アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

地球にまだ孤立部族がいるのが嬉しい

2011年02月22日 | Weblog
 アマゾンのヤノマミ族は、シャボノと呼ばれる円形のアパートに住む。このシャボノのルーツは、中国福建省北西部永定県の、福建土楼(客家土楼)であるとする説を私が発表した。しかしながら、どこからも、なんの反応もない。シャボノと福建土楼に目をつけただけでも偉業なのに…!

 奇をてらっての説ではありません。アマゾンの多くはペルーなのですが、昨秋ペルーへ行ってきて、「アジアと南米の結びつき」を確信してまいりました。福建土楼がグレートジャーニーの末、アマゾンまで来たという説にますます意を強くしました。
 ヤノマミ族は、ブラジルとベネズエラの国立公園サービスによって、日用品支給する等の形で保護されている。しかし、暮らしは、部族内の対立等がありかなり、厳しい様子である。
 
 アマゾンには、保護の手が入っていない部族、つまり外部との接触を持たない部族が元気で暮らしているという。さすがアマゾン、奥が深い。ブラジル政府も、「奥地で暮らす部族に接触するな」と、おふれを出しているという。
 もう3年前になるが、アマゾンを撮影中の飛行機を射落とそうと、矢を放たす部族が空撮され映像が公開されたことがあった。あのときは、映像を見て衝撃を受けました。飛行機を、大きな鳥と思ったか?矢で射落とそうとする。そういう人が地球上にまだいたということが、嬉しかったです。屋根に登って竹竿で星を落とそうとするかのような…。

 その部族を、最近また撮影できたという(National Geographic News)。みなさん元気そうにしていた様子で…今回は、矢を射かけてはこなかったらしい。今回も空から写真を撮ってきたのですが、写真によると暮らしが豊かであることがうかがえます。
 裸同然で暮らす部族にとって暮らしが豊かということは、食料が豊富ということ。パパイヤ、キャッサバがうず高く積まれている。収穫したトウモロコシ、カボチャ、ピーナッツ、バナナも。これなら、孤立していても暮らせると感じます。孤立部族といっても、外部との接触が皆無というわけではなさそう。マチェーテ(山刀)や金属製の鍋を使っているのが確認されているという。

 現在のところ危機的な状況にはない孤立部族、彼らに敵はいないのか?敵は、違法伐採者たちです。特に、ペルーでは違法伐採が進み、部族が逃げ惑っている状態。ブラジルは先住部族保護が手厚い。と、なると、ペルーから逃れてブラジルへ入る部族が出てくる。そうなると、部族間抗争が起こる。
 ブラジル政府の視察チームは、「政府の方針通り部族との直接の接触は行わない。彼らが健康な生活を送っているか、人数が減って以内かを調査する。また、伐採業者や採掘業者に痛めつけられていないか確認したい。1年に1度は上空から調査を行う」…是非続けていただきたいもの。

 地球上には、ネット依存症の人もいれば、裸で上空の飛行機を眺めている人もいる。幸福度はどちらが高いか分からないが、私は、「孤立部族が存在する」ということに嬉しさを感じます。できることなら、1年とはいわない、1週間でいいから一緒に暮らしてみたい…。単なる野次馬だろうだって?夢がある野次馬です。