体調が悪くなった。夜中に足に筋肉痛のような重さを感じた。前日に特に無理に走った訳でもなく、距離を伸ばした訳でもない。敢えて言えば肉屋で購入したものを忘れて取りに帰ったぐらいだ。要するに注意力は落ちていた。しかし汗が冷えるような印象は無く、暑さを感じていた。恐らく体温調整が上手くいかなかったのだろう。喉の調子も悪く風邪症状である。更に鼻がもぞもぞしてコロナ罹患以来初めて一年ぶりに風邪をひいた。若干インフルエンザに近いかもしれない。コロナ症状が無くなってから四カ月ほど経ってようやく風邪引きで、通常に戻った感じさえする。
鼻のぐずぐず感とか片頭痛感とか耳への圧力とかはコロナとかけ離れたものでインフルエンザに近い。足元が冷えたりもコロナとは大分異なる。
そもそも数年前まではこの時期はいつも風邪を引いていたので調子が戻った。ここの所の寒暖差が大きく風邪を引き易い気候だった。
バーデンバーデンの祝祭劇場にバーディシェノイエステナハリヒテンが取材をしている。我々が気になっている初日の新制作「マゼッパ」が公演可能かどうかという問いである。スタムパ支配人の答えは、復活祭に文化的なルネッサンスを示したいである。具体的には分からないが、プランBやプランCを考慮する中での準備で、少なくとも復活祭卵にドキドキさせるという事だ。
一番問題になるのは、合唱と奈落での管弦楽団演奏だが、少なくともロシアからなどの歌手、プラハからの合唱団の隔離期間、チェルニコフの演出など全てが計画されているので、何とか解決するという事だろう。
この二つは、フランクフルトでは合唱を上部でマスクを受けて歌わせて、奈落では室内楽に絞っていた。昨年のザルツブルクのシステムを取ればある程度は解決可能かもしれないが、さてどうなるか。演出の工夫は必要になるだろうが、チュッリッヒのような別な場所でというのは難しいだろう。作品を研究してみないと解決方法もさっぱり分からない。
もう一つは500人以上の入場は期待出来ないことで、やはり一度払い戻しとなるのだろう。それゆえに三月初めに最終判断を出しても、周辺に十分な観客層が居るので、問題なく短期に券は捌けるという利点を語っている。確かにミュンヘンなどは別にするとザルツブルクやルツェルンなどとは全く異なる環境がある。そのことをあり得るとしたら三月初めのドミンゴ出演のガラコンサートで満員に出来ると見込んでいる。
一方、記事では、殆ど売り切れはハルトマン作曲室内オペラ三晩とモーツァルトのレクイエム二晩以外はまだ余裕があるとしているのは若干逆説的である。
昨秋と同じ500人規模で催されればプランAでも最も理想的な場合だが、250人とかになれば、やはりネットストリーミングが重要になると思う。少なくとも現在ティケットを持っている人には返金云々を問わずに其の侭見せるべきだろう。
祝祭劇場はHPで更なる情報を提示した。先ずは先日演出のチェルニコフが大劇場を現地視察して、二月末からの演出チームの舞台作りの準備をしたという事と、全芸術家は用意をして待ち構えているという事を伝える。
更に重要な空調とその見解に関して、昨秋のドルトムントでの実験が環境当局が協調していて、その結果は公的に扱われるという事で、空気感染などを考えた場合の今後の各劇場やホールでの大きな基準作りになるという事だ。
つまり、空調が整い体積が大きく、天井が高ければ安全な公演が可能な事。具体的にはドルトムントでは17000立方mの17m高に対して、バーデンバーデンは23000立方mの23m高で、空調は一席当たり一時間138立方の能力があるので、通常の呼吸量30立方の四倍以上となる。
ドルトムントの結果としてマスクをして出入りさえ解決すれば満席収容は可能だが、実際には格子状に50%を安全とした。バーデンバーデン祝祭劇場の昨秋の扱いは25%収容としたとしている。そこからすれば、現在の市中感染が高まった時点でも秋並の500人収容は可能という結論が出るであろう。
参照:
復活祭へと希望を繋ぐ 2021-01-21 | 暦
やっぱりガダニーニだ 2020-06-22 | 女