アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

人類がもつ最も原始的な武器

2011年03月06日 | Weblog
 幼稚園・保育園で、先生、保育士さんが注意しているのは、園児の「噛みつき」です。なぜ、噛みつくかについては、諸説あります。どんな説があるか・・・

 (1) 噛む行為が遊びの一つになっている。甘えている気持ちを表すなどに使われる。
 (2) 言葉が出ない、伝わらないからもどかしい、もどかしいから体で表現。「(自分が)そのおもちゃで遊ぼうと思ってたのに!がぶり」「オマエ、あっちへ行け。がぶり」
 (3) ケンカの手段
(4) 注目されたくて。噛むことで注目されることをどこかで経験して味を占めている。

 殴る蹴るが発達していない幼稚園・保育所の子供達にとって、攻撃の武器は、「噛みつき」です。諸説については…まあ、全て当てはまります。
 動物の殆どは、噛みつきが武器です。ピラニア、ヘビ、トカゲ、イタチ、ネズミ、イヌ、サル、ワニ、クマ、パンダ、ライオン…。子供が、「噛みつく」というのは、ヒトがもつ最も動物に近い…つまり、原始的な武器ということです。

 原始的というからには、成長するにつれて消滅するのか?いえいえ、そうでもないのです。
 噛みつきは、小・中学生のケンカにも見られる。組み合って、手を使い、足を使い…残る武器は、噛みつきです。しかもこれが大変効果がある。なぜ知っているか?私自身、50年前に被害に遭ったことがある。
 離れて戦っているうちは楽勝だった。もう、戦意はないだろうと油断したところで、手の親指の付け根をかまれた。食いちぎられるかと思いましたよ。

 24歳でも噛みつく。着せ替え人形の服16点(販売価格計1,680円)を万引きした宿毛市の24歳の女性は、万引きを目撃していた3人の女子中学生に捕まってしまった。女性は、女子中学生の、「手首や頭、足首を噛み、顔をひっかいて激しく抵抗した」。やはり、噛みましたねえ!しかも、足首や頭を噛んだ。ど、どんだけ口が大きいんだ!?ワニ並みだね!

 そして、37歳になっても、「噛みつき」が武器というか凶器というか狂気というか…であることが判明しました。
岐阜県高山市上三之町の雑貨店(この表現が懐かしい。雑貨店は死語かと思っていました)で、スタジアムジャンパー(31,500円)を万引きした37歳の女性が、店長さんの手に噛みついた。捕まりたくないという窮余の一策だったことがうかがえます。
 人間、ここ一番というときは、老若男女を問わず、「噛みつき」です。

容疑者の37歳の女性は、「ジャンパーを着たまま外に出ただけで、盗んでいない」と、主張。上祐史浩じゃないんだから!(上祐を知らない?知らなくてもいいです)
 噛みつくという、原始的な攻撃を見せたところは高評価を与えられるのに、言い訳がショボすぎる。
 で、オチがあります。万引きだけなら「窃盗容疑」で済んだのに、噛みついたもんだから、「強盗致傷容疑」なってしまう。原始的な攻撃がまずかった…。