10月29日から六本木・国立新美術館で始まっている第8回日展に家内と出かけた。
地下鉄六本木駅までは、地下鉄〇〇駅から乗り換えなしだから楽。午後1時前に自宅を出発。
日展のパンフレット。
入場券は、日展会員である同級生の柳さん(佐渡市赤泊出身・篆刻の大家)から毎年送られてくるので、大変助かっている。また、10年ほど前に仕事のお手伝いをしたT弁護士からも毎年送られて来るが、今回は息子夫婦に上げた。T弁護士は、8年ほど前、日展が改組した時、その業務に携わった一人として毎年招待券をもらうようで、その一部を回してくれる。現在は弁護士事務所を共同で開設し、数十名の弁護士を抱え、活動している。先日、御礼の電話をすると、元気な声が返ってきた。
さて、地下鉄六本木駅を降り、7~8分歩くと、立派な建物が目に飛び込む。
独特な建物で目を引く。
毎年のように写真を撮りたいので、その旨を申し出ると「あそこに書いてあることを守ってください」というだけで・・・。読むと例年「平日は写真OK(あらかじめ腕に記章をつける)であるが、土曜、日曜日は混雑するため禁止」となっているのが今年はそれがない。営業目的以外はOKとなっている。最近スマホでも十分撮影できるので、規制できないのだろう。
入場すると、まず3階の「書」の部門にある篆刻の展示部屋に向かい、柳さんの作品を探す。
毎年一番奥の部屋にその作品があった。
この部屋は、会員の中でも「無鑑査」の作品が展示されている部屋のようだ。
柳さんの作品。
今回の作品は、文字が大変込み合っている。「道遠知驥」と彫られている。「どうえんちき」と読むのだろうか。なんとなく意味はわかるようだが・・・中国の古典から引いてきたのだろうか。むずかしい。統一された文字と枠の刻みのバランスが良いと思う。
篆刻から離れ、書の部門を一通り見て回った。
書の部門で私が目を引いたものとしては、次の作品だった。
京都出身の会員の方の作品。バランスといい、力強さといい申し分のないものと思う。
「 書 」の部屋を出ると、売店があった。覗くと柳さんと京都出身の上記の作品の写真が販売されていたので、記念に買った。
小さな額に入れ、部屋に飾ろうと思う。
書の部門を見て回り、廊下に出るといつものことだが、下を覗いてしまう。
1階の食堂。丸テーブルがきれいに配置されていて、窓側とマッチしている。.とてもきれい。椅子で一休みして、持参のお茶を一口。
体力が落ちているので、まず郷土出身の作品を見ようと思い、3階から1階の工芸部門へ。
工芸部門から入ろうとすると「出口」と明記されている。入り口にいる女性に「日本画の入り口から廻ると大変なので、まず郷土出身の作品から見ようと思う。体力が落ちているので.ここから入らせてもらいたい」と懇願。女性職員、小さな声で「内緒だよ」と、年齢を察知して入れてくれた。
工芸の部門。
前文化庁長官、元芸大学長の宮田亮平先生(佐渡市沢根出身)のシュプリンゲン。 荒海に舞うイルカ。ここ2年、同じような海を現した作品を目にします。今までのものとは趣が違いとてもバランスが取れている。カメラの向きを変え3~4枚収めた。
工芸部門にいつも入選している佐渡出身のもう一人の作品を探す。
あった、あった。
佐渡,畑野の本間秀昭先生の作品「双流-2021」。竹細工の細かな流れと色彩にはいつも感激する。
1階にある「日本画」の部門を後にして2階の洋画と彫刻の部門に入る。
洋画の入り口。
私共二人は、日本画より洋画が好き。それも人物画より風景画のほうが・・・。
しかし、先に彫刻のある部屋に急ぐ。
人物像がいっぱい並んでいる。
愛知県出身 工藤さんの作品「duet」。文部科学大臣賞を頂いている。
佐渡出身のお二人の作品を探す。
佐渡・両津出身親松英治先生の作品、石膏でできている「永遠のレクイエム」。暗くてはっきり見えないが、負傷した兵士とそれを助ける銃を持った兵士を表現している。ここ2~3年の作品とは異にしているもの。よく表現されている。先生は3年ほど前に文部科学大臣賞を頂いている。
2年ほど前、神奈川県内にある親松先生の工作所に、柳さん、佐渡から来たTさんそして私と3人で伺ったことがある。大小の製作中の作品がいっぱい並んでいたのを思い出す。
佐渡出身でもう一人、いつも出品している林昭三先生の作品が見当たらない。 入口にある出品者名簿を見に行く。 名前がない。どうしたのだろう。
(今日11日、柳さんに日展に行った旨を、合わせて林先生の作品が見当たらなかったことを報告したら、林先生は2年ほど前に逝去されたとのこと。そういえば、その旨を以前柳さんから聞いたのを思い出した。ご冥福をお祈りします。 私共3人で伺ったのは、親松先生の作業場だったと柳さんから申された。間違ってすみません)
一通り見て回り廊下で一服する。二人ともややばて気味。持参した飲み物を喉に流す。
先ほど通過した洋画の部門の部屋に入る。
人物画の作品がとても多いが、先に述べたように風景画を主体に見て回った。
たくさんの作品が並んでいる。
今回はここまでとし、洋画、日本画は次回にします。
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