アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

 国王が徒歩通勤?待ち伏せでお会いできる…

2011年10月10日 | Weblog
ティンプーで観ておいた方がいいと思われるところは、「タシチョ・ゾン」。「ゾン」は、元々は城塞のことでしたが、現在は、官庁が入ってさらに寺院が入って…。タシチョ・ゾンには、国王の執務室、内務省、外務省、ブータン仏教の総本山が入っている。

 この、「ゾン」に入るには、正装でなければなりません。ブータン人は、ゴやキラを着てさらに、白い巨大マフラーのようなものを体に巻いて入ります。大きな白い布を、じつに器用に体に巻く…。身分によって巻く布の色が違うそうですが、ガイドさんたちは皆、「白」でした。
 外国人観光客は、襟のついた洋服であれば、入れてくれます。但し、所持品チェックを受けなければなりませんが。

 タシチョ・ゾンに限らず殆どのゾンは、見学できるのは官公庁の執務時間が終わる午後5時から。プナカ・ゾンへは昼間に行っただろうって?あそこには官公庁が入っていないのです。寺院だけ。

 午後5時。タシチョ・ゾンの入り口の方向へ歩いていくと、右手下方に王宮がありました。王宮というと、大御殿を想像するが、ブータンの王宮は拍子抜けするほど小さい。国王が贅沢な暮らしをしてはいけないという考え方から。しかし、国王はランクルをもっているそうで…チョッピリだけ贅沢してますなあ。
 王宮方面の写真撮影は禁止でした。王宮の先、ティンプー川を挟んだ対岸に、国会議事堂がありました。美しい建築物でした。

 所持品検査のあと、ゾン内部へ入りました。国王執務室があったので、国王に御挨拶をしようしましたら、「今日はもうお帰りになられた」と。と、いうことは、在室だったら会わせてくれたのか?ガイドに確認すると、「観光客は5時からでないと入れないよー。5時には国王の勤務も終わっているよー。だから、観光客は国王には会えないよー」だった。なるほど。「会わせません」と言われるより、「今日はお帰りになられました」と言われた方が気持ちがよい。ま、警備の人がそこまで考えて言ったのではないでしょうけどね。

 国王は、王宮から徒歩でゾン内の執務室へ来ることもあるので、毎朝張り込んでいれば会えるらしい。そうまでして、国王に会わなくてもいいですけどね。