アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大相撲も公教育も指導者が問題

2011年02月05日 | Weblog
 大相撲の八百長が発覚。放駒理事長が、「天地がひっくり返った」と言っていた。相撲は、八百長がつきもの。八百長では聞こえが悪いので、隠語で「注射」と呼んでいる。隠語があるということは、八百長があるということ。「花相撲」での取り組みだって…アトラクションと八百長は違うんだから文句をつけるなって?ともあれ、今更、「天地がひっくり返る」は、ないんじゃないかなあ。

 この度の八百長発覚に係わって、貴乃花の母親(藤田紀子さん)がテレビでコメントしていました。「八百長なんて、とんでもないこと」と。テレビ局がどうして、貴乃花の母親にコメントを求めたか?「若乃花VS貴乃花」の兄弟での優勝決定戦が八百長だといわれているからでしょう?テレビ局も人が悪い。

 千代白鵬…大麻事件の時に、唯一尿検査を受けなかった力士です。理由は、「寝坊した」。どうしてそれが許されたの?午後1時からの検査に寝坊で遅れた?朝稽古はどうしたの?おかしいでしょう!そして、野球賭博。とどめがが八百長。親方は何を指導してきた?大麻、賭博、八百長の元凶を育て、大相撲を危機に陥れた張本人ではないのか?九重部屋には、佐ノ山親方(元千代大海)という親方もいるし…。

 舞の海さんが、言ってました。「稽古嫌いの力士がいるというのがおかしい」と。「親方が稽古させればいいだけの話ではないか」というわけ。それくらいの指導力すらない人が親方になっているという痛烈な批判です。

 指導力というと、世の中の指導者は、皆その指導力を問われるわけです。身近な指導者は、学校の先生。
 大学入試たけなわですが、「リケジョ」という耳慣れない言葉が?「歴女(レキジョ:歴史小説好きの女子)」のことかと思ったが違いました。「理系の大学を目指す女子」のことを「リケジョ」と呼ぶらしい。漢字にすると「理系女」でしょうか。

 いま、教育で求められているのは、若者の特に秀でた才能を見いだして伸ばし、将来の国内外の各分野で貢献できる人材を育成することです。その意味で、女子が理系に進出してくる状況は歓迎すべき事。問題は、その秀でた才能を誰が見いだすのか?誰が伸ばすのか?です。これって…学校の先生ですよね?教育の機会均等は当然。その保障と独創的な人材育成は矛盾してません。学校の先生の使命は重い。
 ところが、かって日本が経験したことがない少子高齢社会が進行している。人口は減少の一途。しかし、大学進学率は5割を超えた。志願者がほぼ定員枠に収まる「全入時代」が到来している。そのため、学生獲得競争のもっとも安易な手段「形ばかりの入学試験(早い話がフリーパス)」になる傾向も生じている。こうなると、学校の先生は、生徒の尻を叩かなくても楽々大学合格。使命は重いが実践はゆるゆるでOK?

 力士は親方が育てる。人材は教育(学校の先生)が育てる。立派な親方もいる。立派な学校の先生もいる。これら指導者の中に1人でも良くない人がいると、大相撲全体、教育全体が押しつぶされてしまいます。
 指導者は、「実力と心」を兼ね備えるよう、日夜努力を続けていただきたい。努力をやめた指導者には、とっとと去ってほしい。
 えっ?国の指導者はどうなんだって?結局そこへ行くのかぁー!