アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

被災地へ 高額所得者の高額寄付を高率免税に… 

2011年03月24日 | Weblog
 被災者の支援のための寄付、これは尊いです。余裕があるなら、少しでも多く寄付したい。駅から中心街までの道、辻毎に、「募金お願いしマース!」の子供のグループやら、大人やら、十字軍みたいな人やら、陸上競技の人やら、着ぐるみやら…募金せずに通り過ぎるのがなんとも後ろめたい。1.5kmほど歩くのに、数千円。帰り道では、募金のグループから遠いところを歩いてきました…。いくらなんでも律儀に募金箱毎に千円札を入れていられない…。2人暮らしの我が家に、寄付好きが1人いるもので、諍いが絶えない。NHKの募金、民放の募金、新聞社の募金…「募金」と、聞こえるとサイフを開けている。小銭しかないのに。困ったものです。

 今日も、H銀行へ行って募金を振り込むミッションが言い渡されました。今なら、手数料がかからないのだそうで…(そういう理由で寄付する人って珍しいと思う)。「もう十分寄付しただろう!」とでも言おうものなら、2倍3倍の非難のセリフが浴びせられる。寄付マニアだね。寄付モンスターといってもいいかも。

 楽天の三木谷さんと、ユニクロの柳井さんが、それぞれ10億円以上寄付したという。会社のお金ではなく個人資産だと!もっているんですねえ!もっている人がたくさん寄付する。これはいいことです。楽天もユニクロも社内公用語を英語にしようとしている。このことと、10億円の寄付は…どうやら無関係のようです。

 寄付でつきまとうのは、売名行為のための寄付というなんともいやらしいもの。久米宏さんが2億円寄付した。久米さんは、「ノーコメント」での寄付。つまり、「売名行為」と、受け取られまいと考えた。しかし、連日、「久米宏がコメントなしで2億円」と、報道されるので、大変な売名効果となってしまった。

 この度の寄付者、野球選手が目立ちます。
 イチロー、ラミレス、松井、ダルビッシュ、朴賛浩、城島、金本、藤川(球)、宮本(慎)、黒田(博)、谷繁、桧山、中田(翔)…。金額は、100万円~1億円まで様々ですが、「寄付しようという心がいい!」中田翔くんは、キャンプ初日に寝坊してみんなを待たせたけど、被災者支援に寄付したので許してあげましょう。甘いかなあ?ラミレスがなぜイチローの次に名前があるんだって?イチローが1億円、ラミレスが8,000万円なので…。松井は5,000万円。

 さすが、メジャーリーガーやメジャー経験者が名を連ねています。アメリカの場合、稼ぎに応じて寄付は当たり前のことで、災害等に無関係の寄付金の額は年間50兆円。日本は5億円です。アメリカでは、ある程度の所得があれば、寄付をしなければ、税金が増える仕組みになっている。これ、日本でも取り入れたらいいのになあといつも思います。仏教国だから無理か?アメリカの場合、キリスト教の考え方に、「稼いだお金は社会に還元する」というのがありますから…。

 ビートたけしさんは、「略奪する奴らは、射殺しろ」とか「作業服姿の大臣は被災地へ行け」とか言っていました。「コマネチ」より、おもしろい!ビートたけしさんは寄付したのかなあ?正確かどうかは責任を持てませんが、「ビートたけし&所ジョージで1000万円」という記録を見つけました。ま、寄付金の多寡をいう必要はありませんが、城島も金本も大阪の老婆も、それぞれ1000万円寄付しているんですけど…。

 特筆すべきは、ボクシングの亀田興毅さんが、「グミ1万袋」を寄付している。避難所の老人が喉つまりしたらどうするんだ!などのツッコミは入れません。ただ、「なぜグミなのか?」コレが解らない。ま、気持ちですからありがたく頂きます。続報で、亀田さん、飲料水1万本も寄付しているという。喉つまりしたら、水を飲めということで…ありがたい。

 「義援金」…被災者の救護・支援のため、あるいは慈善のために寄付されるお金。私の子供の頃は、「義捐金(ぎえんきん)」と書いた。
 「義」は、「道理・条理」、その条理に従い利害を捨てて人道や公共の為に尽くすこと。
 「捐」は、「すてる」の意味。私財をなげうって人を助けるという意味。
 義援金は、「助けてやる」という上から目線。「義捐金」は、目線の高さが同じのように感じますが。義捐金を古い字だからもう使わないとせずに、用途に応じて、義捐金も、義援金も両方使ったらいいのにね。

 「漢字の意味の説明はもういいから、率先して私財をなげうて」だって?…うーん…逆に義捐金を頂戴することがない程度になげうつとしますか…。