アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「お礼参り」はヤバイッス

2020年09月16日 | Weblog
 三密を避ける風潮が習慣化してきているのに、ジムの更衣室のベンチで大声で唾を飛ばしながら会話する2人のオヤジが。会話の内容に、思わず笑っちゃいましたよ。このところ耳にすることがなかった、「警察用語の隠語」が満載。 私としましては、ジムの風呂上がりの更衣室の時間は、足の指の「潰瘍」の予備処置(本格処置は、帰宅してから)の時間。眉にツバをつけながらも、退屈せずに、オヤジたちの話を聴いていましたよ。
 なぬ?「潰瘍の処置といいながら、実際は水虫の処置をしていたんだろう」って?あ、あのね、私は「白癬菌は飼っていません」からっ!白癬菌とピロリ菌は、マイナスです!ムキになることもないね。
 で、会話に出てきた隠語(?)は…デカ(刑事)、ホシ(犯人)、ウカンムリ(窃盗:窃がウカンムリだから)、アカポリ(女性警官)、アヒル(制服警官 ヨチヨチ巡回して来る…歩行姿を揶揄したもの)・・・だけどさあ、本物の警察官の皆さんは、このような言葉を使いませんよね。2人のオヤジ、服役していたことがあるんじゃないか?
 テレビドラマの「警察もの」の影響もあってか、庶民の暮らしに警察用語(本当に警察関係が使っているかどうかは知りませんがね)が結構浸透しているような。
 ガセネタ(偽情報)、オミヤ(迷宮入り)、オヨガセル(確保せずに監視する)、アラウ(身辺を洗う)、パクル(逮捕する)、ハジキ(拳銃)、ベッソウ(刑務所)、ヘレンケラー(日本語が読めない。喋れない。分からない外国人旅行者)、ムショ(刑務所)…だいたい理解できます。
 現場に居たか居なかったかぁの不在証明は、「アリバイ」といいますよね。私は、てっきり日本語が語源で、「在り場い」からきたのか思いました…そうなると、「在り場い」の「い」の説明がつかない?な、なんと「アリバイ」の語源は、ラテン語の「alius ibi(他のところに)」なのだそう。日本の警察が、ラテン語を使っていた!なぜか嬉しいような。
 「オレイマイリ」、出所者が関係者に対して行う仕返し。これはそのまんま、「お礼参り」ですね。今や、若年層には通じない言葉でしょうねえ。
 お礼参りは米国では当然のようにあります。なぜ知っているか?ボストン在住の時、証人として裁判所へ行った知人(日本人女性)にボディガードを頼まれたことがありました。お礼参り対策なんですがね。私が柔道四段なので、強いと見込まれたようです。乱闘の経験など無いんですがね。
 このときの経緯は…日本人留学生(男性)と地元の若者がトラブルとなって裁判に。いとも簡単に裁判となるのが米国。で、日本人留学生が暴行を受けたと証言する証人として、日本人女性が出廷したワケ。裁判はすぐ結審して、解散。
 負けた側はおきまりの逆恨み。証人へ暴行を加える可能性がある。そこで、証人になる人は、ボデイガードを帯同する。このときは、日本人側が勝ちました。
 法廷から出たら、普通の町の中…自由に罵りあえるし、乱闘のし放題という状態だったんですよ。(そのときは)裁判で負けた地元の連中(ギャング見習いのような)に、「にらまれただけ」で済みましたがね…怖いですよ。逆恨みの相手が銃を持っていたら…内股も、ガニ股も、絞め技も、関節技も…何ぁ~んの役にも立たない。「パ~ン!」で、おしまい。
 なぬ?「アンティークマンは、見かけが強そうなのか」って?いえいえ、貧相を絵にしたような風貌。見るからに弱そう。とても、ボディガードには見えません。そのあたりが、「東洋の神秘」だったのかなあ。