アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ブータンの見所?全てです…!

2011年10月04日 | Weblog
 ブータンの首都ティンプーで、「紙漉き工房」の見学に行くという…。ツアー客の団体行動なので、「そんなとこ見学したくない!」と、ゴネるわけにもいかずついて行きました。
 紙漉きは、現代の日本でも行われており、テレビなどで時折紹介されています。決して珍しいものではない。そんなわけで、気乗りがしませんでした。

 ブータンでも古来から紙漉きが行われており、技術は日本とよく似ているそうで…だったら、それでよかったねというところなのですが…。町村合併で浜田市となった(旧)三隅町(島根県)が、ブータンの紙漉きの技術指導に当たってきたんだとか。(旧)三隅町はブータンから紙漉き研修生を受け入れたり、設備を贈呈したり…ブータンの紙漉きに貢献してきたとのこと。そんなわけで、日本人向けのティンプーの観光コースに入ったらしい。

 工房内は、職人さんたちが黙々と紙漉きをしているだけ。私は、早々に工房を出て、4匹の子犬をからかって遊んでおりました。ブータンには、野良犬が多いです。多いなんて半端なものではないかも。世界の国の野良犬ランキングでは、間違いなくトップテンに入りますね。ひょっとすると、第一位かも。殺生を嫌うので、野良犬を駆除しようなどという発想がわかないらしい。

 工房に隣接して、工房で作った紙の文具などを直売する店が。ちょっと興味があったので入ってみたのですが…「高い!」。収入が日本の10分の1なのに、文具の価格が日本並み。とんでもない勘違いをしていると思いました。ツアーのメンバーも誰一人買いませんでした。「日本の和紙製品のほうが、きれいで安い」と。(旧)三隅町さんは、このあたりも指導したら良いと思います。日本人は、紙と竹にはうるさいのです。いくら友好国ブータンの店であっても、価値に見合わないお金は出しません。

 どうして、紙漉き工房見学か?答えは、「他に見るべきところがないから」ということになるのでしょう。しかし、それは違うと思いますね。私の意見を言わせていただけば、「ブータンは、見るべきところだらけです」。日本では自動車が通らないような道を上って紙漉き工房へ行くより、街角に放置していただいたほうがどれだけいいか!ブータンの、「風景と人」を見るだけで幸せになれるのですがね。