アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「『すが』ですか『かん』ですか?ただ今マイクのテスト中」

2020年09月18日 | Weblog
 今年は、日本中で「運動会自粛」かと思っていましたら、あちこちから運動会のニュースが。よかったです。学校の授業が行われているのですから、感染対策を工夫すれば、是非やっていただきたい行事です。
 運動会は、子どもたちが張り切りますし、先生方も張り切ります。日頃、「アンニュイィー」の先生も、やたら張り切って、走らなくてもいい場面で走って転んだりする。マイク担当の先生など、アナウンサーになったかのように誇らしげ。
 「テスッ、テスッ、ただいまマイクのテスト中」
 「テスッ、テスッ」は、「テスト、テスト」ということのよう。
 だけどさあ、マイクのテストって、「あ~、本日は晴天なり。本日は晴天なり」ですよね?
 なぬ?「古い」って?あ、あ、あのね、無線局運用規則第39条に、「本日は晴天なりと言え」って書いてあるんです。「古い!」とか、「雨の日でも、晴天なりなのか?」とか、いちゃもんをつけないでいただきたい。
 「本日は、晴天なり」は、米国のマネなんですけどね。米国のマイクテストは、「It's fine today」です。
 なぬ?「マイクテストが、『It's fine today』ということは、米国でも、天気を話題にするのか」って?そうゆうことではありませんで、この、「It's fine today」には、「t's」「f」「d」の音が入っている。これらの音は、きちんと強めに発音しなければ、マイクが拾ってくれない。そのため、マイクテストで、「それらの子音をきちんと拾ってくれているかどうかを診るため」に、「It's fine today」と、言うようにしたわけ。
 日本では、「It's fine today」を、どう和訳するかが議論になりました。大正末期のことなのですがね。
 第一案 「アメリカに倣って、『It's fine today.』にしよう!」
 第二案 「イヤイヤ、日本なのだから、『♫今日はいい天気』としよう」
 第三案 「そ、それならサザエさんだべぇ。『本日は、よい天気でござる』がいいんじゃないか?」(注:そのころ、サザエさんは始まっていませんね)
 第四案 「『本日は晴天なり』でどうだべぇ」

 こうして、「本日は晴天なり」が生まれたのです。アンティークマン説ですがね。「子音がどうのこうの」で決めたのではなかった。もっとも、日本語の子音(14種)ほど難しいのは、世界中探してもないですがね。
 私がマイクテストのフレーズを考えろといわれたら…
 春のマイクテスト・・・「雪が解けて川になって、肩張る、ビラ貼る、今や春」…韻を踏んだところがいいんじゃないかぁ。キャンディーズじゃないかって?ちょ、ちょっとだけパクリました。アハハ。
 夏のマイクテスト・・・「この夏は、厚い雲に覆われ、暑い夏は望めせん。熱いお茶が飲みたい夏です」…「厚い」「暑い」「熱い」の微妙な発音の区別が、マイクを通して伝わるか?
 秋のマイクテスト・・・「(秋田音頭で)♪コラ秋田名物八森鰰々(ハチモリハタハタ)菅義偉(スガヨシヒデ 字足らず)」… 秋は、秋田出身の首相を出さなきゃね。何しろ菅内閣支持率66%ですよってに。なぬ?「『すが内閣』発足の翌日、失言副総理が、『かん内閣』『かん政権』と言った」って?副総理が、総理の名前をはっきり覚えていないってことね・・・。