8日(水曜日)、地下鉄大江戸線中井駅から日展会場;国立新美術館のある六本木駅まで乗り換えなし。家内と出かけた。正午過ぎ会場に到着。
本年は、3先生から招待状が届いた。先ずは、もう20年ほど前に仕事上でお手伝いした弁護士から。日展の改組で仕事をした関係でいつも日展組織から招待券をもらうそうで、私にその分け目を送ってくださる。高校同級生で篆刻で日展会員の柳先生、そして今年初めて送ってくださった4年前に内閣総理大臣賞をもらった彫刻家日展会員親松先生(佐渡出身)。先日お礼の電話をしたら現在90歳とのこと。この先生に奇遇にも8日会場でばったりと会ったんですよ。いゃ~びっくり。
会場はいつ観ても素敵。
正面前の通りの反対側から観る新美術館。
正面玄関。
実は、前日、日展の勉強を!と思い、ユーチューブで「日展」を検索したら、まず、特別対談会「理事長と語ろう! ~日展・宮田理事長・6名の中高生~」が目に入ったので20分ほどの楽しい対談会を聞いた。そして、昨年のものでしたが、第9回日展受賞作品・特選作品解説 総集編 を第1科から第5科までの審査主任が話す解説を聞いてから今回の会場の作品を観た。その結果からでしょうか作品の見る目が前年と違ってきたように自分でも感じた。
入ると、1階はまず日展の大きな看板が目に付く。1階は日本画から始まる。前回と作品の並びが変わっている。
今回、展示の仕方がやや変わっているのでまごついたが、案内図を見て、私共は、一番疲れの少ない方法として上階から階下に降りてくる方法をとることにしてまず3階の書の部に上がる。
篆刻のお偉い方の作品が展示してある場所に向かう。その中に同級生の作品を探す。
あった。
ガラスケースの光の反射で良く撮れない。
右に作者名が見えます。佐渡出身の同級生、日展会員神奈川県在住の柳 涛雪さん。今も健康でお弟子さんが60名ほどいらっしゃるとのことです。この8月でしたか柳さんのグループが銀座で発表会を開きました。
書の中で文部科学大臣賞の作品です。昨年の審査主任の作品解説で述べられていたようにとても力強く感じられる作品と思います。
書道の部を今まで以上に時間を割いてしまい、次の彫刻の部には一服せざるを得ませんでした。
彫刻の部に入る時に入口の女性に「親松先生の作品はどのあたりにありますか」と聞く。
第1区分にあります。第1区分とは特選の作品とか今まで賞をもらった先生の作品が並べられている区分。入ったらすぐの場所。
くるっと回ったらすぐに見つかった。
作品を手で触ってよいとのこと。珍しい。
「あれ、今までの馬が跳ねたような躍動感のある作品(例えば4年前の内閣総理大臣賞の作品)とは違い、とても清楚な感じがする作品だ」「上から観ているフクロウもとてもいい」などと思っていたら、いつも新潟県代表として全国大会に上京している現佐渡市立南佐渡中学(2014年に羽茂中学と小木中学が併合して南佐渡中学となる。私共が応援に行っていたときは市立羽茂中学です)や母校の市立真野中学のリコーダー部を思い出してしまい感激、いてもたってもいられずすぐに廊下に飛び出して、先日お礼の電話をしたので携帯に残っている親松先生の携帯に電話。
そしたらなんと、先生は「今、日展の会場1階にいます。直ぐに2階の自分の作品のところに行きます・・・」との返事。いゃ~、びっくり仰天。
しばらくすると、自分の作品の前に現れた。
自分の作品前の先生。いゃ~いゃ~のあいさつ。先生も「奇遇ですね」と。
一緒に写真を撮らせてもらう。先生に「佐渡の市立真野中学や市立羽茂中学がリコーダーで新潟県を代表して全国大会に来るんですよ」と。
「私共も応援に駆け付けるんですよ」「そうですか」等々。しばらく雑談して別れる。
友人とご一緒のようだった。 ぜひ佐渡の方々にこの作品をご覧になっていただきたいと思います。
次いで2階の洋画の部に廻る。
「待春」福居路子(石川県・入選) 洋画はやはり毎回同じですが雪景色が目に留まります。
「祈り」(羽黒山五重塔) 沖津信也(山形県・入選)
特賞の作品が並ぶ。やはり力強さが違う。
「いつの世も目指したのは平和のはず」 渡邊裕公(愛媛県・会員)
ボールペンで描いた作品。作品にはボールペンとは一切書いてありません。先に書いたように審査主任の解説の中にボールペンの作品の解説がありましたので、入口の職員の方に「ボールペンで描いた作品はどこにありますか」と聞いたら「第2室にあります」との返事。第2室を探したら、解説したものとほぼ同じく描いたものがありました。びっくりするでしょう。
<洋画> 内閣総理大臣賞 西房浩二(石川県・ 会員 ・審査員) の作品です。
次に1階工芸美術の部に下りました。工芸美術作品が例年より多く感じられ、すべてを観て廻ることはできません。
以下は、宮田理事長の作品。 先日、日本橋三越での宮田亮平展で立派な作品を観てきました。それらの作品と比してやや・・・。(このブログの前が「国分寺祭り」その前の記事に「宮田亮平展」があります)
宮田先生の作品。
佐渡畑野出身の日展会員 本間秀昭 さんの作品。
日展の入選「新潟県 本間浩一」と明記してあったが、たぶん竹細工なので、本間秀昭先生の親戚かなと思います。
工芸美術作品がとても多くてすべてを回り切れませんでした。
次いで最後の日本画にたどり着きましたがもうくたくた。度々廊下で休みましたが、もう体力の限度を超えていました。
日本画はいつもさっと見る程度。廊下で一服。
廊下から観た上階部分。とても素敵。もうこの時すでに午後3時30分を廻っていた。
このまま六本木駅方面に向かった。
一日がかりだった。