アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

痛くて痒くて困ります ~消費税率の引き上げ~

2011年02月04日 | Weblog
 菅首相は衆院予算委員会(2月2日)で、消費税率引き上げの時期について、「(衆院議員の)任期の終わった後に実施することにしたい。基本的な考え方としては、そういう設計図だ」と、述べました。つまり、実際に税率を上げるのは衆院議員の任期が切れる2013年8月以降ということ。

 痛し痒し…です。

 痛い部分は、消費税率を引き上げて社会保障税とすることで、年金や介護、高齢者医療制度の財源を充実させておく必要がある。そのためには、すぐにでも引き上げてほしい…。

 痒い部分は、所得税・法人税・贈与税・相続税・株取引にかかる税などなど…累進課税なので問題にならない。消費税は、所得に関係なく一律ですから、低所得者に厳しい。年金生活者(この言葉、実際は正しくない。正しくは、「年金を生活費の一部にしている生活者」です。長いので、年金生活者としておきます)にとって、消費税率の引き上げは苦しさに拍車がかかる事になる。消費税率引き上げ時期が少しでも延びると助かる。寄って痒い…。

 「バラマキだ!」「バラマキではない!」…打ち出の小槌があるわけでもないのに、お金は遣えば無くなる。
 「お金がないので、できません」では済まないことがあるわけで…とりわけ、「命」に係わる部分は、お金をなんとかしていただかなければなりません。高齢者の問題ですよ。

 NHKで孤独死を取り上げ、大きな反響がありました。今は、そのほとぼりも冷めてしまいましたが…日本人の平均寿命は男性79.59歳、女性86.44歳。信長の頃から、40年も延び、「人生90年」の時代へと向かいつつあります。なぜ、信長を出したかって?もちろん「江」にちなみまして。ミーハーなもんで。
 私は、西町2丁目町内会第7班の元班長でした。班長をクビになったのかって?1年交替なのでクビになったわけでは…折角「長」が付く役職が手に入ったのに残念でした。次回、班長が回ってくるまでに10年はかかります。おっと、横道へ逸れた…。

 閑話休題。7班は17世帯なのですが、独居老人が4世帯。夏場は気になりませんが、冬場は、雪に埋もれていますので、中で生きているのか?入院しているのか?それとも…?かなり気になります。喜ばしい「長寿社会」ではありません。元班長としては、自分の所属する班で、「孤独死」を出したくないのです。
 元班長とはいえ、なんの権限もない。雪をかき分けて、「生きてますか?死んでますか?」と、訪問するのはためらわれる。

 ここは行政にお願いしなければならないところ。まず、(高齢者など)孤立しがちな人の個人情報を整理する。それを、地域社会(町内会、民生児童委員、人権擁護委員、保護司など)と、共有する。「プライバシーうんぬん?」そんな民主的な事を言っているから、孤独死がふえるのです。 そのことと連動させて、社会保障番号を整備する。そして、福祉制度を相互連携させる(医療や介護)。こうなると、元班長は安心できます。今は、高齢社会ではないのです。超高齢社会なのです。人生90年ですから。 そこで、財源をどうするかという問題。私の萎縮した脳では、「消費税率の引き上げ」しか浮かんでこない。

 しかし、年金生活者としては、消費税率の引き上げは困る。しかし、BUT、消費税率を上げて社会保障税にしていただかなければ、自分自身が孤独死…。だが、しかし、BUT、1日2合の飯を、1.5合にするのはきつい。だが、だが-er、だが-est、年金や介護、高齢者医療制度の財源を充実させなければ・・・。

 今更、犯人捜しをしてもしょうがないが、誰が日本を破産・廃屋状態にした!?「責任者ぁ!出てこ~~~い!」…やはり、出てこなくていいです。どうせ出てきても、「疎いものですから」と、言うのでしょうから。