去る10月30日から、六本木・国立新美術館に於いて開催されている「改組 新第2回 日展」に行ってきました。
今回の日展入場券は、高校同級生の篆刻家 柳 濤雪さんからいただくと共に、親交のある弁護士のT先生からも送られてきました。
家内とは重点的に観るところが違うことから、それぞれ別々に観に行くことにしており、まず私が今日出かけたものです。
作品をカメラに収めたいと思うならば、月曜~金曜のウイークデーに出かけること。土曜、日曜は撮影禁止となっている。入場の最初の部屋で、カメラに収めたい旨をあらかじめ申し出て、ピンクの腕章を付けてもらうこと。
国立新美術館の建物。まわりの木々ととても調和がとれている建物と思う。
入口を入ったところに数枚貼ってある日展の開催広告。
日展開催を知らせる広告。
まず、柳さんの作品を観るべく3階 「書」の部屋に上がる。
篆刻の会員らの作品を展示している部屋のひとつ。
柳 濤雪さんの作品。
昨年の作品は、丸みを持っていたが、今年は四角型に戻った。個々の文字の意味するものを表現しているものと思う。
次いで隣りの彫刻室に向かい、佐渡出身の先生方の作品を探す。
親松先生、林先生の作品が見つかった。
親松英治先生の作品「聖告」。石膏、樹脂、木彫 となっている。木の上に樹脂、石膏を使って固めたもののようだ。今までのような大きさはなく、高さは、1m20~30cmと見受けた。
林 昭三先生の作品「追憶」。
親松先生と同様、高さが70~80cmと小さい。今までのように木彫でなく、石膏でできている。
林先生の作品は、今まで同様均整の取れた作品である。たいへん好き。自宅では、今までの作品の写真を飾っている。
彫刻の部屋から隣りの部屋「工芸」に直接通じている。
工芸の部屋。
まず最初に目に入ったのは、やはり宮田先生の作品。
宮田 亮平先生の作品「月あかり」(鍛金)。
躍動的なイルカが10頭。今までは、藻を模した上段にイルカが配置されていたが、今回は、丸みを帯びた藻が右横に大きく伸び、バランスがとても良いと感じた。先日の日本橋三越での個展には無かったものである。
更に作品を観ていくとあった、あった。佐渡在住(?)の本間 秀昭さんの竹細工。
本間秀昭さんの作品「双流ー2015」。
昨年、本間さんの作品が「特選」に入ったので、今回は「無鑑査」で展示されていた。いつも竹で水の流れを模している。表現力が素晴らしい。
今回特選に入ったもののうち、次のガラス細工の作品は、一目ぼれしてしまったので紹介する。
「MOONLIGHT」と題しているように、眺めていても光がこぼれてくるよう。ガラスの厚さを変えて細工している。
2階に降りて洋画、日本画と廻った。
洋画の展示場。
私の好きなものを2~3紹介する。
酒井恵子作「微風」。千葉県、入選作品。
石山 実 作「参詣古道の冬日」。 山形県 入選。
片岡 世喜 作「逍遥」。神奈川県 会員。
児玉 誠司作「寒晴」 新潟県 入選。
実物を見ると一層素晴らしく感ずるものと思いますので、ぜひ 足を運んでください。
国立新美術館の前では、色の増した木々が周りとマッチしていた。
休憩の喫茶場所から庭に出たところで、このような風景が見られる。
自分の見たいものを中心にしたが、約3時間かかった。
日展は、技術の高いいろんな作品を一度に見ることができるチャンスである。
見て廻る場合、まず自分の興味のある作品部屋を先に廻ることを進めます。ゆっくり回っても3時間も歩くと疲れてしまいます。
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