2004年(平成16年)春、のんびりしようと思い立って経営する会社を息子に譲り、逗子海岸近くのマンションの一室を購入。それからすでに11年が経つ。
当時、逗子の旧別荘地区と言われた辺りには、まだ、著名な方々の別宅が多く立ち並んでいたが、近年、それら広い土地が細切れにされ宅地と化している。
弊マンション前の向かいに出来た分譲宅地。大きな木が生い茂り、庭のある邸宅だったが、今はご覧の通り。
最初の頃、財界の鞍馬天狗と言われた中山素平元日本興業銀行頭取の邸宅もあったが、数年前に細切れに。
今日、犬を連れてその辺りを歩いてみると、また大きなお屋敷がひとつ取り壊され更地となっていた。
1996年に「逗子景観賞」をもらっている邸宅。塀だけを残して、更地となっていた。
まず、今日歩いて観た塀や門及び通りにある花き等を紹介しよう。
歩いて3分ほどにある「逗子景観賞」「第1回逗子ガーデニングコンクール 市長賞」の門。
「逗子景観賞」「逗子ガーデニングコンクール 市長賞」の標識。
今日眼についた道路一杯の花き。
道路に個人が設置したベンチ。
「逗子景観賞」の竹垣。
「逗子景観賞」の門。
駅から 海岸へ行く通りにある旧宅の門。
田越川沿いにある遊歩道。「徳富」と表札があり、ベンチ、石碑等がありきれいにしている。
市内を流れる田越川。
田越川の歩道にある「俺の恋人誰かと思う 神の造りた日本国」碑。蘇峰が好きだった都々逸とのこと(travel.jpの資料から)。
街を歩くと目に付く「逗子景観賞」は、どのようなものか、現在どのくらいあるのだろう と逗子市役所まちづくり課を訪ねてみた。
逗子市役所 まちつくり課でもらった資料。こちらにはコピー機がないのでカメラに収めた。
逗子市には、「青い海とみどり豊かな平和都市」を宣言する逗子ならではの住環境を再構築し、後世に残していくために、逗子まちづくり研究会(設立1992年)というものがあるとのこと。研究会では、石垣、門、庭木等景観をまもり、育てるために1992年から「逗子市景観賞」を設け、現在51か所が受賞しているそう。但し、近年は、いろんな事情で土地が細分化されていくことを食い止めることができないでいるようだ。
土地の細分化については、規制を設けて景観を守ろうとしているが、まだ、(案)の段階である。 土地最小制限案 140㎡ (2014年度)
逗子は、海岸の良さばかりかのように思われるが、街を歩くといろんなものが残っている。みんなで知恵を出し合って、きれいな街を後世に残してもらいたいものである。