アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

枝野さんがホウレン草を食べてみせなければ

2011年03月31日 | Weblog
 津波で大きな被害を受けた宮城県気仙沼市の大島、プールに溜まっていた茶色の水を濾過して飲んでいた。しかも一世帯一日あたり、20リットル。50歳前後の男性が、「どこの、避難所が…(号泣直前)。(何とか気を取り直して)プ、プールの水を飲んでしのいでいる避難所が…ど、どこにありますか…(あとは声にならない)」と。人類が宇宙に滞在して帰ってくる時代に、プールに溜まった水を飲んで命をつなぎ救援の手を待っている。情けなくて情けなくて、名誉もプライドも何もかなぐり捨てて泣くしかない。「大島は、いつもいちばん最後なんだ」とも。(昨日、ようやくフェリーが開通。どうやらプールの水を飲まな久手も良くなったようです)

 プールの水を飲んで暮らすのとは、大分意味が違うが、停電のため「ローソク」で暮らさなければならない人も…。電気のありがたさを被災により知らしめられる。情けないがどうしようもない…。東京都など、大きな災害に遭わなかったところでも、「計画停電」。電気が無ければ社会が回らないという現実を突きつけられることとなった。「オール電化住宅」の住人は、「オール出来んか住宅」というおもしろくもないシャレ…。電力会社は、「安定的に電気を供給する使命」を担っている、いわば「地域独占企業」。ダウンすると、地域の全てがダウンするわけで…。

 原発事故に関わり、自衛隊、警察、消防は身を挺して頑張っている。宇宙に人類が滞在する時代に、焼けただれた原発建屋で、死ぬか生きるかの仕事をしている。そして批判の矢面の東京電力も不眠不休で頑張り続けている。劣悪な環境下で一日2食…それも、活力源には程遠い食事。
 何が言いたいか!自衛隊、警察、消防には弱いが、東電にはめっぽう強い人の存在が!…腹を立ててもしょうがないが、ホント義憤に駆られます。手負いとみると、徹底していじめる…。

 菅首相が東電に乗り込み、幹部を怒鳴りつけた…その大声が、室外まで聞こえたと報道されていました。東電の不始末で、事故が起こったということなのでしょうか?停電で怒り心頭に発した人々の代弁として、東電を怒鳴ったのか?命がけなのだから、「労って励ます」でなくてはならない。怒鳴ってはいけません。怒鳴って原子炉の安全が確保できるなら、右翼の街宣車でも借りてきて怒鳴ればいい。政治主導?頼むからもういいかげんにしてくれ!政治主導では、日本が立ちゆかないことに気づいてほしいが…気づくタマでは…ないない。

 放射線と農作物の関係で、「すぐには影響が出ない放射線量」という野菜が流通している。「安全なのに風評被害で、売れません」と業者は嘆く。そもそも、「すぐには影響が出ない…」ということは、「いずれ影響が出る」ということでしょう!こういう場合は、風評にあたらない。「100%安全」と、枝野さんが言っても売れない場合が風評被害です。ですから、絶対に安全ならば、枝野さんが、「絶対安全です。このほうれん草、私が生のまま食べて御覧に入れます。バリバリバリ!」こうすれば、国民は買います。それなら、菅さんがカイワレダイコンを食べたのと同じだろうって?はい同じです。
 「すぐには影響がでない放射線量ですよ。買ってたべなさーい!私は絶対食べないけどね」…これじゃあ、買わない人が出るのは当然。
 売れ残った大量の野菜を被災地へ送っている。その言い分が…「風評被害で売れないので、被災地の人に食べさせてあげる…」これひどいですよ!とんでもない上から目線!「…食べさせてあげる…」が良くない。「安全ですから、食べていただける方がおられたら、食べていただきたい」…このようにいわなければなりません。被災者だって、「すぐには影響が出ない野菜など、食いたくない」と、いう人だっておられる。「食い物がないんだろう!食わせてやるよ」という態度は絶対に良くない。

 東電関係で、首相の尻馬に乗る馬鹿どもにも、失望させられました。一部のメディアの連中ですが、記者会見で東電を吊し上げておりました。東電さん、記者会見はおそらく初体験。そこへ剣山の束を投げつけるような質問責め。おそらく、平時なら結構威張っておられる(?)人たちなのでしょうが、平身低頭しかなかった。…で、何か解決したのか?