知名度は低いと思われますが、「SOSミニレター」なるものがあります。保護者、先生に相談できない悩み事を抱えた「小学生、中学生」が、このSOSミニレターに相談したいことを書く。(SOSミニレター学校を通して配布される)1枚の便箋なのですが、書き上がったら、数カ所のり付けすると封筒になる。切手は不要。投函すると、地方の「法務局」に届く仕組み。法務局は、緊急性の有無等を考慮し、返信を人権擁護員にお願いする。法務局職員が返信することもある。このSOSミニレター、イジメの早期発見等に大変役立っている。
で、SOSミニレターの返信内容が今、「炎上」しています。
7歳の児童が、SOSミニレターを投函→人権擁護委員が返信→返信の内容を見た児童の保護者が激怒し、ツイッターに投稿→1日で5万件超の反響…。
児童がSOSミニレターに書いた内容は…
「密な学校がこわいです。オンライン授業にして下さい」
それで、返信は…
「今は、あきらめて、学校でがんばってみてはどうかな」
児童がSOSミニレターに書いた内容は…
「密な学校がこわいです。オンライン授業にして下さい」
それで、返信は…
「今は、あきらめて、学校でがんばってみてはどうかな」
まずは、返信した人権擁護委員を擁護すると・・・「密」な学校を「疎」にすることは可能。分散登校にすればいいわけですから。(もっとも、法務局が分散登校にする力は全くありませんがね)オンライン授業、これは「あきらめて」以外に、どんな返信をしますか!即座にできるもんじゃない。ほとんど不可能なのに、「私たちも応援しますからね。きっと、オンライン授業が、実現しますよ。信じて、待ちましょうね。夢は叶います」と、書けますか?正直に、「あきらめて、学校でがんばって」この返信で、批判されるのはお門違いというものです。
次に、返信した人権擁護委員を批判すると・・・児童は病気を抱えているため「密になる一斉登校」が不安。一縷の望みを、SOSミニレターに託したのに、「あきらめて」は、血も涙もない。
返信に、「あきらめなさい」「耐えなさい」「我慢しなさい」は、タブーですから!
返信に、「あきらめなさい」「耐えなさい」「我慢しなさい」は、タブーですから!
このたびの一件は、思慮に欠いた返信だったということです。あと、大きな問題として、チェック機能が麻痺していたということですね。
返信は、法務局と人権擁護委員連合会が共同で取り扱っているのです。「組織として行っており、人権擁護委員が一人で作成しているわけではない」のです。(返信に明記される人権擁護委員の名前は、「作成に主として関わった委員」です)つまり、主として係わった委員の返信文を、法務局(人権擁護部)が読んで「適切」か「不適切」かをチェックしなければならないのに。
人権擁護委員は、全国に14,000人います。私も、「14,000分の1」なんですがね。人権擁護委員は、市町村長が法務大臣に推薦し、法務大臣から委嘱されているのですが、「質的に高い人材」ばかりとは限りません。このたびの炎上は、むしろ、「社会の集合知」「委員の知見の向上」につながったかな?それともますます、「無報酬である人権擁護委員を引き受ける人」が減るかな。
返信は、法務局と人権擁護委員連合会が共同で取り扱っているのです。「組織として行っており、人権擁護委員が一人で作成しているわけではない」のです。(返信に明記される人権擁護委員の名前は、「作成に主として関わった委員」です)つまり、主として係わった委員の返信文を、法務局(人権擁護部)が読んで「適切」か「不適切」かをチェックしなければならないのに。
人権擁護委員は、全国に14,000人います。私も、「14,000分の1」なんですがね。人権擁護委員は、市町村長が法務大臣に推薦し、法務大臣から委嘱されているのですが、「質的に高い人材」ばかりとは限りません。このたびの炎上は、むしろ、「社会の集合知」「委員の知見の向上」につながったかな?それともますます、「無報酬である人権擁護委員を引き受ける人」が減るかな。