アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

困っている人を助けるのがドイツ魂 日本も…!

2011年03月16日 | Weblog
 いつもドイツ人を褒めるのですが…この度も、ドイツ人ってやはり凄いなあと思いました。東日本大震災の直後にブラウアー博士から「our condolencies」というメールを頂いた。そして第二弾も来ました。件名は、「Just in case」。何が書いてあったか…
 (ドイツ語では私が読むのに時間がかかるので、英語で書いてくれる)…I want to let you know, that in case of a serious emergency in Tokyo/Japan we would try to help until this severe problem is over. For example, we could host for some time one of your children (perhaps with a baby/small child?)…
 「子供1人の面倒を見てやるぞ」ということ。こういう「心」があるのがドイツ人!

 25年も前の話ですが、ドイツの山岳部をドライブしていました。その日の宿を探そうと、「H(ホテル)」の表示を頼りに山の中を走りました。突如現れた大きなホテル。陸上のグラウンドのような駐車場がありました。ホテルのロビーに、笑い転げて遊んでいる10人ほどの子供達が…どう見ても、ドイツ人の子供ではなかった。
 子供達の半数は、チェルノブイリ原子力発電所事故(現ウクライナ)で避難した子供達。そのホテルが、ウクライナから、引き取って育てていたのでした。残りの半数は、親を亡くしたベトナムやカンボジアの子供達でした。
 ドイツには、不幸にも親に育ててもらえなかった子供を、引き取って育てている施設がいくつもあります。民間のホテルでもそのようなことをしていることに、大いに驚きました。「人種も国籍も関係ない。困っている人がいたら、できる限りのことをして助ける」素晴らしい。

 女優の東ちづるさんが、世界ウルルン滞在記というテレビ番組で、「ドイツ国際平和村(Friedensdorf international)」を紹介してくれました。ドイツ国際平和村は、戦争や内乱に巻き込まれ傷ついた子供達を救済するためのNGOとして開設したもの。(治療が終了したら子供は親の元に帰ることが前提)東ちづるさんがレポートして以来、日本からも多額の募金が届くようになっています。

 困っている人を助ける精神…国民一人一人に染みこんでいるから、個人でも受け入れてくれる。日本人も本来この精神をもっています。我々個人も、踏み込んでいいのではないでしょうか。

 チェルノブイリ原子力発電所の事故。リトルボーイ(広島に投下された原子爆弾)約500発分に相当する量の放射性物質が撒き散らされた。炉心溶融(メルトダウン)で爆発したもの…福島原発…今朝も火災が起こっていましたが、何とかこのまま冷やして封じ込めてほしいものです。ドイツの化学者であるブラウアー博士、一番の気がかりが、このメルトダウンだと…。