「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

長崎県五島列島奈留島 ・ 島を離れる若者を送る 「 瞳を閉じて 」  

2017-03-21 15:46:56 | お題
























































風がやんだら 沖まで船を出そう 
手紙を入れた ガラスびんをもって



ミュージシャン、松任谷由実さんが作った 「 瞳を閉じて 」 は
長崎県・五島列島の奈留 ( なる ) 島にある県立奈留高校の愛唱歌だ。
奈留高校が県立五島高校の分校だった時、校歌は本校と同じだった。

40年以上前、一人の女子生徒が 「 自分たちの校歌を作ってほしい 」 と
松任谷さんのラジオ番組に投書したのが曲を贈られたきっかけだ。
島を離れた友達に潮騒の音が届くように--。
島の海や山が目に浮かぶ。
校歌にはならなかったが、今も卒業式で歌い継がれている。

校歌や愛唱歌をふと口ずさむと、故郷の風景と思い出が重なり、
よみがえってくる。
長崎の奈留島では就職や進学で若者たちが島を離れる日、
港で流れる 「 瞳を閉じて 」 に見送られる。

大人になって厳しい現実の前で立ち止まる時、母校の歌が力をくれる。
つらくても頑張った思い出があれば、なおのことである。
それは歌詞やメロディーに人の心を鷲掴みにする魔力があるからであろう。



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