アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ブータンのホテル マツタケと湯たんぽと

2011年10月03日 | Weblog
 「100gで7,000円~10,000円が相場」…これ、なーんだ?
 国産マツタケです。特に、キノコが好きなわけでもない。高価で買えないから、負け惜しみで言うわけではないが、「マツタケを食べたい」などと考えたこともない。ところが、そのマツタケをブータンで腹一杯食べるハメに。

 ブータンの9月はマツタケの最盛期が終わりかけた時期。ブータン人は、マツタケを食べない。山へ行けばたくさんある無用の長物であるマツタケを、日本の商社が高値で買い取っていく。ガイドやドライバーも、不思議そうでした。

 で、そのマツタケが入手できないか?もちろん生のマツタケを日本へ持ち帰るには手続きが必要で面倒くさい。ホテルで焼いてもらって、醤油をかけて食べることができないか?

 こんな時に役立つのが、ブータンのガイドさん。山で採ってきたか、知り合いからもらってきたか、あり得ないほどのマツタケを入手してきてくれた。タダ同然だという。
 ホテルの調理場へ持ち込んで焼いてもらい、夕食でいただきました。マツタケもたくさん食べると、美味しいモノではないですね。香りはいいですけど。このマツタケ三昧が2晩続きました。それでもまだ余ってしまって…こっそり処分されたようです。日本では考えられないこと。腹一杯食べたので、もうマツタケは食べなくていいです。普通の日本人が一生食べる分のマツタケの20倍ほど食べたので。どうゆう計算じゃ?

 大きなホテルの厨房が、客が持ち込んだマツタケを焼いてくれる…このようなサービスをしてくれる国って…ほかにあるでしょうか?日本のホテルの場合は、有名人の願いならホイホイときくでしょうが、普通のオヤジが、「おい、この魚焼いてくれ」と頼んでも相手にしてくれないでしょう。民宿とか、居酒屋なら対応してくれるでしょうけど。

 マツタケもさることながら、ティンプーのホテルのサービスで感心させられたのは、「湯たんぽ」でした。夕食後の時間帯に各部屋を回って「湯たんぽ」を配る。
 ところが、連泊の第一日目、我々の部屋に「湯たんぽ」は来なかった。「湯たんぽ」が配られたことについて翌朝知った家人は、興奮した!家人は、大の湯たんぽ好き。その家人が無視された格好になったわけで、「今夜、来なかったら催促する!」と、怒りと興奮と期待で、朝から頭の中は、「湯たんぽ」。
 そして夕刻、廊下にいたハウスキーパーに、「ホットウオター!」と詰め寄った。ハウスキーパーは、うろたえていた。家人は、「ラバーバッグ ホットウオーター インサイド。フット ウオーマー イン ザ ベッド @*&$#…」この英語に似た感じの言葉がよく通じた。やがてハウスキーパーは、ゴムの水枕にお湯を入れたものを持ってきてくれた。陽が高いうちから湯たんぽをいれてどーすんの?などという声は、家人の耳には入らない。ティンプーで、自力で湯たんぽを手に入れた満足感に浸っておりました。

 翌朝の感想は、「いやーっ!湯たんぽのお陰でよく眠れましたぁ!」と。いつもよく寝ていると思うのですが…。