まず、今日のテーマですが、次の時事通信の記事(要約)を読んでください。
官邸危機管理センターは、福島第1原発(福島県大熊町)の10キロ圏内に取り残された住民について「明け方までに避難させること。避難しない場合は責任を取れない」と県に指示した。
県は自衛隊に(双葉病院に入院中の患者の救助を)要請。自衛隊が到着した際、300人を超える患者のうち、病院内におられたのは、寝たきりの高齢者128人だけ。医師や病院職員らは誰一人いなかった。自衛隊は、バス3台で双葉病院から128人を搬出、被ばく状況を調査した上で、避難所に移動させた。同病院の患者のうち14人は、避難途中や避難先で死亡した。
マイケル・サンデル先生はお忙しいので、洽(ひろし)先生が、授業をいたします。
洽 :まず、和男くん、口火を切ってくれないかな。
和男:はい。寝たきりの高齢者を放棄して、とっとと逃げてしまった病院関係者に激しい憤りを感じました。
洽 :那津男くん、頷いているけど同意見なのかな?
那津夫:はい。人の命を助けるのが、病院ですよね。放棄して逃げてしまうのは、病院関係者である以前に、人として失格だと思います。
洽 :人間革命ではなく、人間失格なんだね?
那津夫:洽先生!くだらないことを言わないでください。時と場合をわきまえなさい!
洽 :えーっとぉ…、知識の一環を披露しただけなんだけどね。
那津夫:(小声で)それが知識か!
洽 :おっ、手が挙がったね。では、禎二くん。(ブログの字数が多くなりそうなので)手短に!
禎二:放射線を浴びる危険があり、退避命令が出ていたのですよ。300人の入院患者がいたとして、172人も待避させた…このことは立派ですよ。責任は、果たしています。正しい行動だったと言ってもいい。
喜見:病院関係者は、ギリギリまで頑張ったと思うよ。苦渋の選択だった…。
和男:おいおい!つまり、128人を放棄したことを是とするのか?山田町の老人介護施設では、必死に利用者を救出しその果て津波にのみこまれて、いまだに行方不明の職員も多数おられるのに。
喜見:では聞くが、和男くんは最後の最後まで、128人を助けようと頑張るんだね。殉職も覚悟なんだね。
和男:そ、それは…。
喜見:いいことばかり言っても自分ができないんじゃないか!
那津夫:私は、殉職も厭わない。人間革命ですよ!医者じゃないから、そのような場面に遭遇することはないでしょうけどね。
喜見:ケッ!都合が良すぎるぜ。大衆ウケしそうなことばかり並べる…!
洽 :みんな、勝手にしゃべらないでよ。授業者である私を放棄してはいけません。双葉病院の関係者の正義について考えを述べてくれないか?馨くん!
馨 :(嗄れ声で)寝たきりの高齢者には申し訳ないとは思いますが、病院関係者が生き延びると、今後、何千、何万という人の命を助ける可能性が強いのです。病院関係者は、とっとと逃げたのではなく、将来を見据えたとき自分たちが助かるのがいいことなんだと考えたわけです。
和男:ち、ちょっと待てよ!コラ!文豪の子孫!聞き捨てならん。人数の問題なのか?結果的に多人数を助けられるなら、少人数を犠牲にしていいのか?!1人の命だって、地球ほど重いだろうがぁ!
禎二:だったら、最悪の事態になったとして、病院関係者も、寝たきり高齢者の128人も、全員が犠牲にならなければならないのか?そうなれば、アナタは満足するのか?
那津夫:タラ、レバの話をしてどうするんだ!話の本質がら逸れていく!
馨 :(嗄れ声で)誰も、先など見えない。タラ、レバで話をするしかないだろう!最悪の事態を想定して対策を練って進むしかない!
(ここで、慎太朗くんが乱入)
慎太朗:赤ちゃんと、高齢者のどちらかを1人を生かすことができるという状況下で、どちらを生かすんだ!口先で、きれい事言っている場合か?今、国民一人一人が内心で決定しておかなければならない重大な命題を突きつけられているんだぞ!
洽 :ま、むずかしい話はさておいて…。
慎太朗:さ、さておいてしまうのかい!?洽くん…リアップ買えよ…。
洽 :えー…。頭髪の話は無視して…では、今日発言していない、直斗くん。
直斗:さ、最少不幸社会…
洽 :被災者は、最大の不幸に見舞われているんだけどね。患者放棄の病院職員の正義についてはどうなんだ?
直斗:正義など無いと思っていましたが、馨ちゃんとか禎二ちゃんの意見も、なるほどなあと、思いました。慎ちゃんも四選出馬ということで迫力がありました。でも、「人数の多寡」「余命の差」これらで、見捨てられるかどうかが決まるのは…(かなり困った様子)。
洽 :では、授業終わり。
太蔵:素晴らしい!
アレアレ、洽先生、まとめをしないまま授業終了。「子供達に、私の正義観を押しつけるようなことはしません。だから結論をぼかしたまま授業を終えるのです。そうすると、一人一人が正義というものを深く考えることになるから。押しつけられたら、その段階で思考しなくなります」…いいことを言うよなあ!
なお、先生および授業に参加した子供達は、架空の人物です。念のため。
官邸危機管理センターは、福島第1原発(福島県大熊町)の10キロ圏内に取り残された住民について「明け方までに避難させること。避難しない場合は責任を取れない」と県に指示した。
県は自衛隊に(双葉病院に入院中の患者の救助を)要請。自衛隊が到着した際、300人を超える患者のうち、病院内におられたのは、寝たきりの高齢者128人だけ。医師や病院職員らは誰一人いなかった。自衛隊は、バス3台で双葉病院から128人を搬出、被ばく状況を調査した上で、避難所に移動させた。同病院の患者のうち14人は、避難途中や避難先で死亡した。
マイケル・サンデル先生はお忙しいので、洽(ひろし)先生が、授業をいたします。
洽 :まず、和男くん、口火を切ってくれないかな。
和男:はい。寝たきりの高齢者を放棄して、とっとと逃げてしまった病院関係者に激しい憤りを感じました。
洽 :那津男くん、頷いているけど同意見なのかな?
那津夫:はい。人の命を助けるのが、病院ですよね。放棄して逃げてしまうのは、病院関係者である以前に、人として失格だと思います。
洽 :人間革命ではなく、人間失格なんだね?
那津夫:洽先生!くだらないことを言わないでください。時と場合をわきまえなさい!
洽 :えーっとぉ…、知識の一環を披露しただけなんだけどね。
那津夫:(小声で)それが知識か!
洽 :おっ、手が挙がったね。では、禎二くん。(ブログの字数が多くなりそうなので)手短に!
禎二:放射線を浴びる危険があり、退避命令が出ていたのですよ。300人の入院患者がいたとして、172人も待避させた…このことは立派ですよ。責任は、果たしています。正しい行動だったと言ってもいい。
喜見:病院関係者は、ギリギリまで頑張ったと思うよ。苦渋の選択だった…。
和男:おいおい!つまり、128人を放棄したことを是とするのか?山田町の老人介護施設では、必死に利用者を救出しその果て津波にのみこまれて、いまだに行方不明の職員も多数おられるのに。
喜見:では聞くが、和男くんは最後の最後まで、128人を助けようと頑張るんだね。殉職も覚悟なんだね。
和男:そ、それは…。
喜見:いいことばかり言っても自分ができないんじゃないか!
那津夫:私は、殉職も厭わない。人間革命ですよ!医者じゃないから、そのような場面に遭遇することはないでしょうけどね。
喜見:ケッ!都合が良すぎるぜ。大衆ウケしそうなことばかり並べる…!
洽 :みんな、勝手にしゃべらないでよ。授業者である私を放棄してはいけません。双葉病院の関係者の正義について考えを述べてくれないか?馨くん!
馨 :(嗄れ声で)寝たきりの高齢者には申し訳ないとは思いますが、病院関係者が生き延びると、今後、何千、何万という人の命を助ける可能性が強いのです。病院関係者は、とっとと逃げたのではなく、将来を見据えたとき自分たちが助かるのがいいことなんだと考えたわけです。
和男:ち、ちょっと待てよ!コラ!文豪の子孫!聞き捨てならん。人数の問題なのか?結果的に多人数を助けられるなら、少人数を犠牲にしていいのか?!1人の命だって、地球ほど重いだろうがぁ!
禎二:だったら、最悪の事態になったとして、病院関係者も、寝たきり高齢者の128人も、全員が犠牲にならなければならないのか?そうなれば、アナタは満足するのか?
那津夫:タラ、レバの話をしてどうするんだ!話の本質がら逸れていく!
馨 :(嗄れ声で)誰も、先など見えない。タラ、レバで話をするしかないだろう!最悪の事態を想定して対策を練って進むしかない!
(ここで、慎太朗くんが乱入)
慎太朗:赤ちゃんと、高齢者のどちらかを1人を生かすことができるという状況下で、どちらを生かすんだ!口先で、きれい事言っている場合か?今、国民一人一人が内心で決定しておかなければならない重大な命題を突きつけられているんだぞ!
洽 :ま、むずかしい話はさておいて…。
慎太朗:さ、さておいてしまうのかい!?洽くん…リアップ買えよ…。
洽 :えー…。頭髪の話は無視して…では、今日発言していない、直斗くん。
直斗:さ、最少不幸社会…
洽 :被災者は、最大の不幸に見舞われているんだけどね。患者放棄の病院職員の正義についてはどうなんだ?
直斗:正義など無いと思っていましたが、馨ちゃんとか禎二ちゃんの意見も、なるほどなあと、思いました。慎ちゃんも四選出馬ということで迫力がありました。でも、「人数の多寡」「余命の差」これらで、見捨てられるかどうかが決まるのは…(かなり困った様子)。
洽 :では、授業終わり。
太蔵:素晴らしい!
アレアレ、洽先生、まとめをしないまま授業終了。「子供達に、私の正義観を押しつけるようなことはしません。だから結論をぼかしたまま授業を終えるのです。そうすると、一人一人が正義というものを深く考えることになるから。押しつけられたら、その段階で思考しなくなります」…いいことを言うよなあ!
なお、先生および授業に参加した子供達は、架空の人物です。念のため。