アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

危機にこそ結束して立ち向かう…それが日本人

2011年03月15日 | Weblog
 東日本大震災に関わって、安否確認とお見舞いの電話をたくさん頂いた。ありがたいことです。私が病気の時に、「ルルドのお水」を送って下さったアメリカ在住の夫妻からはメールと電話。ありがたいことです。
 ドイツのブラウワー夫妻からは、「深甚なる哀悼の意を表し、日本の復興をお祈りいたします」とのメールが。(私は、日本の首相ではありません。念のため)さすが元同盟国の人たち。私も、「ドイツから救援隊が来ています。ありがとう」と、返事しました。首相に成り代わって。

 外国人の目には日本人の武士道精神は廃れていないと見えるよう。危機に瀕すると発揮される「日本人の美徳」。本物の日本人はそれが普通のこと。
 ベトナムのメディアは、「怒鳴り合いもけんかもない」「本当に強い国だけがこうした対応ができる」。
 アメリカのメディア(ウォールストリート・ジャーナル)は、「不屈の日本」と題する社説を掲載、「大自然からの打撃に遭っても生き延びるための備えを、日本人がどれほどきちんとしているか指摘せずにいられない」と、防災システムや建物の耐震設計をたたえた。
 イギリスのインディペンデント・オン・サンデーは、1面トップで日の丸の赤い円の中に「がんばれ、日本。がんばれ、東北」と日本語で大見出し。「日本は津波の被害から立ち上がろうと闘っている」と報じた。
 また、フィナンシャル・タイムズは、「巨大地震と津波、原発事故に見舞われながらも、パニックに陥らず、気丈に振る舞う…称賛すべき冷静さと不屈の精神!」と。
 ロシアのメディアも、「日本には最も困難な試練に立ち向かうことを可能にする~人間の連帯~が今も存在している」と称賛している。そして、「ほかの国ならこうした状況下で簡単に起こり得る混乱や暴力、略奪などの報道がいまだに一件もない」と。・・・この報道が辛い。

 諸外国が称賛の声を上げる日本人の武士道精神ですが、それに泥を塗る卑怯者どももいる。
 宮城県内で、地震の混乱に乗じたと思われる万引きや、夜間に店のガラスなどを破って侵入する窃盗などが多発している。コンビニエンスストアや飲食店、家電量販店から食料品のほかカーナビや現金などが盗まれている。停電で防犯カメラが作動しない。警察は災害救助にかかりっきりで警邏できない。そのスキを狙う…こういう日本人もいるのです。恥。阪神淡路の時も、「日本には強奪、略奪はない」と、外国メディアが報じた。しかし、実際にはあった。そして、今回も略奪が起こった。災害対策と並行し、非常時の混乱につけ込んでの犯罪をなくすることにも取り組まなければなりません。情けないですよ!

 また、窃盗ではないが、不安感をあおるメールが多発…なんと、家人にも。内容は、関西電力関係者を装って、「節電の輪を広げよう」という真面目なもの。家人は性格上、律儀に知人数人に内容をコピーして送信。関西電力とは無関係なチェーンメールと分かって怒ることしきり!国の一大事のさなかに、いたずらする日本人がいるということですね。

 卑怯者もおりますが、とりあえず無視しましょう。危機にあって、日本人の連帯感が強まったことは事実です。頑張っていかなければなりません。私も、災害支援ボランティアに加わりたいのですが、逆に救助されそうなので、逡巡しております。

 北朝鮮の反応は…日本の震災と津波を報じながら、「歴史わい曲」というお得意のフレーズで日本を非難し、「植民地支配の過去清算に取り組むよう求める」…まったく!同情してくれなどとは言うつもりはない。だけど、東日本大震災と「歴史わい曲」って、どうやったら結びつくのだろう?