アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

過去に宿泊したホテルで、おそらく最下位…

2011年10月16日 | Weblog
 ブータンで十分心を洗われて、再びインドへ…。ブータン側の国境プンツォリンから、「ブータン門」をくぐれば、そこはインド…「混沌の世界」です。プンツォリンは、落ち着いた静かな美しい町…で、門をくぐれば…奇をてらった修飾語を並べたてても形容しがたいインド。この差は、非常ーにおもしろい。

 ブータンへの往路で、インド側の国境の町、「ジャイガオン」に一泊しました…ジャイガオン屈指(ホントか?)のホテルに泊まったのですが…ホテルの名前は、「アナコンダ(仮名)」。仮名にしなければ名誉毀損になりそうなので…「コ」を取ると本名になります。
 1 シャワーの湯が出ない。もちろん、バスタブなどない。(あのー…、バスタブがないホテルってのは、普通ですので…念のため)
 2 シーツは…一か月以上変えていない。(しっとりと濡れていて、妙なる香りが…。寝る気になりませんよ、ホント!)
 3 室内にアリの行列、ハエ、蚊。私どもは、蚊取り線香を持参したので、ハエ、蚊に悩まされずに仮眠できましたけど)
 4 部屋に電話はあるが、通じない。もちろん、モーニングコールは、なし。ここでおもしろかったのは、電話でのモーニングコールの代わりに、部屋のチャイムを、「ピーン、ポーン」と鳴らす、原始的なモーニングコールがあった部屋が!しかし、原始的モーニングコールは、調査の結果一室だけだったことが判明…。ツアー客の全室を、ピーン、ポーンと鳴らすのは面倒だったらしい。
 5 このホテルに唯一のアメニティは、「バスタオル」。他は、なし。ウオッシュタオルも足ふきも。おっと、一つ忘れるところでした。アメニティがもう一つ、「ローソク」。何のため買って?もちろん停電の時に使います。ちなみに、ローソクは、このホテルのみならず、今回の旅行の殆どのホテルに完備(?)してありました。
 6 冷房?そんなもんあるわけないでしょう!(この度のインド・ブータン旅行で、9泊したのですが、冷房があるホテルに泊まったのは、2泊だけ…)

 ベッドが汚いのが一番参りました。仕方ないので、着の身着のままで寝ました。ジドッと、湿ったベッドでは…育ちがいいもんで(←ウソでーす)、寝たくなかったですよ。お金を出して、いいホテルに泊まれば良かったんじゃないかって?ジャイガオンでは、最高級の部類なんですけどね…。

 インド・ブータン旅行の参加者は、29人。海千山千の海外旅行のプロのような皆さん。私どもも国数にして、30カ国以上は旅行しているのですが、今回のメンバー中、最低の海外旅行経験者でした。
 2年半にわたって世界を旅した人、今回で97カ国旅行を記録した人、毎月海外旅行をしている人(この方は、現在はキューバ旅行中です)…こういう方々ばかり。「大阪のしゃべくりオバチャンのコンビ」が、「70カ国や!」…。これらのメンバーの、「ホテル アナコンダ」の評価は、…「インドにしてはええほうやんか!」。

 「汚い、臭い、湿っている…」と、愚痴を言うのではなく、「まだ、いいほう」と考えた方がいいわけで…インドやブータンへ行く人ってレベルが高いです。勉強させていただきました。

 「世界一周の船旅、海側の個室予約したよ。手付け金の250万円はすでに払った」(ツアー同行者の66歳の男性。今月末に出発)「豪華客船の250万円のキャビン」と、「ホテル アナコンダ」…。これって、ブータン門の内と外を連想しました。世界は、おもしろいです。いや、おもしろ過ぎます。