧倒的に多数の観光客が、「そんなことは私達には関係ない」。尖閣問題を知らない人も少なくなかった!それって…どういうこと?春節の休みを利用して、日本に来る中国人ですから富裕層です。富裕層でも、日中間で何が起こっているかよく分かっていない。日本にお金を落としてくださるので、何ら問題ないですけどね。買っぷりが素晴らしい。10万円、20万円、平気で買い物しますから!

 民主党が、「斬られ与三郎状態」になっていますが…。民主党政権になって、「おっ!いいじゃないか!」と思えた事ってあるだろうか?子供が多いので、手当てを頂いて助かったって?それは…本当にいいかどうか現段階では不明。
 「おっ!いいじゃないか!」は、一つだけあります。「防衛計画の大綱」です。自民党時代には実施できなかった安全保障上の対処に踏み出した。これは大きいです。国民と国土を守ることが政府の不可譲の任務。民主党政権で、もっとも評価できることです。

 日本にとって大切なことは、わが国を侵略させない安全保障の確立です。それより経済問題(景気対策)が大切だろうって?あ、あのね!国を奪われたら、経済もヘチマもないでしょう!経済だ、科学技術だ、伝統文化だと言えるのは、「安全」あってこその話です。
 中国漁船に日本が体当たりされて、船長を釈放して…日本の主権と尊厳が冒されたということを認識すべきです。侵略される危険があるということを国民が気づいた事件でした。犠牲者を出さずにそのことを気づかせてくれた中国に、感謝しなければならないくらいです。

 民主党政権は、日米同盟について最初の一歩でつまづきました。現在修復に躍起になっています。「守ってもらう必要なし」「中国が攻めてくるはずがない」「北朝鮮のような立派な国がどうして日本を攻める?(これは、少々前の話。あまりにもおもしろいので、リバイバルで載せました)」…真面目にこのような認識の人がいたのですから。
 「アメリカに頼らず、自分の国は自分で守るべき」…口でいうだけなら、なんとでも言える。防衛予算を2倍、いや、3倍にしても、現在(日米同盟下)の安全度には遠く及ばないのです。日本に防衛費を10倍にする力がありますか?もっとも、10倍にしても現状並みにはならない。
 つまり、近隣国と軍拡を競ったところでなんの意味もない。日米同盟を損なわないこと。このことなくして、日本の安全は成り立たないのです。

 それで、日本の安全と中国人観光客が何か関係があるのか?
 中国との関係は…対抗しようとしないこと。対抗では、中国は日本を敵国とします。そうなると、電気機器、一般機械、衣類、原料別製品、食料品、化学製品、鉱物性燃料、輸送用機器、原料品…が入ってこなくなります。電気機器などは、中国にある日本工場からの逆輸入ですけどね。
 アメとムチを上手に使い分ける。中国はそんなに甘くないって?日本が出て行ったら中国は困りますよ。今の中国は、「日本のお陰を被っている部分を無視できない」ということは重々承知しています。そんなに甘くないからこそ、アメを与える。(上手いなあ!)

 そこで中国人観光客に御登場いただく。(使用済みトイレットペーパーをは、ゴミ箱へ入れずに流す事については強く指導する)中国人観光客は、日中交流の草の根大使です。抗日教育を受けているだろうって?日本の文化、日本人の素晴らしさにふれて、抗日を言う人などおりません。もっとも、抗日家は、その前に日本へは来ませんから。みなさん、「日本大好き」です。「小日本」ではなく、「大日本」。

 親日中国人を増やすことは、柳生の「草」を増やすことと同じ。摩擦が起こったときに強い姿勢で臨んでも、草がいい働きをしてくれるので深刻な問題に発展することはない。
 こうして、中国が、「手を出したいけど、出せない国」にしましょう。中国人観光客へは、異常なほど、「親切丁寧」に対応しましょうや!軍拡より簡単に国土を守ることができます。