テレビ朝日で12月25日18時30分から2時間30分放映された 「ナニコレ珍百景」に、佐渡市の川上昭広さんが登録した「佐渡集落を救った横穴秘話」が、女優かたせ梨乃、俳優片岡鶴太郎らが出演、実話をもとに構成し再現された。
“佐渡集落を救った横穴”とは佐渡市・琴浦集落に伝わる田んぼに引く水を確保するために掘った横井戸のこと。皆さんご存知ですか。
琴浦地区(小木港から宿根木方向、宿根木集落の手前の集落)には、元来水が豊富でないため、畑による作物しか取れなかったが、隣りの集落が水を確保し、稲作を始めたことを知り、琴浦集落でも水を確保しようとして山中腹から横穴を掘り始めた。
掘り進めど一向に水脈に当たらない。一時中断、井戸から水が出ない住民たちの苦悩は増すばかり。
当時の小学校校長先生が専門家を呼び調査したところ、専門家が「もう少しで水脈に当たる」と申したのでさらに掘り進んだ。その長さ600メートル。
琴浦集落の会合に水が出たとの知らせが届く。(テレビ朝日放映のもの)
現在の横穴。
やっと水脈に当たった。(テレビ朝日放映から)
昭和11年の作業開始から17年、600mもの横穴を掘り進んでやっと水脈に当たった。この喜びようは、大変なものだったよう。
当時の記念写真が紹介された。
今日のナニコレ珍百景は、今年最後と言うことで特別番組。その中で川上さんが登録した「佐渡集落を救った横穴秘話」が一番すぐれたナニコレ珍百景として、“MV珍”に選ばれた。
おめでとうございます。
佐渡・琴浦の横井戸で検索しましたら、「佐渡ジオパーク」の一つとして紹介されていました。勉強不足でごめんなさい。
そこに記載されていたものを転記、ご紹介します。
先人が残した歴史的水利施設(小木半島ジオサイト)
■所在地
新潟県佐渡市琴浦
■施設の名称
井戸
■歴史
昭和11年 土木組合を結成し、横井戸の掘削に着手する。
16年 世界大戦による労力不足と、水が出ないこととで工事中止
20年 では、谷から耕地へ通じる車道を造りたいという「農道案」と水源確保のための「ため池案」が論じられた。
23年 春の農閑期を利用し3ヶ月で農道工事を完成した。
「ため池案」は用地問題などで容易には進まなかった。
3月に新潟大学地質学教室の杉山隆二教授一行が小木町全域の地質調査を行った。このとき、琴浦の横井戸は260間掘られているものを、あと60間掘れば、必ず水脈に突き当たるということを明かにした。
6月に横井戸掘削を再開
28年 横井戸工事の「続行」か「中止」かを決定する総会を開いた。
総会の席に水が出たとの知らせが届く。
5月、開田を予定している水田を、管理の共有水田として、米づくりは、みんなが一緒に作業する共同作業にしようという提案が出た。
暮れから、水田に開墾する土地を一カ所に集中するため、農地の「交換分合」が始まり、翌29年にようやく第三次案が採択され、全国でもまれな、共同耕作組織が始まった。
当時の記念写真
掘り当てた600m奥の水脈からごうごうと湧きだす水。
“佐渡集落を救った横穴”とは佐渡市・琴浦集落に伝わる田んぼに引く水を確保するために掘った横井戸のこと。皆さんご存知ですか。
琴浦地区(小木港から宿根木方向、宿根木集落の手前の集落)には、元来水が豊富でないため、畑による作物しか取れなかったが、隣りの集落が水を確保し、稲作を始めたことを知り、琴浦集落でも水を確保しようとして山中腹から横穴を掘り始めた。
掘り進めど一向に水脈に当たらない。一時中断、井戸から水が出ない住民たちの苦悩は増すばかり。
当時の小学校校長先生が専門家を呼び調査したところ、専門家が「もう少しで水脈に当たる」と申したのでさらに掘り進んだ。その長さ600メートル。
琴浦集落の会合に水が出たとの知らせが届く。(テレビ朝日放映のもの)
現在の横穴。
やっと水脈に当たった。(テレビ朝日放映から)
昭和11年の作業開始から17年、600mもの横穴を掘り進んでやっと水脈に当たった。この喜びようは、大変なものだったよう。
当時の記念写真が紹介された。
今日のナニコレ珍百景は、今年最後と言うことで特別番組。その中で川上さんが登録した「佐渡集落を救った横穴秘話」が一番すぐれたナニコレ珍百景として、“MV珍”に選ばれた。
おめでとうございます。
佐渡・琴浦の横井戸で検索しましたら、「佐渡ジオパーク」の一つとして紹介されていました。勉強不足でごめんなさい。
そこに記載されていたものを転記、ご紹介します。
先人が残した歴史的水利施設(小木半島ジオサイト)
■所在地
新潟県佐渡市琴浦
■施設の名称
井戸
■歴史
昭和11年 土木組合を結成し、横井戸の掘削に着手する。
16年 世界大戦による労力不足と、水が出ないこととで工事中止
20年 では、谷から耕地へ通じる車道を造りたいという「農道案」と水源確保のための「ため池案」が論じられた。
23年 春の農閑期を利用し3ヶ月で農道工事を完成した。
「ため池案」は用地問題などで容易には進まなかった。
3月に新潟大学地質学教室の杉山隆二教授一行が小木町全域の地質調査を行った。このとき、琴浦の横井戸は260間掘られているものを、あと60間掘れば、必ず水脈に突き当たるということを明かにした。
6月に横井戸掘削を再開
28年 横井戸工事の「続行」か「中止」かを決定する総会を開いた。
総会の席に水が出たとの知らせが届く。
5月、開田を予定している水田を、管理の共有水田として、米づくりは、みんなが一緒に作業する共同作業にしようという提案が出た。
暮れから、水田に開墾する土地を一カ所に集中するため、農地の「交換分合」が始まり、翌29年にようやく第三次案が採択され、全国でもまれな、共同耕作組織が始まった。
当時の記念写真
掘り当てた600m奥の水脈からごうごうと湧きだす水。
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