アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

大相撲番外編 国立大卒の力士が大技「ゆかたがけ」を決める

2011年03月17日 | Weblog
今日は、セントパトリックスデイ。知る人ぞ知る。知らない人は全く知らない私(アンティークマン)の誕生日です。今年の誕生日は、東北関東大震災の被災者のことが気になりますから、穏やかな気持ちでは迎えられませんでした。
 しかし、これまで生きてこられて幸せです。思えば愉快・痛快な人生でした。間違えました。「人生でした」ではなく、「人生です」です。

 東京マラソン日本人トップの、埼玉県立春日部高定時制職員の川内優輝さんが、実に愉快・痛快ですが、もう一人気になる人が。「猫ひろしだろう」って?猫さんもまあまあ愉快ですが、私が取り上げたいのは、「田中修一さん」です。

 「どこの田中さんだぁ?」って?大相撲、千賀ノ浦部屋の力士だった田中修一さん。四股名は、「舛名大(ますめいだい)」。師匠の現役時代の四股名が舛田山。田中さんは、名古屋大学工学部化学・生物工学科卒業。あの、ノーベル賞受賞者を輩出した愛知県ナンバーワン大学です。名古屋大学は、通称「名大」。師匠の「舛」と、「名大」をくっつけて、「舛名大」。
 
 大相撲入りの時、大きな話題になりました。国立大出身力士は過去に2~3人ですから、それはそれは珍しい。私も、「成功してくれるといいが」と密かに応援しておりました。しかし、BUT!三段目(東三段目89枚目)まで上がったところで悲劇が起きた。頸髄損傷という大けがをしてしまいました。…ズルズルと番付外に落ちてしまった。
 それなら、愉快でも痛快でもないだろうと思うところ…。
 
 舛名大は、大相撲ではもう無理と判断した。そこで、「相撲が大好きなので相撲に関わる仕事がしたい」と考えた。
 相撲に関わる仕事とは何か?「親方?」あ、あのね、現行の制度ではそれはできない相談。(そのことも今、改革問題として挙がっているんですけどね)呼び出しも行司も無理。そこで出した結論が、「新聞社の相撲担当記者」。190cm、140kgだけど、記者になるには、身長・体重の上限はない。

 相撲担当記者…どこの新聞社を受けるか?名大卒ですから、中日新聞社。
 中日新聞社もびっくりしたと思います。小山のような男が面接に現れたのですから。結果は、みごと採用内定。
 大新聞社への採用が内定したのは、「名大卒で、元力士で、190cmで140kg」の他に、舛名大の賢さがありました。
 どんな賢さか?個性を生かしたのです。どうしたかって?面接に「ゆかた(浴衣)」を着て行った。つまり、決まり手は、「ゆかたがけ」。大会社の面接試験に、「ゆかた」を着ていく人は…あとにも先にも彼だけでしょう。
 「そとがけ(外掛け)」「うちがけ(内掛け)」「かわずがけ」があるのですから、「ゆかたがけ」もあるわけで…。

 愉快・痛快、怪物くんは、怪物ランドのプリンスだーい!…古い!?それを知っているアナタ…なかなか古い。もしや同年代では?今日は、私の誕生日!