アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ピンピンコロリとピッコロとポロリ

2011年02月17日 | Weblog
 幼なじみが、「ウッ」と2度うめいて亡くなってから早くも1年。透析をしていたといえ、普通の暮らしをしていて、湯上がりの一杯を口にして「ウッ」。ピンピンコロリの典型?
 一周忌のお参りをさせていただいた。還暦を待たずに未亡人となった奥様は、「この一年、夫の死については考えないようにしてきました」と。
 「ピンピンコロリが理想的な死」と、巷でいわれて久しいが、残された人にとっては、覚悟がないだけに気持ちの整理のつけように困る…。

 「ピンピンコロリって富永一郎さんの漫画か?」って?そ、それは、「チンコロ姐ちゃん」。古いなあ!
 なお、ピンピンコロリを、NHKの「おかさんといっしょ」のキャラクターだと思っていた人がおりまして…それは、ピンピンコロリじゃなくて「ピッコロとポロリ」ですから!
 ピンピンコロリは、「生きているうちはピンピンと動き回り、死ぬときは長患いせずにコロッと逝く」というもの。
 補足説明:「おかあさんといっしょ」の「にこにこぷん」の中のキャラクターですが…ペンギンの女の子がピッコロ(本名→フォルティシモ・ピッコロ)。ネズミの男の子がポロリ(本名→ポロリ・カジリアッチ三世)。山猫の男の子がじゃじゃまる(本名→ふくろこうじ・じゃじゃまる)。山武さんの犬は茶々丸←にこにこぷんには出演していない。だったら書くなってか?

 閑話休題。実は、「コロッ」と逝くのはかなり難しい事を意識し始めました。
 毎度御登場いただく、日野原重明先生(聖路加国際病院理事長。医師になって73年。99歳)は、「死亡診断書は5,000件以上書いたが急死したという例は稀である」と。願っても叶わないと諦めた方がいいかもしれません。

 こうなると神頼み。「初詣人生初の神頼み(北海道中3)」という俳句もある。中学生ですら(合格を)神様に頼むのですから、くたびれた還暦過ぎが神頼みしても批判されないかなと。
 ピンコロ地蔵は、佐久市(長野県)と、水戸市(茨城県)にある。ピンコロブームに乗っかって、新しく作ったお地蔵様のようなので…経験が浅いでしょうから、御利益は疑問です。

 コロッと死ぬことを考える前に、「ピンピン生きることを考えたら?」という御指摘もある。これは鋭い指摘。
 しかし、BUT!この御時世、ピンピン生きられるか?時給700円の再就職すら難しい。ローンはしっかり残っている。年金で暮らすなんて全く無理な話。…これじゃあ元気など出ない。高齢者の窃盗がうなぎ登りのはずです。今や、高齢者の強盗も増え始めた。「なーんだ!高齢者、結構元気じゃないか!安心した」という問題じゃないって!

 ピンピン生きるのも難しく、コロッと死ぬのは至難(死なん?)の業。どうしたものでしょうか?
 中学生の俳句にこんなのもありました。
 「初詣今年は良い事いくつかな」
 …そうだよねー。ピンピンコロリで悩まずに、よい事がいくつあるか数えた方がいいにきまってますね。
 「布団ごと登校したい寒い朝」という句も。癒されます。中学生に慰められてどーする!

 プールでよく御一緒させていただく御婦人…「旦那が、心筋梗塞になっちゃてー!わっはっはー!本人はショックを受けてるわー!プールへ行こうと誘っても、パチンコ屋へ行くものだからこんなんなっちゃってー!わっはっはー!」心筋梗塞を明るく笑い飛ばす…ピンピンだコロリだと悩んでも何も解決しない。だけど、旦那の不幸を…笑いすぎだよねーっ!せいぜい、「にこにこぷん」で収めるぐらいがちょうどいいのに。ニコニコしたり、プンプン怒ったり、感情を隠さずに…かといって、露わにしすぎずに…にこにこぷんのほうが難しいかな?