Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

最後にシネマ交響楽

2024-03-01 | 雑感
暖房を切ったのはいいが、朝が寒い。まだ氷点下になると言う。陽射しを昼間に思いっきり入れて、窓を開けて掃除もして、空気もよくなった。寒いと疲れる。でも陽射しが射す込むと目が覚める。身体にはいいだろう。

同様に植物にもこれは重要で寒さがないと澱粉を含有しないことから実りが悪くなる。暖冬の影響でオリーブの実りが悪くなって、ドイツでの小売価格も44%上昇したようだ。昨年の植物オイルの高騰はウクライナの菜種が大きかったとされていて、それに伴っておローブオイルも品切れが多かった。その頃に比較すると供給が安定する反面価格は上がっている。

一番量を使うイタリア料理の炒める為の物は以前はリットル9ユーロしなかったのだが、今は11ユーロを超えている。それが最も安い商品で、それを使うしかない。上等のものは元々少量しか使わないので影響は少ない。

2025年の復活祭のプログラムが発表になった。とんでもないプログラムで、ペトレンコの意図も分からない。こんなプログラムなら早くザルツブルクに戻るべきだった。なんとシェーンベルクどころか「蝶々さん」である。一体こんなものを上演して何の価値があるのだろう。興味が全く起こらない。なるほどプッチーニの最高傑作「三部作」での成功や「トスカ」指揮での上演の価値はあったのだが、流石に蝶々さんで何を期待しよう。ミュンヘンの様な劇場でならば陣容とか楽団で期待は出来ただろうが。ミラノでの「薔薇の騎士」の出来栄えも疑われるどころだが、それとそんなに変わらないのではないか。

そしてもう一曲は第九を二回振る、そしてバーデンバーデンとのお別れだ。これだけ意識の低い音楽祭も珍しい。早く無くなれと叫びたい。

そもそもこの13年で、プッチーニはラトル指揮「トスカ」に続いて二回目で、どんなにマシな上演をしても大きな意味は感じられない。心はザルツブルクに飛んでいるだろう。第九もルツェルンで一回聴いていて、その時よりも歌手陣は落ちるが、演奏はよくなるだろう。それでもこれもラトル指揮で行われていて、今回は就任の時のルル組曲の代わりの曲もなくその前に何も演奏しないのだろう。明らかに手抜き感がありありで、ラトル指揮の最終年を彷彿させる。

なによりもバーデンバーデンの聴衆が大きく育たなかったのは大きいかもしれない。今回の「エレクトラ」がどのような公演になるのかは分からないのだが、このような意識を窺い知ると最早あまり期待できなくなってきている。逸早くザルツブルクに飛びたいと思う。

今年は5月18日に指揮者タルモのデビューでSWR交響楽団がヘルマン作曲ヒッチコック「眩暈」組曲を演奏する。それが最後になるかもしれない。その前にクロンベルク、シュヴェツィンゲン音楽祭、復活祭前後にハイデルベルク、前ではゲルハーハーのブラームスの歌曲とカメラータコンセルトヘボの室内楽。これは来週からブラームス四番と共にお勉強を始める準備をしておかないといけない。日曜日に出かける時に何を持って行くのか?「エレクトラ」とシベリウスのヴァイオリン協奏曲は一昨年辺りのお勉強の続きとなる。



参照:
芸術内容の迫真性 2024-02-28 | 文化一般
お家芸の指揮棒飛ばし 2023-03-26 | 音
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