Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引 2023年01月

2023-01-31 | Weblog-Index


固定資産税のネット申告 2023-01-31 | 生活
今年度目標は2%削減 2023-01-30 | 生活
同じ音楽言語を語ること 2023-01-29 | 音
独音楽至上主義の面々 2023-01-28 | 文化一般
楽聖のアッカンベー 2023-01-27 | 音
二つあることは三つめも 2023-01-26 | 雑感
結構使えるスパイク 2023-01-25 | 生活
そのもの所帯潰し 2023-01-24 | 生活
一寸乙に響きますが 2023-01-23 | ワイン
ローマからの生中継 2023-01-22 | 文化一般
ならなくてよかった趣味 2023-01-21 | 生活
眠りに就く前に一寸 2023-01-20 | 生活
大寒期をやり過ごす 2023-01-19 | 暦
PC周りの整理整頓 2023-01-18 | 生活
賞総なめの音楽劇場指揮 2023-01-17 | 音
口元はペトレンコ指揮 2023-01-16 | 音
管理者権限の手動設定 2023-01-15 | テクニック
左の肩まで激しく感じる 2023-01-14 | 生
三カ月ぶりの喉飴 2023-01-13 | 生活
音楽劇場を担う幸福の手 2023-01-12 | 音
巻き起こる大小の乱気流 2023-01-11 | 文化一般
再びザルツブルクへ 2023-01-10 | テクニック
中興の祖の先祖返り 2023-01-09 | 音
Velvetの風合いの響き 2023-01-08 | 音
AACSヴァージョン76 2023-01-07 | テクニック
支援者としての心付け 2023-01-06 | 文化一般
節約しながらの快眠 2023-01-05 | 生活
初めてのデジタルアムプ 2023-01-04 | テクニック
イン河沿いの小さな町 2023-01-03 | 暦
音楽が場面が示す表情  2023-01-02 | 音
避けがたい芸術の力 2023-01-01 | 音
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固定資産税のネット申告

2023-01-31 | 生活
参ったな~。固定資産税の申告に何時間掛けた。昨年の10月末までにデジタル申告しておかないといけなかったもので、納税の義務は申告の義務へと繋がっている。昨年初夏にネット申告の準備が始まって、先ずは国勢調査から終えた。一回は地元の調査で調査員が来た、国勢はネットだと番号を渡して立ち去った。

国勢の方はありきたりで、インタヴューよりもネットでの方が気楽だった。しかし固定資産税は思いがけずに複雑だった。面倒だから、郵送による番号請求など時間を掛けてネット申告欄を準備してから、おいておいたら11月になっていた。

先日のバイエルン放送教会のネット情報によると、七割も申告が終えていなかったことから、期間を延長して1月末迄に伸ばしたとあった。そうなるとここがチャンスだと思って時間をとった。週末から準備をしておいた。しかし月曜日からもう一度書類を探した。少なくともやろうとしてから数カ月経った。

何がややこしいかというと、そもそも先方が今迄の申告状況として送ってきた書類とネットでの申告欄が必ずしも合わないどころか、より複雑な内容を申告しないといけなかったからだ。

登記の役所用語がネットで調べると独語圏でもバラバラで各々の法律に根ざしているようで、普段は不動産屋以外は使わない言葉が出てくる。その証拠に最終的に必要になった登記の公証人での書類を見るとそんな登記用語は出てこない。

だから手元の参考書類を適当に入れるような形ばかりのクイズの回答では済まなかった。これは結構ハードルが高い。友人の娘がハーバードからマッケンジーのは中等教育しか受けていない未亡人は、民法を可也読んでいるのだが、この話しをした時にはハハハと笑っていたので、結構大変なのを身をもって知っていたのだろう。

こういうお役所ドイツ語は高等教育を受けている人ほど不自然で分かり難いという。しかし民法を読んでいても固定資産税などは専門分野だろう。なるほどヘルプを開けて読んでも勘を働かさないと訳が分からない。要するに言葉だけの問題ではなくて業務に詳しくないと捌けない。このようなものを外国人は英語で出されても余計に混乱するだろうから税理士にやらせるようにもなっている。

個人で小さな物件を持っているだけでこれだけの知能が必要になるなんて、殆ど不合理ではないかと思う。それでも七割に近づく提出率は凄いと思う。ウイルスの接種はただ単に出かければ終わりだが、これはそうはいかない。

そして適当なインプットでは直ぐにはじかれる様になっていて、修正点が数カ所以上から減らしていく作業がとても大変だった。その入力の仕方も分かり難い。このプログラミングに金をかけて、どれだけ税理当局の尽力を削減するかである。そして期限までに申告していないと超過で税金を取るというのは殆ど蛮行に近い。ドイツで固定資産を所持するってそんなに大変なことだとは連邦共和国人民も知らなかったであろう。



参照:
今年度目標は2%削減 2023-01-30 | 生活
濃いの薄いのと質問 2022-06-15 | 生活
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今年度目標は2%削減

2023-01-30 | 生活
作業服を新調することにした。先日肘に穴が開いていることが分かった。何処で何時からかは覚えがない。座業なのでどうしても肘に来る。嘗て町役場なので肘にゲートルを撒いていたのと同じ塩梅だ。既に袖もボロボロになっていたので覚悟はしていたが、開いてしまうとその下の普段着への負担が益す。更にまだ暫くは半袖などになることもなく、必要である。

前回購入してからそれ程立っていないののだが、形もサイズも分かっているのを買い替えるのが一番安全だ。ハムブルクのエッペンドルフの大学病院で上級医師が使っていたモデルである。2020年に購入していて、丸二年しかもたなかったというのはコロナ期間の座業の増え方を表しているのかどうか分からないが、もう一度試すしかないだろう。決して安くはないのだが、比較的洗濯をしたので消耗が激しかったか。何着も着替えていくような体制で考えるものなのかもしれない。あまり実用的ではない。

しかし薄く化繊の入ったようなものであると、膝下迄の防寒には役立たず、更に風合いや着心地なども重要なので選択は限られる。純綿のジーンズよりは安いかもしれないのだが、それでも年計算にすると安くはない。仕事着ということで経費で落とすから買えるようなもので、ジーンズの普段着だと思うとこの耐用期間は短すぎる。

電気代の計算書が来た。結果は一昨年度よりも若干使用量が増えている。それでも返金が少しあり、新年度も月掛けの請求は変わらずとなっている。やはり返金があることが重要である。

昨年一年間の努力では、秋になってから篭り部屋の電気をLEDにして、定量を減らした。それ以外には新たな電気製品の導入もないので、精々WLANソケットに使用で要らない電源を落とすのが容易になったことぐらいだろうか。昨年の1881kWhから増えて1929kWhとなったが一昨年の1934kWhよりも少ない。2%程度の増減である。頭打ちの様でもあるが、変わらず細かな努力が功を奏すると思う。電球のLED化が遅れているので、徐々に増やしたい。このように追い詰めていくとどんどんとシムプルライフに近づく。

一般的に興味深いのは原発起源の電源が0.2%ほど増えたことで、電気代を保っていることだろうか。六月ごろからやはり2%程上がっているので、今年度の目標はそれだけ落とすことにある。LED化は早速加速しようと思う。

今年度に増えた電気製品は先日の小さなでデジタルアムプぐらいで、その代わりに古い変圧器やそこにつけていた電気製品二つを除去した。反対にWLANでのリモートデスクトップ作業などが増えていて、帳消しにされるか。少なくともWLANでのデーター転送量はここ数年で格段に増えていると思う。

先日購入したゴムのダムパーが四つ余っていた。新しい二つを含むそれらを片付けといても意味がないので、オーディオシステムのセンターコンソールの下を調べた。装着の300年以上経過のゴムの疣足が殆どすり減っていて壊れていたので付け替えた。高くなるが見た目もよく、なによりも冷却効果が上がるので喜ばしい。



参照:
一昨年より昨年より今年 2022-01-31 | 生活
蝙蝠食べるジキル博士 2020-02-01 | 生活
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同じ音楽言語を語ること

2023-01-29 | 
金曜日は篭り部屋でベルリンからの中継を観た。もし階下で観ていたらメインシステムで流していたのでもっと真剣になっていたかもしれない。それでも問題は、オーディオにはモニターを結び付けていないので、キャストで飛ばしてずれが生じるか、PCの壊れたモニターに映していたぐらいだったこと。

幸か不幸か、先日購入した中華アムプとスパイクの成果を試す良い機会だった。なるほどオーディオシステムで流すようには鳴らないが、最低の音楽的な情報はそれで得られた。視覚的な情報の割合が増える。なによりもライヴというのが気持ちいい。

時計の針で12時を超えるぐらいにパワーを入れてもバランスが崩れない。可笑しな共振もない。ただ音域が狭いだけである。その分余計に演奏の核のようなところを批判的に聴ける。

会場のお客さんの様子もちらちらと映されるが、最初のブラームス作「ハイドンの主題の変奏曲」においては、半々ぐらいの受け止められ方だと思った。先ずその聖アントニーの主題の出し方が気にくわない向きはあったと思う。

因みにこの曲を最後に聴いたのはカラヤン指揮ベルリナーフィルハーモニカーの大阪国際フェスティヴァルの初日だと思うのだが、その演奏には幾らでも批判はできるのだ、何よりもそのアーティキュレーションの上手さは絶品であって、当時のベーム博士指揮などと比較してもそれだけの価値はあった。

デジタルコンサートホールの番組でのペトレンコのインタヴューで、変奏曲自体が古いルネッサンスからの形式であるが、それはやはり通向きの音楽となっていて、その変奏の在り方が面白いかどうかであって、それが分かり易いようにバランスやニュアンスと二曲目のシェーンベルクのそれをかけて話していた。

それは確かにそうなのだが、その原点にあるのはルネッサンスの謡曲ではなくてもよく知られた主題であるのが基礎になっている。その点からしても如何に身についたアーティキュレーションであるかで決まる。

ブラームスのそれが絶賛に受け入れられないとすれば最終的にはそこに原因があるに違いない。実はシェーンベルクにおいても今回史上初めて真面に演奏された。流石に作曲家が語っていたようにドイツ音楽の何たるかが示された訳なのだが、ペトレンコが語る様に今後演奏回数を重ねるうちに、楽員にとっても身体的な感覚で如何に発声できるかに掛っていると思われる。現時点では合わせる感覚が優先されていて、ダイナミックスの表現でももう一つ定まらないところがある。主と副が明白に示されている楽譜では、スークの作品のような難しさはない訳だが、求められるのはその語り口でしかない。

シェーンベルクが、フルトヴェングラー指揮で真面に演奏されるとは考えていなかったのに違いないのだが、同じ音楽言語を話す指揮者として想定していたことには違いない。そこが問われているのである。



参照:
独音楽至上主義の面々 2023-01-28 | 文化一般
楽聖のアッカンベー 2023-01-27 | 音
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独音楽至上主義の面々

2023-01-28 | 文化一般
漸く屋根裏部屋のお湯が流れるようになった。時間が掛かったには理由があるのだが、ここ三十年以上の経過を知らない者であると、どうしても着手が遅れる。先ずは再び篭る。

陽は日曜日には待たれるのだが、最低気温がこの冬最低になるようで、態々日曜日に仕事机に就くかどうかは疑わしい。しかし週明けから寒さが緩むので再び階下に下りれるかもしれない。

ヒーターの水の流れが悪くなって、三週間ぐらいで止まってしまったが、日曜日からここまでで階下を暖める為に無駄な燃料を使ったが、得たこともあった。なによりも仕事机の横のヒーターを使えるようになった。今後どうしても必要ならば上手に使える方法を会得した。その他ではヒーターの上につけるスロット状の物へのアイデアが浮かんだ。

これで漸く、先週設置しなおした小さなスピーカーを試すことが可能となった。先ずはDCHの生中継をどうするか。ラディオ生放送がないので、音も聴かなければいかず、出来れば映像もそれなりに観たい。シェーンベルクの「変奏曲」もあるので、再放送と二回観てもいいかとも思う。

既に手元にあるブーレーズ指揮の全集からも流してみたが、やはり変奏が進んで音化がとても難しいことになっている。

1928年12月3日に初演された最初の大管弦楽の為の12音を使った作品とされるが、フルトヴェングラーの委嘱で難産であったようだ。特に第五変奏曲で躓いていたらしい。なるほど、その辺りで先の見通しが悪くなってきているのは感じられる。

同時代の指揮者と作曲家が共通していたのはドイツ音楽至上主義で、第一次世界大戦開戦時にアルマ・マーラ―に、他の文化圏からの音楽に侵されていると記している。フルトヴェングラーの方も至上主義は次の大戦でその聴衆がいないところでは指揮出来ないとした言葉でも明らかだ。そして実際に初期の調性の「浄夜」や「ペレアス」などを評価していて、無調の五つの管弦楽曲も指揮していたという。

しかし、12音音楽を催促して受け取って数少ない練習までを、後年1926年からソロチェリストであったピアティゴリスキーが回想して書いているように、なにがなんだかわからない様に音符を攫っていただけのようで、途方に暮れていたところ最後の練習がやって来た。そして、少し安心した表情でフルトヴェングラーは語った。

「諸君、今し方ヴィーンから朗報を受け取りました。作曲家は来ないようです。」

ブラーヴォと湧きたったことでその事情は知れる。しかし弟子のヴェーベルンなどは初演会場にいて、信じ難い無責任と非難している。一方ベルクか、拒否も多かったがそれなりに受け入れられたと書いているものもある。弟子たちが頑張って声援を送ったとなっているが、笛などでの非難と同様に同じぐらいに新しもの好きの聴衆はいたのではなかろうか。その後、カラヤンも録音しているが、なにがなんだか分からないサウンドで、それほど前任者と変わらない。アバド指揮、ラトル指揮でもこの曲で大きな成功はしていない筈である。愈々天才ペトレンコの出番であろうか。



参照:
»Unglaublich! Ganz unverantwortlich!«, Schönbergs op. 31 unter Wilhelm Furtwängler
楽聖のアッカンベー 2023-01-27 | 音
二つあることは三つめも 2023-01-26 | 雑感
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楽聖のアッカンベー

2023-01-27 | 
金曜日に生中継のあるベルリンの演奏会の初日の批評が載っている。先ずはベートーヴェンの第八交響曲が、なんと癖のある辱めもない交響曲だと感嘆している。三つ重ねられたフォルテ、シシシモがどの曲よりも頻繁に表れて驚かされる。ペトレンコとその敏捷な楽団で、コメディー風からはしゃぎ過ぎへの曲へと駆り立てる。当時の形式の掟を逆さとって、名を成したベートーヴェンがあかんべーをしていたかのように、指揮に呼応するフィルハーモニカー。

25分ばかりの曲のオペラティックなブッファ要素、即ち第九において少なからずも革命的なベートーヴェンの真顔ではとってもあり得なかったと思われる「へん顔」をここで見せる。ペトレンコが昨夏のあの足故障においても決してショ―的なものではない仕草とその軸のしっかりした敏捷さで管弦楽を導いたものでである。

ある時は舞踏会の様にある時はオペラティックにと、その時々目まぐるしく天秤にかけて行われる。

それは最終的にやり過ぎたのかもしれない。短い全休止前、反復の主張、最終楽章でのコントラバスの殆んどピチカートのような叩かせ方。そう、それを皆理解した。スケルツァンドでのハイドン流のビックリを最終楽章の落ち着かないそれが受けていることを。ウィットが天から落ちてくるとベルリオーズが評したベートーヴェンのスケルツォ。ペトレンコはそれを面白がって、それを咬み応えのあるユーモアとした。

既に初日の映像がトレイラーとして出ているが、なるほど九番の前の交響曲はこうなるかと思わせる。七番交響曲に続いてである。音楽的にプログラム前半で演奏されるブラームスやシェーンベルクの眼を通してだけではなく、その後の少なくとも20世紀最後迄のベートーヴェンの交響曲への視線をそこに感じる。

日曜日に雪道を走った時になぜか記録を出していた。理由は分からないのだが、久しぶりに心肺数が170を超えるようになっている。理由は、雪見散歩の人が多かったので力が入ったのと、昨年二月に左足、十一月に右足と悪くなっていたのが久しぶりに両足とも問題が消えて、アクセルを踏み込めるようになったことがある。信じれない数字は歩数で、一分240歩とかが出ている。恐らく雪で滑る動作で歩数が加算されるのだろう。火曜日も残っていたが、木曜日も轍の圧雪が凍っていた。相変わらず心拍数は上げられている。少し乍今後の期待が生じて来た。膝は少しがくがくする時があるのだが、痛めないようにしたい。氷の上はコンクリートのように固くて気を遣う。

なんだかんだと数え切れない程コロナに感染してきたが、12月からの喉と気管支の不調が治るまで数週間かかった。ここに来て漸くコロナから身体も心も解放されたような気がする。明らかに2020年1月末から三年間は運動能力もその気力も落ちていたような気がする。体重は若干落ち目で理想に近づいている。あとは筋力だけ再構築したい。



参照:
Übermut tut manchmal gut, Christiane Peitz, Tagesspiegel vom 26.1.2023
二つあることは三つめも 2023-01-26 | 雑感
ならなくてよかった趣味 2023-01-21 | 生活
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二つあることは三つめも

2023-01-26 | 雑感
階下の暖房をボンボンと焚いている。今迄やったことがないほどに二つのフィンを完熱状態にお湯を通している。なぜそうしなかったか、その上にスピーカーをつけているからだ。しかし今回フィンの上を塞いでいるので、殆ど温まらないことが分かった。要するにフィン自体はお湯で熱せられるが、そこを通る空気が遮られると直接上は温まらない。

そこからもう少し考えて、仕事机の下の足元が温まる様に、そこの熱気を手前に出してやることが出来ないか。若しくはその上で効率よくコーヒーを温めておきたい。篭り部屋では網に鉄板を置いている。もう少し効果が上がる様に長めの鉄板が欲しい。空気のベンチレータを兼ねる様になれば最高である。主婦開発製品としては洗濯干し下げ器などはあるのだが、塞ぐという発想があるのかどうか。

最近ネットのCMによく出ているのは、蛇口の先を延長して上から下からとぐるぐるとまわして、洗面所で頭まで洗える如何にも中華のお兄さんが考えるような商品が出ている。あれも見ていると数ユーロぐらいなら試してみたくなる。

暖房の不調のお陰で、メインシステムで音出しが出来ている。スークの大管弦楽作品を流している。これらの曲は、ボックスとしてキリル・ペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの演奏で選集として発売されるが、同時にフィルハーモニカーの発展として、マーラ―交響曲七番、シェーンベルク「管弦楽の為の変奏曲」への流れの中でとても重要な演奏記録ともなるだろう。ペトレンコはベルリンの座付き楽団を指揮して録音までしていて、到底管弦楽団の糧になったとは思えないほどの難しさである。

正直その中の一曲「夏のメルヘン」をルツェルン音楽祭で生で聴くまでは、そこ迄やれる曲だとは全然思っていなかった。つまりそこ迄書け切れていない創作で終る所だった。まさかあんな演奏が目されている創作だとは到底思わなかった。あの演奏がなければ昨年の七番の成功はなかっただろう。

ミュンヘンのガスタイクの総合文化センターの投資者が見つからないことになった。既存のホールなどを利用して、総合文化センターとして改築されて、フィルハーモニーなども修繕され改良される予定だった。それがご破算になりそうで、新たなホール「ヤンソンスザール」建設を断念する州をパートナーとする案も出ているようだ。もしそうなれば、改修されたガスタイクのホールをBR交響楽団とミュンヒナーフィルハーモニカーが分けて使うことになるのか。恐らくフィルハーモニカーにとってイザールフィルハーモニーを使うことに利があるだろうから、BR交響楽団は新指揮者ラトルとガスタイクでの演奏がメインとなるのかもしれない。

いずれにしてもサイモン・ラトルが出向くところは、ロンドンでも新会場建設が中止になって、またミュンヘンでもとなる。呼ぶ方がその知名度が欲しくて就任して貰うのだが、そこ迄の経済的な価値が見積もられなかったとなる。都落ちのタレントに期待する向きがあれば、二つあることは三つにもなるかもしれない。



参照:
夜明けとなる大飛躍 2021-03-09 | マスメディア批評
人生における省察の日 2021-09-09 | 音
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結構使えるスパイク

2023-01-25 | 生活
メインのシステムで引き続き音を鳴らす。サブのシステムとの差異は既に言及したが、それの音楽的な受容としての差を少し考えてみた。ヘッドフォーンであればもはやスタディオサウンドが容易く得られるのに、スピーカー再生となるとやはり難しい。通常のスタディオモニターでも自宅で上手く鳴らすのはやはりオーディオ道楽になってしまう。結局ハイエンドシステムは、そうしたギャップをどのように埋め合わせて仮想音場で高額を支払う購入者を如何に満足させるかでしかない。

圧縮音源の先日のメンデルスゾーンの「エリアス」でさえ、メインシステムから流れるとその演奏の質がよく分かる、しかし箪笥の上のアクティヴやモニターの背後に隠してあるボックスではその風合いが再生されない。これのアーカイヴをハイレゾ音声で聴けるだろうが、それとの差よりも再生システムの質の差の方が大きい。上手に音声さえ再生されれば映像などなくてもそれ以上の情報が耳から得られる。

そこでDCHでは未だ観ていなくて、ラディオ放送録音だけした九月のベルリン芸術祭からのクセナキス、ツィムマーマンとダルピッコラの演奏会の音を流す。一番分かり難いのはクセナキスで、映像を観ないと楽器配置なども中々分からない。二つ目はある意味古典的なのでその点は全く問題がない。三つめはオペラなので、演奏会形式となると更に分かり難い。映像で得られる情報というのもある意味危なっかしい。

車の燃料が尽きたので、走りに行くにも車を動かしたら、其の儘スタンドへと走る。実際にはまだ走れる筈だが、道路で止まってしまうこともあり、この寒い足元の悪い中をポリタン抱えて歩くのは嫌だ。シュトッツガルトに出かけるのは未だ来週であり、それまでの給油をしておきたい。来週末へと温かくなりそうである。

苦情で幾らかはヒーターの湯量を増やしたようであろうが、管理人の裁量程度では殆ど埒が明かない。この件に関しては、ここに住むようになってから最初から苦情して関わってきたのでよく分かっている。最初二十年程は隣のガス抜きが十分でなかったので、屋根裏部屋迄お湯が流れなかった。それを自身で解決してからは快調になった。そして昨夏新たなシステムを入れた。計算通りに湯量即ち湯圧を与えるのだが、その数値は理論値で最低限でしかない。そこから実際に必要な圧をかけていくしか方法はないのである。

だから敢えて専門家に命じた。そちらも最初からの道程を知っているので幾らかは感覚的に処理できると思う。湯の配管は結構曲がりくねっていて、全敷設距離も長く、その気密性に問題がなくても、中々理論値の通りには行かないだろう。

先日からウーファー以外にも使い始めたスパイクの足。両面に貼るシートもついていてとても使い易い。土台に喰い込まないように下に置く皿の中心にスパイクの先を射し込む穴もあって、足も安定する。よくコインなどを置いて音を変えるという話しもあるのだが、刺さるのが物理的に安定していて嬉しい。三点支持で七本使っていて、一本だけ余っている。もう四本ぐらいあってもとアマゾンを見ると、既に1ユーロも値上がりしていた。そこまでして欲しくもなく、切りも無い。でも安売りしたら買っておくかも知れない。



参照:
結構使えるスパイク 2023-01-21 | 生活
見かけによらず土台が肝心 2016-01-05 | 音
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そのもの所帯潰し

2023-01-24 | 生活
週末から寝室若しくは篭り部屋に暖房が入っていない。愈々お湯の量が少なくなったようで、お湯が届いている階下に移った。階下の暖房を強くして温めないと夜間も寝室で寝れなくなる。抑々篭り部屋に移るようになったのは、仕事机では足元が寒かったからで、吹き抜けになっている全体を温めてしまうのが無駄だったからだ。しかしこうなると階下で仕事しないと寒くて仕方がない。就寝よりも座仕事が一番堪える。膝掛も邪魔になる。

中々うまくいかないもので、そうなると篭り部屋で仕事をする為のスピーカーの足などが届く。先ずは、階下で作業しないといけないLANケーブルを早速届いたCat.8に取り替える。すんなり読み込んでいるので早くなった形跡はあるが、色々と試して見ないと分からない。インターネットと結んだのではなくNASとルーターのデータ転送速度を上げただけだ。

現在使っているメインのPCのウィンドーズ10の殆どのディレクトリー、つまりダウンロードやテキスト、その他はNASのHDDの中に作っていて、PCのSSDにはデスクトップしか置いていない。だから今でもSSDの13%程しか使用していない。其れゆえに通常のPC使用と変わらない感じでNASとファイルを行き来させるには高速度転送が必要である。

そのシステムを完成させたときにはCat.6を使っていたので流石にストレスがあったが、Cat.7で調子がいい時には全く時差を感じさせなかった。そして更によくなるかどうか。

早速準備してあったボーズのスピーカーの下にスパイクを一本装着した。土曜日に録音したラトル指揮就任初年の亡きマデルナを偲ぶブーレーズ作「ルポン」を流すと銅鑼などの大きな楽器が明白に響いて、尚且つ饗紋が見える。これだけでスパイクを履いた価値がある。やはり片チャンネルだけではこうはならなかった。そのあとのㇻベック姉妹のデュオなどを聴くと、妹さんの方の左手がもう一つ巧く響かない。これは仕方がないかもしれないが、管弦楽全奏ではやはり鳴りきらない。ある意味、大管弦楽とホールの音響との関係にも共通していて、バスがしっかり出ないと上が上手く乗らないというのと同じである。要するにある程度パワーを入れると喧しくなる。十代の時に使っていたブックシェルフ型のスピーカーの特性であった。

階下での仕事を余儀なくされたことで、メインシステムのウーファーから音を出すとやはりそこが違うのである。本物擬きの尚且つ臨場感となる倍音成分との繋がりの良い音を出すとするとやはりそれなりに建造物自体を揺るがすようなバスが必要となるのである。如何にオーディオ趣味というものが所帯潰しとはそのもので、近所迷惑でもある。

零下という所の雪の乗る屋根裏部屋となると、暖房がなければ、「ラボエーム」の舞台ではないが強いアルコールを入れて、屋内で焚火をしなければいかなくなる。幸いなことに階下の暖気が上がるので氷が張るほどには冷えないが、仕事するには厳しい。また、今年入手したベットカヴァーがなければ寒くて寝れなかっただろうと思う。薄く就寝して、早朝に頭痛となるのは山小屋などでもあることで、必ずしも高度の影響だけではないと分かる。しかし、以前と比較して筋肉も運動量も落ちていても、我慢が効くようになったのは何故だろうか。 早速暖房の水量を調べる様に命じておいた。



参照:
そのもの所帯潰し 2023-01-05 | 生活
パーティの王のケーキ 2018-12-23 | 料理
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一寸乙に響きますが

2023-01-23 | ワイン
積雪で室内が明るくなった。この時を活かして、冬季にやり難い作業をした。先ずは何よりも、アマゾンからの配送が月曜日になるので、取付準備の為に清掃などを行った。篭り部屋は北向きの屋根裏部屋なので、特に冬季は陽の光を活かす方法は他にはない。無理して走りに行くよりも片付けておく方が週明けの時間を活かせる。

箪笥の上の遠隔スピーカー周りを掃除しようと思ったら、またまた下準備を一歩先に進める方法が浮かんだ。右側スピーカーの下には一本スパイクを履かせてその足元には専用のメタルの皿を咬ませた。しかし左側の方にはまだカンディンスキー状のゴムの半円が二つ重ねてある。

この半円を切り離して先ずはデスク向こうのオーラトーンの左側の後ろに仮に履かせる。仮にしたのは円頂が瞬間接着剤で硬化していたからで、新しいものが届いたらしっかり固定したい。前夜に掃除していた時にボックスの薄板が剝がれそうになったのでボンドで接着しておいた。すると、デスク向こうのオーラトーンの処置は前方に装着するスパイク次第だけとなる。

現時点では、低音の被りは消えたが、まだ以前から知っている箱鳴りが音空間をちっぽけに感じさせる。ティムパニーの強打の音抜けがせずに、箱特有の鳴りが感じられる。これのワイン栓の代わりにスパイクを履かせればどうなるか?

密閉型の箱を上手に鳴らし切るのが目標だが、中華製のアムプのその出力あっての試みで、スタディオでのモニター程度には鳴らせる見込みが出て来た。

さて箪笥の上のボーズのスピーカーの左側の後方には足の先っぽに小さなゴムを接着したグラスワイン栓を履かせた。これでも半球二つよりも箪笥の共振が減った。可也パワーも入れられて、尚且つ音が屋根裏部屋に反響するようになってきた。要するに本格的なHiFiに近づいて来た。積雪が近所迷惑を和らげる。

配達があるまでは左右の足を違えてあるので、その相違を比較する。ゴムからスパイクにしたことで最も変わったのは音の立ち上がりである。其れだけで音楽が生き生きとしてくる。音の減衰が早くなって、ピアノなどはそのキーの上げ下げが、目に見て取るように分かり、HiFi再生へと近づく。勿論高音も冴えて来た、実況の拍手の音も上に、奥に延びる様に、上方に設置してあるのにも拘らず定位感も出て来た。これで左側もスパイクと皿を履かせれば、より速度感が上がりシャープになって、透明感が増す筈だ。

こちらはバスレフ型のアクティヴスピーカーなので、総奏が如何に透明感を残せるか。その前の低域の倍音が浮いて鳴りは可也いい線まで来ている。プロムスでのマーラーの七交響曲の実況録音も必要最小限には響いている。もう一息である。

冷えてきたので、雪見酒にはスイスのテッシンのメルローを開けることにした。13.5%のアルコールで、この種のワインとしてはサンテミリオンのポメロ―ルなどよりもものよりもアーモンド風渋みもあり世界最高である。ルツェルン音楽祭の節にコープでお土産に購入した18フランぐらいのものであるが、通常飲むものとしては最高品質である。音楽祭の昨夏を振り返りつつ一寸乙である。



参照:
堪える夏の終わり 2022-09-06 | 生活
秋を偲ぶテッシンの栗 2010-09-27 | 暦
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ローマからの生中継

2023-01-22 | 文化一般
久しぶりの積雪となった。他の地域ではそこそこ積もっていたようだが、このワイン街道辺りは逃れていた。山やスキー場の雪は苦にならないが、生活圏での積雪は障害でしかない。冬タイヤを履いていればある程度は移動性を確保できるのだが、それでも道が空いていないとか、狭い道を対面交通をしたくないとか、利点は皆無である。精々景色が違うぐらいの事である。雪国の生活は大変だといつも思う。先ずは手軽に走りに行けなくなる。天候とか違う要素を考えざるを得ない。

フランクフルターアルゲマイネ新聞にローマの聖チェチーリア楽団を率いて最後のツアーに出かける指揮者パパーノにインタヴューしている。そこの楽団がイタリアにおける交響楽団の歴史としてリヒャルトシュトラウスとの関係などで中欧的なそれを身につけて、2005年に引き受けた時には、チョンやガッティの後で状態が良かったところに、パラドックス的にイタリアの歌の伝統を加味したというのである。

今でも殆どがイタリア人の楽団で、そこにイタリアから英国、アメリカへと移民した息子として就任した。完璧なイタリア語を使えないことから、特別に楽団員が手解きをしてくれたというのである。この辺りの事情は外から見ていただけではよく分からない。確かに、金曜日にツアーの為の本番練習が本拠地から生中継されたのを聴いていても、なにか冠詞の使い方なんかがぎこちない感じはした。

今回のツアーでもブルックナーとシベリウスを主に置いた二つのプログラムが演奏される。これらをローマの楽団がどのように演奏するのか。イタリア的な情感を込めてとなっても、イタリア料理は何でもトマトソースでというのは余りにも乱暴過ぎるというのが心の様である。放送でシベリウスが演奏されたが、それなりに良さは聴けた。

早速フランクフルト公演の残券状況を見たら安い席も空いている。もし来る金曜日にデジタルコンサートの生中継がなかったら出かけていただろう。ピアノは、アルゲリッチが弾く予定でラヴェルであったが、病気の為にキャンセルした代わりにフランクフルトでは今秋ペトレンコと共演するソンジンが演奏する。序に聴いておきたかったが縁がないようだ。

さて皆が期待するバレンボイムの後任人事に関しての質問に対して、嘗てベルリンの支配人だった演出家のフリムが2017年に「素晴らしい男だから、来てくれたらロンドンのコヴェントガーデンからウンターデンリンデン迄赤絨毯を敷き詰めるよ」と語った言葉が紹介されて、元のアシスタントとして従来からもこの数日間もバレンボイムと電話で連絡を取っていることが明かされた。そもそもロンドン交響楽団にラトルの後任として就くことから、一つに集中したいとしながらも、ベルリンへの就任は否定しない。今後は交渉次第となるのだろう。

交響楽団指揮者としては頂上には至らないのだが、劇場指揮者としては頂点にいる指揮者であって、他の名前が挙がったような指揮者とは比較にならない実力者である。同時に本人も語っているように、シュターツカペレベルリンは演奏会もツアーもあるのでと前提を挙げている。嘗てのイタリア系のズイットナー指揮の時のような瀟洒に歌う其れへとバレンボイムの楽団を変えて呉れるのかのかどうか。とても期待が高まる。



参照:
Achtzehn Jahre römischer Frühling, Clemens Haustein, FAZ vom 20.1.2023
大寒期をやり過ごす 2023-01-19 | 暦
ヒューマニティーを 2022-03-24 | 文化一般
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ならなくてよかった趣味

2023-01-21 | 生活
十代の夜を思い出す。そろそろ就寝かと思うと、動き出してしまう。早め眠りを考えていても最後の結局遅くなる。それは小物を発注したアマゾンの人工知能にも知られているようで、発送方法を変えましょうかボタンでプライム契約の勧誘に繋がっている。

毎日のように書いているようで、小型スピーカーの置き方で、スパイクが一つ余っていることに意識が行って、それを取り付ける予定のボーズのスピーカーの下を見ると、今回発注した半円球ゴムを貼り合わせて球にして後部の足にしてあった。

そうなるとこの球を再び剥がして半球にしてオーラトーンの後部の足にしたくなる。試して見たいのだ。見事のこの半球の大きさで、尻が綺麗に浮いてくれた。これを知りたかった。後ろが浮いてくれれば、前はスパイクを設置する場所や高さを調整するだけで、下にゴムを引けば幾らでも振動は押さえれる。

早速夜分に音出しをしてみる。予想以上に低音の被りが取れて高音が出てくる。元々中音域が軸なスピーカーであるが、如何にバランスをとるか。放送局などでも実は調整台に結構直置きしてあって、巧く音を出していない。元々付属している足が二ミリ程度の高さしかないからだろう。また嘗てレコード店でもアームで壁につけていたが、密閉型特有の箱鳴りがしていてサチっていた印象があった。

現在は片チャンネルだけを先行して試してみただけなので、結論は出せないが、少なくともスパイクとその履物を加えた三点指示方式でHiFi再生に近づく筈だ。発注は間違っていなかっただろう。フェースアップする場所も取れている。

オーラトーンの方はこの方法での解決は見えて来た、一方ボーズの方はとても難しい。求められる可能性も大きいからだが、安物IKEA箪笥に置いているのが大きなハンディ。ベットに入って色々と思考してみても、バスレフ型のそれの下を軟性にしても振動で上下左右前後するだけで音が出なくなるだけだ。下向きにしてあるので。前の足に重心が近い。そこをしっかり押さえられると価値があるのだろうが、後ろを其れよりも上げるとなると落下の危険性が高くなる。後ろの足をスパイクにしての三点支持は悪くはないともうが、スパイクの履物で巧く共振も自振動を止められるか。

これを見たら分かる様に、オーディオ趣味にならなくて良かった。こんな僅かばかりの投資でもこれだけ遊んでしまえるのだ。そして幾らでも時間を費やせる。そしてその結果を試すために様々な新旧の音源を出してきて、自己満悦に浸ったり、欠点に気がついたりして永遠に試行錯誤が続く。機材の潜在能力が高ければ高いほど泥沼へと嵌まる。音を聴くだけで音楽へと興味が深まっていくことは無くなる。

なにかカラヤンの後年の指揮ぶりを思い起こさせるのだが、その最たる例となっていることが示されるのは、来週ベルリンから中継されるシェーンベルク作曲「管弦楽の為の変奏曲」である。準備にそのプログラムのベートーヴェン作曲交響曲八番とブラームス作曲「ハイドンの主題の為の変奏曲」の楽譜を準備した。シェーンベルクはフルトヴェングラー指揮での初演以来とても重要な曲なので、また二回ぐらいは秋に聴けそうなので、紙の楽譜を購入しようかとも思ったが43ユーロもするとなかなか手が出ない。



参照:
眠りに就く前に一寸 2023-01-20 | 生活
初めてのデジタルアムプ 2023-01-04 | テクニック
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眠りに就く前に一寸

2023-01-20 | 生活
大寒で冷えている。其れでも時々陽射しがあって10月の寒さの様ではなくなっている。それでも早めに夕食を済ましてゆっくりしたい気持ちが生じる。陽が長くなってきたので早朝の活動も可能になってきている。

それで就寝前にふとメインシステムに繋がっているサテライトのアクティヴスピーカーの音が気になってきた。ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団のアーカイヴを整理しているときである。ショルティやバーンスタインに続いて客演指揮者の下手な指揮を聴いていて、そのスピーカーの箪笥への共鳴が気になった。

そもそも篭り部屋のhi-fi再生は期待していなかったのだが、デスク向こうのモニタースピーカーを大出力の160Wデジタルアムプで鳴らすようになって、その差異を突きつけられると、これでは惜しいと思うようになった。もう少しいい音で鳴らせる筈だと思い当たった。

なによりも合板のような箪笥の上に乗せてあるので、共振は仕方がない。それでももう少し浮かせば違う筈だと考えた。そしてウファ―向きのショックアブソーバーが余っていることに思い当たった。少々探してみた。オーディオ機器の下に引いていた時もあった。なかなか見つからなかったが、CD立ての中に置いてあった。

疣がついているゴムで、四つあるので、フェースダウンで下に傾けてあるボックスの前方に付いている足の左右四つの下に敷いた。後方はカンディンスキーの絵画の意匠の様に半円の足をダブルに重ねていて、前方は異質なものを二重に当てたのでそんなにいい筈はないと思うのだが、上の方の低音の共振は押さえられた。中域が浮いてきたので、奥行きが出来て大分音楽的になった。

何で今迄処置をしなかったのだと自問する。一つには今シーズンから主電源にWLANソケットを入れてオンオフが無線化して、どうもアースか何かが生きている感じがあって、接触が悪かったスピーカーの内蔵アムプの入りがよくなったことで、音響が改善した事もある。昨シーズンまでは左チャンネルが接触不良を起こしていた。

そうなると最早虫がザワザワとする。早速デスク向こうのオーラトーンとこのボーズのシステムの足を探してみた。正規のアームは使い難いので必要ないが、せめて振動を抑えたい。結局、以前からウーファに使っているスパイクが安く、これを現在ワインのガラス栓で仮置きしてある二本を左右オーラトーン前部に、二本を左右ボーズ後方に使えるのではないかとなった。四本発注で13ユーロである。ウーファーは三本支持で浮かしているので、一本余ってもいる。

更にボーズの足にしているゴムももう四個追加発注した。6ユーロしない。これ四個はオーラトーンの後方に付ければ棚のガラス面から浮く筈である。こちらの鳴りの結果は疑心暗鬼であるが、少なくとも現在不安定にフェースアップして傾けているよりも箱も自由に鳴る様になって安定する筈だ。

これだけではアマゾンの無料配送最低価格に至らないので懸案のCat.8のLANケーブルをそこに付けた。〆て30ユーロならば、試す価値がある。



参照:
独FBIの方からの電話 2022-09-29 | 暦
PC周りの整理整頓 2023-01-18 | 生活
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大寒期をやり過ごす

2023-01-19 | 
ちょこちょこッと消去したらNASの容量が1Tに復帰。捨てた中にはいい音質のザルツブルクでのヴィデオもある。オンデマンドだけ参考資料として残してある。捨てる方を間違えたかなお思うが大きい方を捨てないと意味がない。残りITを保持する限り回買い替えの必要は無い。

更にフォルダの整理をした。オペラの動画が最も場所を取って捨てる価値があるのだが、殆どは以前使っていた外付けのHDDに移されていてそれほど選択の余地がない。音声でも大きなものを保存してあるので長めの不要なものを選別したい。ビッグファイヴの録音にはアーカイヴもあってメディア化していない貴重な録音は捨てられない。メディア化されているものは不要だが、調べるか流してみないと判断できないものもある。とても時間が掛かる。

其れよりも早いのは有名歌手や指揮者で生中継されたものに判断を下す方法である。出来る限り流したいが、瞬時で判断可能なものもある。嘗て所謂エアーチェックとして、カセットテープを購入して録音していた時の延長で、中々判断が出来ないオールドファンも少なくないかもしれない。当時に比較すれば資金いらずでストレージが経済性になるのは後の事である。だから余計に判断が出来ない人も少なくないだろう。

幸いなことに普通の人よりはその判断を的確に下せるようになって、更に瞬時で裁定を下せるような玄人にならば、その点は助かる。例えばオペラなどでも導入の此処でこの程度歌えばこのキャリアのこの人がどの程度の成果を上げれるかは判断がつくこともある。再びそれは指揮者にもカムパニーにも当てはまることで、生中継ならば会場の雰囲気でも分かる。

これに若干関連して、ベルリンの劇場の後任音楽監督としてパパーノが話題に上っているが、確かにそうした劇場感覚やレパートリーなどで首都に相応しい音楽監督になるのであろう。既にそこで振っていて評判がう良いということから理想的ではないか。ミュンヘンを断ったと時には交響楽団を振りたいということだったが、若干重荷であったことは否めない。

先週購入したフォアアールベルクのベルクケーゼには満足した。最後迄美味しく食せた。そもそもスキーシーズンしか馴染みのなかった地域で大した山も無いので夏は殆ど知らなかったが、一昨年のコンサートに滞在、散策もしたので、そのアルムの雰囲気も植生もよく分かる。植生がチーズに与える影響は甚大である。やはり旨い。今年は秋に行けるかどうか分からないが、夏季に長めに滞在する機会もあるかと思う。

今週は買い置き野菜が限られていることから、ザウワークラウトで誤魔化し、更にツィゴイナ―ソースの豚ステーキとなった。その名前から南東欧風であるようにピーマンとトマトとなる。呼び名が差別用語となっているのだがロマソーズとはなっていない。一般的に衣をつけたカツにつけるソースだが、ステーキでも問題はない。絡みやすいように少しトロミをつけるのもよいかもしれない。

本日から部屋着に再び分厚いシャツを着た。これで謝肉祭迄の最後の換気をやり過ごす。その後に再び薄いシャツとなればもう春である。既に陽射しが強くなってきた。



参照:
PC周りの整理整頓 2023-01-18 | 生活
実存のそのピクニック 2021-10-05 | アウトドーア・環境
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PC周りの整理整頓

2023-01-18 | 生活
PC周りを掃除している。例年ならば年末に片づけるのだが、多くの事が年末に停滞していて出来なかった。漸く明けたという感じである。

先ずはPCのデスクトップを片付けた。殆どが動画で、更にダウンロードのファイルを整理した。こちらは、動画もあれば、PDFもあり、フリーウエアーのプログラムもありだ。動画も重要な大きなものよりもトレイラー類とか序に落としたものが多く、開けてみないと中身が分からない。確認次第関連の所定のフォルダに移す。PDFに資料もあれば一時的に落とした切符類や領収書類などこれまた開けてみないと消せない。中にはこれから使うものもあり、領収書だけを書類フォルダに移し、不要なものは消去。結果、30GBほど空いた。

デジタル書類類を少しづつでも片付けておかないと昨年の税金申告の書類を整理するときに大変なことになる。メールによるで書類は便利な様で最終的に纏めようとするとこれはこれで結構面倒である。メールを開く度に整理できる余裕も平素なく、どうしてもこうして時間を取らないと捌けない。

反対にNASがそれだけ増えて、再び残り1TBを下回ったので、こちらを再び100GB近く消去したい。先ずはボストン交響楽団ファイルから仕方ないようなものに目星をつけて明けてみると、ブラームス一番二番とあってもピアノ協奏曲でグリモ―の演奏だった。すると残しておきたい。その他もボストンはユジャワンなどいいソリスツを招いていて、中々捨てられないようになっている。流石にレーベルが推している指揮者が振っているだけのことがある。コツコツと調べて行かないと中々消去できない。時間が掛かる。

さてそろそろ今後の準備である。先ずは月末に中継のハイドン主題、管弦楽団の為の変奏曲、八番ヘ長調交響曲のお勉強、その次の世界初演コンサートは準備のしようがない。精々作曲家の他の曲にでも目を配っておこう。その次はプロコフィエフの「戦争と平和」でこれはお勉強しておかないと何の意味もない。その後にショスタコーヴィッチ交響曲14番、「影の無い女」そして「最後の四つの歌」、「英雄の生涯」、ヘンデル「時と悟りの勝利」である。そろそろ初めて行かないと時間が足りなくなりそうだ。

陽が出て丘の向こうの風力発電の羽が見えた。翌日は全く見えないぐらいで、30km程先の筈である。車で行けば20分以上かかる所である。昨年ウクライナのユース管弦楽団を聴きに行ったモーツァルトのオルガンで有名なキルヒハイムボーランデンの近い所になる。その並びに公会議で有名なルターが審議を受けた公会議のヴォルムスの荘園がある。本家リープフラウミルヒの荘園である。

年末に購入したデジタルアムプ、現在のところとても良いと感じている。想定外であったのは、夜中に電源を切ってある筈なのに深夜二回程ぼそぼそスピーカーから音がしたことで、アムプのスイッチもオフにした。それで異音が消えた。恐らくアースなどから流れるのだろう。それ以外でオーラトーンとのエージングが進んだようで、高音が徐々に出てくるようになっている。特にキューブの場合真正面に耳が向くようにすれば、スピーカーのコーンの真ん中から高音が出てくる。PCの後ろ側においてあることで、制限があるのだが、もう少し巧い設置が出来ないか。YouTube音楽視聴には問題がなくなってきた。



参照:
初めてのデジタルアムプ 2023-01-04 | テクニック
アウフタクトの置き方 2022-08-09 | 女
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