「自殺ツーリズム」…軽蔑的ですがぁ…

　筋萎縮性側索硬化症（ALS）の女性から依頼を受け、薬物を投与して殺害したとして医師２人が逮捕された事件がありました。この事件は、私のような素人が見ても、「殺人」。医師が１３０万円で殺人を犯す…そんな時代になっちゃったんですねぇ。
　日本には、安楽死を（専門に？）扱う「人生終焉クリニック」ができていますが、どうやって終焉へ導くのでしょうか？もちろん、殺人罪に問われないように考えられているでしょう。「これ以上生きている意味がない」という結論に達した人がこのクリニックを訪れる？神様の領域へ家宅侵入…？

　オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、このベネルクス３国、安楽死法を持っている。（ほかにも、スイス、米国の４州、カナダなど）
　オランダでは、２００２年１月に安楽死を合法化しています。今では、年間死亡者の２０人に１人は、「安楽死」。ということは、５％が安楽死！そういうことになっているんですねえ。要件は・・・
　１　患者が熟考した意思であること
　２　患者の苦痛は、永続的かつ耐えがたいもの（←これって、要件なんでしょうかねえ？翻訳が下手なだけかな？）
　３　主治医以外にも独立した別の医師が同じ見解を示していること
　患者の死後は、検視官による検視のほか、専門の審査委員会が違法性の有無を判定する。違法性があるとなったら、関わった医師が罪に問われるということですね。
　２００２年９月に合法化したベルギーでは、子どもも安楽死を選択できるのだそうで…！２０１４年に、安楽死の年齢制限を撤廃し、「判断能力がある未成年者」まで、対象を広げた。
　ルクセンブルクは、２００９年に合法化。ベルギーの安楽死法を、ほとんど踏襲。違いは、緩和医療法を策定するにあたって、安楽死法の必要性に気がついて安楽死法を作ったというところ。緩和医療…これ、安楽死に直接つながるものですよね。
　なぬ？「なぜ、ベネルクス３国が安楽死について先駆けているか」って？そ、それはわかりませんが、推測はできます。
　安楽死を選択しない人の特徴は、「低学歴で貧しい年寄り、未成年、精神疾患を患った患者」「人種、民族マイノリティ」。これらの人たちは、安楽死することはないというデータがあります。つまり、そうじゃない人たちが多いのがベネルクス３国。法整備の必要があったのかと。
　スイスでは、外国人も受け入れております。２０１８年には、日本人女性も安楽死を遂げました。「自殺ツーリズム」という言葉があるようで。

　なぬ？「何で唐突に、このテーマなんだ」って？いろいろ、考えておかなければね。スイスの「自殺ツーリズム」は、登録するのに、入会金をはじめ、多額の費用がかかるはずで…と、思ったら…
　年会費は、「無料～５万７,０００円」、安楽死の実施費も。「無料～１２０万円」と幅広い。もっとかかるのかと思いました。安楽死後には、法的調査が必要で、その費用は別途３４万円程度かかるという。
　このたびの日本の「１３０万円」、スイスの相場に倣ったような…それにしましても、心身ともに疲れる事件でした。