ボクら世代にとって、10代の青い記憶を呼び起こすフォークの名曲「悲しくてやりきれない」。作詞はサトウハチロー、作曲は加藤和彦。演奏と歌はフォーク・クルセダーズでありました。北山修(のちに精神科医)、加藤和彦(のちにサディスティックミカバンド)、はしだのりひこ(のちにシューベルツ)の3人組は、魅力的でしたなぁ…。憧れました。
と言っても今日のブログの表題「悲しくてやりきれない」は、その曲とは直接関係はありません。新潟日報に隔週で連載されている大中祐二さんのアルビコラム「昇格原稿を書きたいんじゃ」の最新版、昨日の掲載原稿の結びの文章が、この「悲しくてやりきれない」なのでした。ちなみにコラムの表題は「悲しい内田監督解任」です。
サポーターの誰もが釈然としないまま、フェイドアウトしそうなこの「ウッチー解任劇」について、今日の「週アル」ではボクの理解している範囲で、報道されている事柄を再整理したいと思います。
アルビレックスのレジェンドであるウッチーこと内田潤氏が、U-15監督を解任されたことが発表されたのは4月22日のことでした(契約解除の日付は4月20日)。ボクらサポーターには、アルビレックス内の人事異動の1つとしてメールで知らされました。
そして翌23日の新潟日報のスポーツ欄に、そのことを伝える記事が掲載されました。
この新聞記事。まず使われているウッチーの写真の人相が、意図的と思われるくらい悪い。これじゃぁまるで犯罪者のようです。記事では39歳の森アカデミーディレクターが談話の中で、ウッチーに「看過できない重大な契約違反」があり、「双方合意の下で契約解除」したこと。さらに「(内容は)契約上、話すことはできない」と語っていました。是永社長のコメントはありませんでした。
これに対して、新潟日報社がウッチーに直接取材してまとめた記事が紙上に掲載されたのは、前の報道から3日後の4月26日のことでした。
この記事の中でウッチーは、「契約違反『思い当たらず』」「突然の通知で選択肢がなかった」と、前に報道された「看過できない契約違反」に心当たりがないと語り、「解任に合意をしていない」ことを明らかにしました。
さらにU-15の選手たちの月謝徴収について、「クラブと意見の食い違いがあり、激しく議論した」という経緯を明らかにしました。また、「クラブと争うつもりはない」としながらも、「自分の名誉や家族のために誤解を解きたい」と自身の気持ちを語りました。
しかし、これに対するクラブ側のリアクションは(ボクの知る範囲内では)ありませんでした。そんな中、ボクらサポーターのモヤモヤした気持ちを代弁してくれたのは、"えのきどいちろう"さんでした。
4月29日の新潟日報のコラム「新潟レッツゴー」でこの事件を取り上げ、「功労者の解任に戸惑い」のタイトルの下で、大きなショックを受け、なおかつ事情がわからないでモヤモヤしているボクらの気持ちの動揺を代弁してくれました。コラムのまとめは「ポジティブな落としどころはないだろうか」でした。まさにボクらの「心の声」を代弁してくれたコラムの内容だったと思います。
さらに1週間後の5月6日。今度は大中祐二さんが、新潟日報紙上のコラム「昇格原稿を書きたいんじゃ」でこの件を取り上げました。今日の「週アル」記事の冒頭に繋がります。
タイトルは「悲しい内田監督解任」です。1週間前のえのきどさんのコラムではキーワードは「戸惑い」と「動揺」でしたが、今回の大中さんのコラムのキーワードは「残念」と「悲しみ」でした。「けんか別れになったlことが残念でならない。(中略)悲しくてやりきれない。」という文章で、大中コラムは結ばれていました。
2週連続で、サポーターからも絶大なる支持を得ている2人のアルビ系コラムニストが、新潟日報紙上で取り上げたこの「ウッチー解任騒動」。クラブは最後まで沈黙を通すのでしょうか。
両者が納得し、ウッチーと是永社長が笑顔で握手している写真が新潟日報を飾る……そんな風に決着がつくことはないのかなぁ。