アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

子供の物乞いが芸を売りはじめた

2011年10月18日 | Weblog
 途上国につきものは、ゴミと子供の物乞い(但しブータンは別です。子供は学校へ行きますから、物乞いしている時間がない)。ベトナムも、カンボジアでも、ペルーでもしつこかった。インドの場合もは、「カネをくれ!」と、手を出してまとわりついてくる。ここまではどこの国でも大同小異。ところが、外国人観光客のポケットに手を突っ込んで、中のものを盗る。これはダメですよね!
 今回同じツアーの客で、物乞いの子にポケットに手を入れられた婦人がおりました。大阪のオバチャンだけあって、そのあとのセリフがおもしろかった。
 「私のポケットは、手を入れても中のものを取り出せないようになっているのよ!」
 一体どんなポケットじゃーーーっ!…ともあれ、被害が無くて良かった。

 単に「カネをくれ」という乞食を正統派の乞食とすると、技巧派の乞食もおりました。技巧派の場合、乞食というよりは「大道芸人」といった方がいいかも。
 どんな芸を見せるか…

 交通信号のところで待機している。メンバーは、「太鼓を叩く係」「男の子の踊り手」「女の子の踊り手」。通常、以上の3名が1チーム。年齢層は、太鼓が14~15歳。踊り手は、5~10歳。
 さて、外国人観光客が乗ったバスが赤信号で停まる。太鼓が始まり、踊りが始まる。踊りは、アクロバティックなもので、「上海雑技団」の踊りを連想していただけばよい。
 ひとしきり、踊ると、「(ヒンディー語で)カネよこせー!」と、必死の形相で叫び出す。バスの窓が開き、20~100円が投げられる。大急ぎでお金を拾って、さらに、「(日本語で)マダ、マダ」と叫ぶ。
 そして、信号が青に変わり、バスは動き出す…と、まあ、こんな感じです。

 大人の乞食はいないのかって?子供の乞食よりずっと多いと思います。大人の乞食で笑えた例を一つ…。

 インド門(第一次大戦の戦死者の名が刻まれている巨大な門。世界中からの観光客がおとずれておりました)での出来事。
 観光客の中に、アフリカから来たと思われる(服装から判断。多分、マサイ族)身長が2m以上ある大男が。なかなかの人気で、観光客がマサイ族と写真を撮りたがっていた。ミーハー選手権日本代表の私は、マサイ族と家人を並べて写真を撮らせてもらった。そのあとのこと、一人のインド人の男が、「写真を撮っただろう。カネを払え!」私は、ぶん殴ってやろうかと思いましたが、仲間がそこら中にいるので、「No!」と強く言って追い払いました。とんでもない野郎です。なお、マサイ族の青年は、一人でインド門へ来ており、カネを請求してきたインド人とは一切関係がありませんでした。念のため。