「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

長崎県佐世保市世知原町 「 前原橋 」

2016-05-28 00:58:02 | 長崎の石橋




























所在地  / 長崎県佐世保市世知原町岩谷口
架橋  / 昭和2年 ( 1927年 )
橋長  / 3.3m  幅員  / 3.6m
橋高  / 3.1m
 
この橋は、前回紹介した 「 曲川橋 」 の近くにあり、
橋の規模もほぼ同じくらいの大きさになっている。
今は、曲川橋同様にコンクリートで拡幅補強されており、
一見、石橋だとは気づき難いが、
側面から覗き込むと、わずかに輪石を見ることが出来る。


長崎県佐世保市世知原町 「 曲川 ( まがりかわ ) 橋 」

2016-05-18 01:29:09 | 長崎の石橋













































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町岩谷口
架橋  / 昭和2年 ( 1927年 )
橋長  / 5.5m  幅員  / 3.5m
橋高  / 3.0m
 
ご覧のように橋の側面からは竹や樹々が生い茂って、
その輪郭さえも確認できる状態ではなかった。
よって、コンクリートで拡幅補強された内部と、
輪石のみの撮影となった。


長崎県佐世保市世知原町 「 岩下橋 」

2016-05-12 02:14:12 | 長崎の石橋






























祝橋と岩下橋の間にある 「 岩谷神社 」




所在地  / 長崎県佐世保市世知原町岩谷口 
架橋  / 昭和2年 ( 1927年 )
橋長  / 5.7m  橋幅  / 3.8m
径間  / 2.8m 


岩下橋は祝橋から 「 岩谷神社 」 の前を通る町道を
100mほど進んだ場所に架かっており、
石橋の看板がなければ通り越してしまうような景観にある。
路面はアスファルト舗装が施されて石橋だとは気づきにくいが、
側面から見ると大きな石で組まれた立派なアーチの輪石と
整然と並んだ壁石を見ることが出来る。


長崎県佐世保市世知原町 「 祝 橋 ( いわいばし ) 」

2016-05-05 08:05:24 | 長崎の石橋



輪石と壁石の色が違う















下から見るとコンクリートで拡幅された部分が分かる








硬い岩盤の上に橋脚を組んでいる








硬い岩盤に木橋の時に掘られていた橋脚の穴







橋脚の下は淵になっている







淵は上流側まで続く









所在地  / 長崎県佐世保市世知原町岩谷口 ・ 吉井町橋口
架橋  / 大正2年 ( 1913年 )
橋長  / 16.3m  橋幅  / 4.0m
径間  / 11.0m 


今日、5月5日 「 こどもの日 」 。
祝日の日に掲載の祝橋。

赤茶けた輪石と白っぽい壁石が全く違う石で組まれており、
その色あいも材質も違っている。
また、アーチは半円ではなく、頂部付近が扁平になっているのも珍しい。
橋面はコンクリートで拡幅されており、現役の2車線道路橋で、かなり大きい。

長崎県佐世保市世知原町 「 石橋橋 ( いしばしばし ) 」

2016-04-27 04:34:10 | 長崎の石橋
































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町栗迎  路木場川
架橋  / 明治40年 ( 1907年 )
橋長  / 8.9m  橋幅  / 3.2m
径間  / 10.1m 


石橋橋は、佐々川支流の路木場川に架かる橋である。
世知原町でも二番目に古いこの橋は、県道が整備されるまでは、
世知原町の玄関口の役割を担っていた。

この橋がある場所は、高さが10mもある切り立った岸壁にあり、
ここでの石橋の施工は困難であったと思われる。
そんな困難な場所に石橋を架けたのは
「 洪水の被害に遭わないように配流されたため 」 と考えられている。



長崎県佐世保市世知原町 「 野田橋 」

2016-04-18 02:12:17 | 長崎の石橋









































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町長田代免 奥ノ口  鍋田川
架橋  / 大正時代
橋長  / 5.3m  橋幅  / 1.8m
径間  / 4.0m  拱矢  / 1.8m
環厚  / 38㎝


倉渕橋を渡ってくねくねとかなり上って行き、
両側の林が切れて直線になった辺りで右手の狭い道に入ると、
その少し先の民家の前に架かっている。
先日紹介した丑太郎橋を架けた野田さんが自宅の前に架けたものである。


長崎県佐世保市世知原町 「 丑太郎 ( うしたろう ) 橋 」

2016-04-10 07:11:36 | 長崎の石橋




































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町長田代免 奥ノ口  鍋田川
架橋  / 大正時代
橋長  / 5.3m  橋幅  / 1.8m
径間  / 4.0m  拱矢  / 1.8m
環厚  / 38㎝


丑太郎橋は、小さな石橋だが個人的にも素朴で好きな橋である。

丑太郎橋は、川を越えて農作業を行うための個人的な橋である。
そのため、架けた人の名が名称となっている珍しい橋である。
上方にある野田橋も同じ人が架けたもので、兄弟橋となる。
佐々川支流の鍋田川の上流にあり、下流には奥ノ口橋がある。
砂岩の切石は使わず付近の自然石を材料とした素朴な石橋となっている。

丑太郎橋へは、野田橋から少し引き返し、
標識に従ってコンクリート舗装の農道を下って行くとたどり着きます。


長崎県佐世保市世知原町 「 奥ノ口橋 」

2016-04-06 09:11:01 | 長崎の石橋












































































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町大田  鍋田川
架橋  / 大正15年 ( 1926年 )
橋長  / 3.4m  橋幅  / 1.7m
径間  / 2.65m  拱矢  / 1.3m
環厚  / 38cm


奥ノ口橋は、佐々川支流の鍋田川に架けられており、
弦掛観音西福寺の裏の谷に架かっている。
合流点に近く、橋の直下には滝があり、深い淵になっている。
橋は水害のために壁石の半分が流されているが、アーチは残っている。
石橋の主構造体となる輪石 ( アーチ ) の強さを見せる好例となっている。
ここは紅葉の季節に来たが、それは見事なものだった。

奥ノ口橋までのアクセスは、倉渕橋を渡り、
県道11号線を西へ250mほど行くと、
カーブのところから弦掛公園の門から入って行き、
西福寺を過ぎて下り坂を進むと公園がある。
その駐車場に車を止め、坂を下ると架かっています。


長崎県佐世保市世知原町 「 倉渕橋 ( くらふちばし ) 」

2016-03-29 11:15:19 | 長崎の石橋





















































































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町栗迎・矢櫃
架橋  / 大正8年 ( 1919年 )
橋長  / 20.3m  幅員  / 4.6m
橋高  / 8.1m


倉渕橋は、佐々川の本流に架かる橋では長崎県下最大級の単一アーチ橋である。
輪石の厚さを底部からアーチ頂部にかけて次第に小さくし、
頂点の要石をひと回り大きく目立たせた近代的な設計方法により架けられている。
扁平なアーチの曲面が軽やかに川を渡る姿と、
丁寧に積まれた壁石の表情が美しい石橋である。

川岸まで降りるスロープが整備され、橋の下には釣り場や散策スペースが有り、
輪石の裏面をじっくり眺めることが出来るのも、この橋の特徴である。
架橋から100年経った今でも定期バスの運行を支えており、
石工の優れた技術に依って強固な石橋が今も現役で活躍している。

長崎県佐世保市世知原町 「 桐ノ木橋 」

2016-03-23 02:40:01 | 長崎の石橋



橋は小さいが風情がある












































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町北川内
架橋  / 大正15年
橋長  / 5.7m  幅員  / 3.5m
橋高  / 3.1m


山口橋がある山口神社から佐々川の支流の北川内川上流へ行くと、
洞禅寺というお寺があり、そこを過ぎると右手の田園風景の中に桐ノ木橋が姿を現す。
北川内川の支流・小田川に架かる桐ノ木橋は輪石や欄干・親柱まで架橋当時のままで、
修復の跡が見られない。そういった意味でも貴重な石橋である。

橋の袂は河川公園になっており、
橋の下まで降りて行って直接輪石や壁石に触れることも出来る。


長崎県佐世保市世知原町 「 若鮎橋 」

2016-03-16 01:52:43 | 長崎の石橋



世知原中学校のグランドの片隅にかかる若鮎橋

























所在地  / 長崎県佐世保市世知原町栗迎
架橋  / 平成15年
橋長  / 3.4m  幅員  / 0.8m
橋高  / 1.0m

若鮎橋は世知原中学校のグランドの片隅に架かる橋で、
当時の中学校の生徒の手によって架けられた石橋である。
石橋の骨材になったのは雲仙普賢岳の噴石を使用している。

石橋の土台となる支保工を作り、
生徒たちがひ一つずつ石を積み上げて完成させたものである。
架橋後には福岡県西方沖地震が発生し、世知原町にも震度4の揺れが起きたが、
若鮎橋は壊れること無く、その頑丈さを証明したもので、
今では世知原にある他の石橋同様に地域の人に愛されている。


長崎県佐世保市世知原町 「 山口橋 」

2016-03-09 02:37:02 | 長崎の石橋

































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町栗迎 ・ 中通
架橋  / 大正14年 ( 1925年 )
橋長  / 5.2m  幅  / 1.8m
高さ  / 5.2m


山口橋は世知原の鎮守、山口神社の参道から北川内川へ抜け、
木々に囲まれた川沿いの小路へと入って行くと、
幅の狭い木の欄干が現れる。
この橋は北松炭坑の炭鉱住宅と町の中心部をつなぐために架けられたもので、
今でも現役の橋として活躍している。

北川内川が佐々川本流へ合流する場所は両側が切り立った崖になっており、
石橋のアーチと断崖の壁と対応した美しい姿が見られる。

   

長崎県佐世保市世知原町 「 いずみ橋 」

2016-03-03 02:38:12 | 長崎の石橋























橋幅は狭く草に覆われてその輪郭さえも確認できない





所在地  /  長崎県佐世保市世知原町矢櫃 ・ 中通
架橋年  /  不明
橋長  /  9.0m  幅員  / 2.0m
橋高  /  2.8m


県道151号線 ( 佐世保世知原線 ) を中心部の方に下って行き,
橋を渡ってその先左折し、橋を渡って300mほど先を右折、
その先住宅の中を流れる本流に架かる現橋の上流側に残されているが、
写真を見ての通り、草茫々で、その輪郭さえも確認しづらい状況である。
橋の通路部の幅は狭く、現在は使われていない。


長崎県佐世保市世知原町 「 古山橋 」

2016-02-10 02:32:41 | 長崎の石橋
































所在地  / 世知原町上野原 古山   上野原川
橋長  / 9.7m   橋幅  / 3.6m   
架橋  / 大正13年 ( 1938年 )

古山橋は、尾崎橋から山手に300mほど行った場所に架かった橋で、
大きな石を用いた半円のアーチががっしりと組まれており、
頂部は薄く、路盤は輪石だけの支えになっている。
壁石も輪石と同様に大きな石が使われており、
豆腐積みで頑丈に積まれている。

橋は現在も車両なども通る現役の橋として、
地域住民の生活路として活躍している。


長崎県佐世保市世知原町 「 尾崎橋 」

2016-02-02 01:36:07 | 長崎の石橋












































所在地  / 長崎県佐世保市世知原町   佐々川
橋長  / 6.7m   橋幅  / 3.6m   
橋高  / 9.0m
架橋年 / 明治30年 ( 1897年 )


尾崎橋は佐々川の本流の中でも 「 蛇渕 」 と呼ばれる険しい渓流に架かる橋で、
交通量は少ないが現在も現役の橋として活躍している。
橋の両側は10m前後の急峻な断崖絶壁で、架設上の困難が偲ばれる。
両岸の断崖上部を加工して橋台とし、
輪石には砂岩でなくて安山岩系の石を使用するなど、
伝統的な石橋の構築技法に従っていることが観取され、
工事の困難の故か目地モルタル補修も無く、
橋面はともかく橋全体は創架時の状態を良く保っている。
現時点では世知原町内で最も古い橋といえる。