Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

時代のテールランプ

2024-12-10 | アウトドーア・環境
水曜日はジンデルフィンゲンまで電車で出かける。シュトッツガルトの駅がどうなっているのか知らないが、前回の記憶では地下鉄に乗ったと思う。

車庫は水を撒いてモップで入口へと流すだけだ。今の車では森の駐車場までは最後の走行だった。溝があったりで乗り心地も悪いが、そのガタガタ感も玄武岩の上での足元の滑り感もこれでおさらばだと思った。それでも国道での走り心地はやはり全然悪くはない。

戻って来てから未だ捨てられていない潰したボール箱を重ねて奥へ追いやり、そこから水を撒いて水を追いやる。最後の三分の一ぐらいで5リットルがなくなった。特に壁との角に砂類が浮いてきて、モップで泥が動いてきた。それを押し出す。

更に継ぎ足した5リットルで、入り口横の砂の山を掘り出して、外へと流す。土曜日に綺麗に掃いていたので流すのに苦労するような量感ではなかった。汚れた水も綺麗に流れた。これ以上は掃除機で吸えるぐらいだ。油汚れ部分にシャムプーをかけてブラシで擦る。そして直ぐに乾いて来る。匂いもなにも全くないので、地面で寝転んでも全く問題がないぐらいになる。ボルダーリングのマットで寝れる。

そして新車になるとそこで内燃エンジンをかけて排ガスを出すこともなくなる。同じスクエアーには12件住んでいるが、既に二件は電気を使っているので、これで三件目になる。数年経つと過半数になると思う。つまり排ガス量が減少する。生活環境が高まる。これだけで嬉しい。

「くるみ割り人形」の一曲だけは親族や友人の死亡で書き加えられたとあった。「運命の動機」、「スペードの女王」とそれらの創作に触れているとどういう趣で作曲されているかは直ぐに分かるようになる。然し実際にはそうした曲でもただのエンタテーメントとしか受け入れられない場合が多い。特にこのバレー曲の場合はクリスマスへの作品として捉えられているとなるとそれ以上の感興も思い浮かばないのであろう。

それだからこそそうした創作の意図をも何も知らないでも伝える様な演奏でなければ全くの価値がないことが分かる。それをして作品の本質と呼ぶ。それ以外はフェークでしかないのである。エンタメを否定はしないのだが、フェークに付き合わされるのはかなわない。抑々仕事が得るとかそうしたホビーであれば違うのかもしれないが劇場でもホールにでも態々出かけてそうした偽物に付き合うことほど無駄な時間はないのである。人生の無駄である。

だから今までに熱心に通ったのは十代の時の一年間だけで、その時の目的に適うだけでそれだけでよかった。そのような事は今後ともあり得ない。こちらに移住する時も音楽祭のあるシュヴェツィンゲンに住処を探したぐらいで、近所に住んでいたらとか、大都心に住んでいたらというのはあるかも知れないが、それ以上に個人的には時間の無駄でしかない。

もうあの時代は、つまり化石燃料を消費することが豊かさであった時代は漸く終焉を迎えたと実感するようになった。如何にそれで、これからは無駄のない気持ちの良い社会に住みたい。



参照:
瀟洒で尚且つの感情表現 2024-12-09 | 音
幼子を迎える準備 2024-12-08 | 生活
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峠の手前の栽培風景

2024-10-17 | アウトドーア・環境
窓拭きはここしかない。既に室内の光量は落ちてきている。少しでも光を入れて温度としたい。暖かくなるのはこの二日ほどで、その後に雨が降るとしても片付けるしか手はないであろう。夜間もまるで日本の秋のようなアルプス以南から戻ってくると旅行以前よりも明らかに冷えるようになった。10月の晴れ間も予報からすると望み薄だ。

南の空を思い浮かべながら、ミラノからの復路でのワイン地所を回想する。若干ネットを調べてみたがこれといった情報はあまり見つからない。最初に見つけた醸造所は1990年代からやっていて、どちらかというと病気にも強い品種改良した葡萄で条件の良い収穫と付加価値をつけている醸造所のようで、道理で様々な品種が植えてあった。そこでも一生懸命写真を撮ったが、お目当てのメルローは余り写せていない。メルローはワイン街道ではあまり見かけないので、五つ指の手相はU型とは認知できていなかったからである。

その歴史的な栽培風景を見ると感動する。如何にその谷の高地での生産量と栽培の横たわっている困難が知れる。だからこそ募金をまで募って高付加価値のワインを出している。葡萄を棚状にして栽培しているのも特徴で、周りを適当な高さで花崗岩で囲って霜を避けているのだろうか。標高からすれば400m前後ほどなのだが、村の最高高度は2740mまであるということは如何に大きな斜面が横たわっているかということだ。つまり、燦燦と降り注ぐ光の中で酸も充実して糖も十分な実りが期待される。紫外線が強いと色素も違うだろうか。

そして今回四本のメルローを購入して、二本は既に開けた7フランケンの一本は既に試したことがあるものでロカルノで泊まったキャムプ場のお隣の醸造所だった。もう一本は復路に給油した街にある醸造所で、主に周辺の葡萄を使っている様だ。そこで明らかになるのはやはり南になるほど土壌も変わってイタリアワインのようなどってりした熟成に近くなっている傾向があることだ。

土地勘があるので、ロカルノ周辺の土壌の感じもよく分かる。クライミングほど土壌に親しむスポーツもないだろう。テチーノ自体はワインに関しては白もそれなりに出ているようだが、これに関しては現在研究するほどの動機付けはない。

もう一本買ってきたのは地元のメルローでこれも二回目である。ルツェルンで購入したものと同じ年度のもので全く同じものだが開けるのは楽しみだ。それ程アーモンド感など味わい深かった。次にバーゼルにでも出かける時にでも補給しておきたい。

残りの一本は価格的には少し上であったが、20フランケン以下で選定した。理由は高価で樽に寝かしておいたりしていても、その葡萄の素養とは関係なくて、所謂酒蔵での仕事に付加価値であることが多いからだ。勿論、手間をかけたワインにはそれなりの栽培から摘み取りにまでコストを掛けられるということはある。

但し大手の醸造所が工場のようなワイン蔵で醸造して付加価値をつけるだけということも少なくないので、その辺りもエティケットなどである程度検討をつける。嘗てLPを購入するのにジャケットで零細の手作りの録音を率先するという人気のオーディオ物書きがいたのを思い出す。



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持ち交わす共感のありか 2024-10-14 | アウトドーア・環境
クリスマスに向けて 2023-12-20 | 暦
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持ち交わす共感のありか

2024-10-13 | アウトドーア・環境
ミラノから帰宅した。この日の為に何か月準備したのだろう。何時間の時間を掛けたのだろう。車検切れの車で無事に1336kmを走り抜けた。往路でも復路でも四回の国境越えもフリーパスだった。車検に関してはドイツ当局以外誰も関心はないのだが、国境で車輛所証を示すことが多い。そこには最後の車検のハンコが圧してある。つまりいつまで有効かは分かる。国内法規では四カ月以内は猶予が与えられて警告、それを越えると違反となる。前回は5カ月越で見つかって、廃車にするかどうかを迫られた。今回はそこ迄に新車納入の予定だ。

往路は特に早めにいちゃもんをつけられるとミラノどころか宿泊場所にまで到達出来なくなる。その時にはレンタカーを借りてまでを考えていた。更にスイスからイタリアへは車も借りにくくなる。実際に今回はコモの街へとスイスへと同じように小さな税関越えだったが、それでも両方向とも夜中まで渋滞気味になっている。

しかし流石にイタリアの道路状況は悪かった。自動車専用道路にも穴が開いている。狭いだけならばいいのだが、あれだけの穴が至る所に開いているとミラノ旧市内の石畳程度ではなくなる。

現在の車では羽根は折れていても車軸が潜り込まないか心配になる程度である。こちらのワイン地所の道よりも酷い。新車なら明らかに空気羽根の空気が抜ける。イタリアに乗り付けるとなるとなると偶然にも隣に停めた歌手で当夜当代随一のオックス男爵を歌うグロイスボェック氏がなぜVWの小型のSUVを乗っていたかが分かる。泊っていたティチーノに住んでいる一流歌手だが、そういうのも自転車を積む為にも一台持っているのだろう。

隣に停まっていた私の車の番号やらを見て、更に事故で透明テープを張った車を見て、また世間話の話題作りをしてしまった。ヴィーン近郊の出身で父親の医師が早く亡くなったとかの育ちからすれば、大体こちらの感覚も分からない人ではないと思うが、ワイン街道から態々廃車間近の車を走らせてそこまでやってくる苦労も想いも少しは分かってくれたか。

先方から会釈してくれたので、一寸だけ話しておいた。「いい制作になってるよ」ということで、「コロナ初期にヴィスバーデンで会ったよね」ということを思い出してもらった。吉本ばななの文章ではないが、ある意味育ちの良さのある人で、バスバリトンの豪放そうに見える雰囲気からそのような振る舞いがイメージになっていると思うが、とてもいい人なのだ。

そして往路は少し探しても確かめられなかったワイン地所も確認した。これはとても熱い体験であった。日曜日でワイン関係者とはコンタクトを持てなかったが、いい場所で急いで出がけに作って来たサンドイッチなどを摘まんでいると谷の上の最奥部へと走らせる車があった。戻りで上から下りてくるときに振り返ると手を振っていた。よく知っている人なら車の番号から、態々見に来たのだなと分かったのだと思う。その栽培の苦労が募金活動にもなっている。



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Kamala IS Bratの意味 2024-07-25 | 文化一般
朝立ちの旅行準備 2024-10-12 | 生活
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熟成葡萄を試食

2024-09-21 | アウトドーア・環境
秋になって時計を見ることが多くなった。やはり陽が短いと一日が短くなるのかもしれない。反対に秋の夜長というのもある。現時点ではまだまだ夜は短く感じる。中々片付かないことが多い。朝が起き辛くなっているので始動が遅くなっているからでもある。

夜具を夏から秋にした事で、寝室の掃除となった。蜘蛛の巣の除去も叶い、これで窓拭きを挟んで、冬支度となる。

週末に出かける燃料を5.99と高めに30リットル給油したので前々日比で1ユーロ20も高くついた。その前に100㏄のエンジンオイルを足しておいた。ギリギリよりも下限よりも多めに入れておくと、静粛性と走りが違うことに気が付いたからだ。そのまま前倒しで走り、下りてきて葡萄を摘まんだ。上部のワイン農家のリースリングは甘かったが、その下のグランクリュになると酸味が効いていた。然しさらに下の区画は既に摘み取られていた。更に酸味が効いていたようだが、冷えが続いて酸が乗ったところで摘み取ったのだろう。健康な葡萄の酵母が効果を発揮する。

そして一見見栄えのする仕分けをしているのは噓つきの名門醸造所である。日本の皇居に運ばれるリースリングの隣の区画のグランクリュである。何をしているかというと機械で一斉に摘み取る心算だろう。すると熟成だけさせて醸造所のベルトの上でしか区分けが出来ない。証拠の写真等は結構保存してある。決して大きな顔はさせない。醸造親方の馴染みで告発しないだけである。

土曜日から三枚の48時間無料券が終了するのが、金曜日の19時前だった。幸いにもその生中継がアーカイヴ化されて15時前に連絡が入った。急いでリームとブルックナーのプログラムを流した。ハイレゾの音質は明らかで、より空間も感じられる。フィルハーモニーでこれだけ鳴らすのは至難の業である。カラヤンは早々に諦めて、伝統的配置どころか通常配置から場合によってはアメリカン配置にまでしてカラヤンサウンドの完成へとその音楽伝統をないがしろにしたのだった。

これで次の無料券の期限が10月31日となって11月8日の生中継には一週間券では足りない。もう一枚の一週間券でアーカイヴまでなんとかなるだろうか。ペトレンコは29日迄ミラノで指揮をしている。

そうして、なかなか無料券を延長しないので、お尋ねがデジタルコンサートホールから来ている。回答を考えているのだが、一つは一度ライヴを観て、その後アーカイヴを堪能すればライヴ制作物は最早二度と観ないこともあり得るぐらいなので、またペトレンコ指揮以外の出しものには興味を引くものが殆どないので必要無いと回答しようかと思う。以前は、ハイレゾ化したら年会費を払うと回答したが、結局コロナを挟んで機会を逃して仕舞った。

晴れ間を活かしてシーツなども洗濯出来たので助かった。これで週末に何を着て出かけるか。ミラノ行迄同じシャツで通すというのも難しそうなので、別けて考えた方が良さそうである。来週からはまた肌寒くなる。やはり気温が上下すると理由は分からないが腹具合が少しおかしくなる。腹が冷えるのかもしれない。また眼が疲れるようになっている。



参照:
変わり目の季節に 2024-09-07 | 暦
刻まれる夏の想い出 2024-08-12 | 暦
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この二年半の落とし前

2024-09-15 | アウトドーア・環境
パジャマを長袖に替えた。予定より早かった。寝具は来週以降となるが、昨年は9月が暖かくて、8月に一度出した長袖を末に改めて出している。今夏は8月後半が暑かったのだが、乾いていて過ごしやすかった。その分9月に入ってからの冷えは異常である。窓拭きを済ましてもいいぐらいだが、10月に再び暖かくなるだろうか。

新品の靴を下した。想定以上に違った。なによりも軽く感じる。計測では殆ど変わらない。固さやバランスが全く異なる。蹴りが入る以上に反動が前に出る感じで、今迄少なくとも二年半は腕の振りで無理して足を前に進めていた。それがなくても足が出るので、歩調がとても早くなる。計測は最高240となっているがそれは誤りとしても160を超えているところが何度かあるので、それなりのテムポは築かれた。それによって心拍数が上がりやすくなった。

二年半を返してくれと言いたいが、そのお陰で無理に足を進める筋力はついたと思う。腕の振りは激しくなった。その分バランスが悪くなっていた。腰や膝の違和感は治していけると思う。

実は心拍数を上げようとしてもなかなか上がらないのは年齢ゆえかと思っていた。然し、それが上げられない歩速ゆえだと理解した。靴に柔軟性も羽根もなかったからである。前回のラストランでは平均126で最高161までしか上がらなかったが、今回は平均146で最高173まで出ていた。明らかにトレーニング効果が異なる。そして所要時間も5分ほど短縮している。動機付けがないから仕方がないとも思っていたがこうして走りやすさがあると、更に記録を出したくなる。上りで19分掛かっていたので、23分よりはマシとしてもそれ程ではない。然し頂上往復を久しぶりに試したくなった。

足出しの良さは準備体操でジャンプする時に分かった。室内で履いた時には踵が緩く大丈夫かとも思ったのだが、なるほど走ると空気がポコポコする音もある。もう少し足に靴が慣れてくると無駄がなくなるかもしれない。靴下もウレタンが効いていて滑りやすいのでその辺りの改善は進むと思う。

また初めての薄いゴアテックスの通気性は素晴らしい。少なくとも摂氏気温17度の曇天では足が熱を持つことはなかった。冷たくないので安心して運動可能となった。想定よりは使える可能性が出て来た。アルプスならば夏でも問題は全くないというかとても快適だと思う。

小石の上を通る時の感覚も滑り感は全くないのでよく、足運びが自由自在なのでテクニカルに足を運べる。車輛で言えば、前回の靴がオペルのファミリーカーのライトバンで後ろに引かれる感じで精々最高速度時速190kmで150km巡行が限界なのに対して、今回のは巡行200km以上可能で最高速は250kmで抑えられている感じである。それ程の差が、小売り希望価格で30ユーロ程購入価格で数ユーロの差、そしておそらく生産コストも20ユーロ以上違ったのだろう。車輛も同じモデルでも可也大きな差が出ていて、生産コストを販売台数と小売価格で一番利益が出る様に計算されている。

数カ月ぶりに入浴した。垢を落として、ダージリンを飲んでから快眠した。次は何時だろうか?



参照:
抵抗不可の45%引き 2024-09-10 | アウトドーア・環境
イミテーションの先端 2022-02-24 | アウトドーア・環境
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無事だったラストラン

2024-09-13 | アウトドーア・環境
現行の靴のラストランを行った。地面が濡れていたが雨が止んだので、少し肌寒いながらもゆっくり走れた。決して悪いスピードではなかった。ここ暫くでは早い方かもしれない。現在の状況での走り心地を記憶しておきたかったから、幾らかスポーティーに動けた。

新しいものと比較すると足入れが悪いのは紐だけでなくて、靴の舌が分厚く固い。何故そうしてあるかは、底が弱いからだと感じた。底だけならば地下足袋のようにごつごつしてクッションがあまり効いていない。腰やら膝に来る感じはそこに原因があったのだろう。よって細かく石の上を渡るようなのはあまりうまくいかない。エアルの音楽祭からザルツブルクに廻った節のキムゼーの岩山を2000メートルほどまで登った時も余りしっくりは来なかった。つまり足捌きが上手にいかない。靴のバランスが先端の方に重かったりと色々あるのだろう。靴自体の重心が高くなっていることも分かる。

2022年2月中旬には親指の付け根が痛くて寝れない夜を過ごしていた。普段の靴にも足が入らずに引きづっていた様だった。新年早々から使っていたので、この靴で足を痛めたことになる。履き心地も読み返すとあまり良くなかったので、余り健康的な靴ではなかったようだ。親指の付け根問題は2014年から記載があるが、その時は走っていて捻挫と書いてある。2018年は違っていて、右側が8月に腫れている。その後は2022年2月そして11月と痛めていた。今は左足親指付け根へと筋に違和感がある。

ラストランでの地下足袋感覚とその逆の細かな立ち方が出来ないごつごつ感は車輛でも悪い独車にありそうな違和感で、89ユーロで買っていたとしても不満は最後まで残った。大きな転倒がなかったのは幸いで、それなりの底のグリップは効いていた様だった。腰への負担は一部不可逆なものもありそうで嫌であるが、それ以上に膝に若干来たのはこの靴が初めてであった。足の裏の緊張と足運びによる膝への負担はこれで卒業できるかと思う。

底のプロフィールの摩耗は限界域であるが、現在の状況でも余り滑らない。コケなどが蒸して来ると分からないが、泥濘などは駄目だろう。内装は角を除いて中敷きも余り摩耗していない。支えの赤いラヴァ―部分は踵内側が剥がれかけてきている。それ以外はまだ穴は開いていない。靴紐も使える。靴としては堅牢だった。

乾かして純正箱に入れて仕舞っておくが、今後どういう時に使うか?旅行の徒歩には使える。それも山道以外で履く時だろうか。「アシジの聖フランシス」公演の巡礼移動時に履いていたのも想い出か。

靴と一緒に発注した靴下は、色違い二種類を今迄四足ぐらい購入したかも知れない。最初はウレタンがふんわりしていて気持ちよいが洗濯し続けると固くなって、弾力を失う。主に冬用に考えているので涼しくなくても構わない。前回使っていて破れたものは最初から左足の丈が短かった。余計に引っ張りなどで爪先が破れるのが早かったかもしれない。靴と同じ時に購入してしていたので、600kmぐらいはそれで走れたのかもしれない。靴はその倍は走行した。それでもやはり靴はとても高価である。



参照:
楽団維持の資金に乾杯 2022-01-07 | ワイン
聖フランシス「太陽の賛歌」 2023-06-24 | 文化一般
下から目立つ大きな十字架 2022-07-31 | アウトドーア・環境
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抵抗不可の45%引き

2024-09-10 | アウトドーア・環境
ランニングシューズを検索した。古いモデルは出て来なかった。流石に経年変化で処分されてしまったのだろう。10年はもたないだろう。今からすると立派な靴を10年前に買っていた。現在の価格は殆ど変わらず生産地もより安い国に移って、フェアートレード保証が付いている。それで如何に安く生産コストを抑えているかは車の生産と同じである。

よってどうしても質が落ちる。機能を最低保持して改良が為されるかどうか。前回2022年2月に購入したのが、足を痛めてからで、よりホールドされていて使えたのだが、それでも包まれ感が強く足の出し入れには靴ベラが必要になった。特に靴紐を自己改良したので余り開口が広がらず余計にその窮屈感は今でも変わらない。そして形状維持の高分子の硬さと支えなどが足入れ感の馴染みを与えなかった。

ざっと後継のモデルは若干足入れはましになっているようだが、踵引っ張り紐ついていないので靴ベラは必携に見えた。紐が付いているものもあったが、又コンセプトが違う靴だった。要するにコストダウンするところは相変わらずで一長一短なので、サイズの合うものの中で割引価格を探した。

45%引きでサイズ8が見つかった。それも10年前には頻繁に購入していた山道具屋のサイトだった。このサイズは男性の標準サイズ域なので最後の一つとして残っているのはとても珍しく、それ程急ぐつもりはなかったのだが、この好機を逃したくなかった。93ユーロで現行製品処分のみならず、通常は高価なので買わない軽量ゴアテックスを使っている靴である。標準小売価格170ユーロは高級品である。冬の雪道を走る時以外には、足の風通し水通しがいい方がトレイルランニングには向いているので、態々高価なそれをランニング用に買う人は少ない。

それでもこの価格で一度試してみてもよいと思った。軽量ゴアテックスは使ったこともなく、少なくとも次の夏迄はなによりも膝と腰を護るためにも新しいソールでしっかりしている靴が健康のためと考えた。100ユーロをケチって怪我をしたら後悔しかない。少なくとも冬季はアルプスでもどこでも使いやすい筈だ。今迄は水の通る靴で毛の靴下で雪の上を走った。やはり湿って使い難かった。

2010年10月のレーヴェの靴から初めて、今回が7足目のようで平均約2年3カ月使用となる。マムートのトレイルランニングシューズを当初から購入してシリーズも変わり、ここ二回は若干方向がずれていた。本格的にアルプスで使う予定がなかったからだが、安売りでいいものが見つからなかったからだ。破れたりしたときに急いで購入するのでどうしてもそうなる。メーカーがトレイルランニングシューズリリースを諦めた為に現行のがIIという表記でよりオールランドなスニーカーとなっていたのが主原因の様だった。前々回は軽いランニング向きの爪先が柔らかいタイプだったから安かった。現在は更に特化した製品はあるのだが、先ず現実的にアルプスで長い距離を走る予定がないので、今回のもので目的が叶う筈である。少なくとも今使っているものよりも、身体を守るだけでなくて、スピードや距離を伸ばす動機付けになりそうな期待が膨らむ。

送料免除最低価格が高いので序に必要なそれ用の靴下をセール価格で同時発注。これで当面の買い物が片付いた。



参照:
トレイルランニングに使える靴 2010-10-29 | アウトドーア・環境
新製品試着の歯痒い気持ち 2013-04-12 | アウトドーア・環境
消えた踵のエラ張り 2014-01-31 | 雑感
待望のランニングシューズ 2017-03-22 | アウトドーア・環境
軽いトレイルランニング 2019-03-23 | アウトドーア・環境
希求の無い所、何も無し 2022-01-02 | アウトドーア・環境
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明白にされていく動機

2024-08-28 | アウトドーア・環境
リッター162,9セント で満タンにした。18時16分の会計だった。当日の近所の最低価格で先ずは良し。宴会入れた価格が高めで167,9だったが、110ユーロ程で750km程走れたらそれは悪くない。宿から駅前駐車場に二往復するので70km程余分に走るためにどこかで少し入れないと帰れない。新しい車なら830kmは越える筈なので、無給油で更に充電満タンでその後急いで給油しないでも困らない筈だ。今年も良ければ来夏も泊まれるアパートメントである。エンジンオイルも前回のヴュルツブルクから帰宅後に多めに補充して今でもオイル棒の半分少しのところにあるので余りエンジンを回さなければ往復は問題がない筈だ。

インスタグラムのことを言及したら練馬区の国道沿いから不正アクセスがあったようだ。そもそも写真もここに出しているようなものが殆どで、電信内容も個人情報は殆どない。先方のサイトにはそこからアクセスできるのだが400人以上のフォロワーがいて商売用の写真は殆ど消去して仕舞っている。昔のお客さんの為に連絡用に置いてあるに過ぎない。個人的な通信内容は読めるが、成り済ましにでもならない限りあまり面白くないだろう。抑々ストーカー防止に殆ど情報は出していない。パスワードがどのようなものであったかは記憶がないのだが、変えろというので変えておいた。

涼しくなってきたのでワインを開けているが、九月の買い付けのための確認のようなものが多く、これ以上寝かす必要のないものを飲み干して、新たに買い付けするという算段である。中途半端に開けて旅行に残りを持って行かないといけないかなど、若干の問題もある。スイスのワインを滞在二夜で開ける迄の余裕はないかもしれない。スイスであまり無駄に金を落とさないように留意しよう。

ルツェルンの音楽祭からのお知らせで、ブルックナーの1880年のスイス旅行に関する記事のリンクがあった。有名なモンブラン見学への旅行記からの引用で、興味深いのはチュリッヒのグロースミュンスターのオルガンを弾いて、そこからヅルヒャー湖のラッパースヴィルから船で対岸に渡ってジュネーヴへ、そして帰りにルツェルンのリギ山のまだ新しいケーブルウェーで上がって、上のホテルで一泊したらしい。そうした情景やらそこへのアマルガウでの17歳の女性とのストーカー文通が「トリスタン」アダージョに、また彼女を見かけた駅での交響曲六番のフィナーレのイタリアン交響曲に続く列車の揺れとなるらしい。

ベルリン初日での五番のFAZの批評を読むと、五番においてはヴィーンの対位法の音楽教授へのキャリアで、あまりにも評価されずにアカデミックな拒絶からの深い後悔の念を以って、それが希望や絶望、歓喜や悪夢としてではなく世界観として音楽にしたのはブルックナー以外にはいなかったとなる。それをして、余りにもペダンディックな対位法的な作品で以って、とことん書き上げたのがこの交響曲であったとなる。それは些か、ペトレンコ指揮では、神は何処にといわれるほどに、あまりにも内面的で且つ感覚的な作曲家の意思が表れているのではと感じさせる点と共通している。そもそも音楽の動機は理念的なものでもあるのだが、そこには列記とした創作の動機が存在するのは当然なのである。まだ合わせて先ず夏に六回演奏されるところで、動機群の整理が為されて、聴衆よりも先に奏者がそれを身に纏うことでより創作意思が明白にされてくるだろう。



参照:
一夏の旅行体験へ 2024-08-27 | 雑感
写真整理で色々と考察する 2013-07-24 | アウトドーア・環境
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三日間の運動日を経て

2024-08-08 | アウトドーア・環境
三日間運動したのは久しぶりだ。前回はツアースキーの時だから大分経つ。それ程の運動ではなくても曲りなりに三日間身体を動かすのはやはりそれなりの時間と動機付けが必要で、疲れが溜まらないようにすることが大切だ。一日一時間でもある程度の負荷をかけるとなると何か代償がないと普通は億劫になる。摂氏30度でも運動が出来るようになったのは素晴らしい。

戻って来て、事務机のサイドテーブルに見つけた瞬間接着時の新品で修理を試みた。先日ボンドでは着かなかったところに指で押さえている間に乾燥させないと跳ね返りが固定できないことが分かったからだ。結果からすると一二分で固定された。最初に固定面だけでは駄目と分かって、グリルの廻りに窪みの壁にも接着してしまう様に隙間を埋めた。引っ掛かるところがあったからで、次回に車を動かしても固定されたままであったならそれでよし、外れる様ならその上にテープ付けすれば誤魔化せれる。先ずはやれることは分かった。

森の駐車場に停める時に前輪を曲げていると、タイヤの溝が殆ど無くなっていることに気が付いた。駆動輪ではないので安全性よりも法的基準の最低1.6㎜が問題になる。もう一度確かめないと駄目だが、2㎜はあるようには思う。但し一部は溝が欠けている。心配事は絶えない。少々の金額で直せることもあるのだが、無駄にしかならない。中古を買うのも素性が分からないので怖い。ルツェルン行は大丈夫だが、ミラノ行は心配だ。

兎も角、オプティカルには余りに目立たないようにしつつ、致命的な故障や事故とならないような細心の注意を払い続けることになる。特に越境して外国に入る時は要注意である。

月曜日にフォルストのペッヒシュタインの葡萄を撮影した。拡大すると分かるように小さな粒が混ざっている。開花時に霜が降りて、二度目に開花した実かもしれない。剪定も出来ないので、最後まで密になって腐らない様にしなければいけない。

チャトパートナーにもこの写真を送った。これが10月には収穫となる。現在は未だ青い果実で実も固い。しかしそれが徐々に熟成してゆく。黄色く柔らかくなってくる。そこからが生物的な熟成と呼ばれる段階になって、酸が分解されてワイン酸へと変わっていく。よくリンゴなどを放っておくと、熟成して香ばしさを放ち出す。その果実が腐らずに完熟する為に秋も房を下げておく。

嘗てはドイツでは所謂貴腐という黴が実の表面について、一挙に干し葡萄のようになっていくのを、最後まで吊るしておいて完全に干し葡萄状態になったところで、摘み取って絞ってその果汁からワインを作るトロッケンベーレンアウスレーゼとされるものが市場で高額で売られていた。甘口ワインとして、それを氷化まで待つアイスヴァインなどよりもその質から価格も決して安くはなかった。

しかし上のリースリングのようにグランクリュ辛口である程度アルコール度の高いリースリングを得ようとすれば、摘み取る時期が問題となる。秋の長雨が予想される前に一斉に摘み取られるのはそうした貴腐の所謂のボトリテュス風味が官能テストで減点要因となるからである。



参照:
ピリ辛感が残る最後 2017-08-22 | ワイン
プラズマに曝される先端 2024-08-06 | 雑感
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8月終わりへの準備

2024-08-01 | アウトドーア・環境
漸く、8月の為の楽譜をダウンロードした。ブルックナーの方は手元にプリントものがあったかどうか探したが見つからない。ノヴァーク版のコピーを落としておいた。恐らくそれが演奏されるのだろう。

最後に聴いたのは2014年3月のことのようでティーレマン指揮シュターツカペレドレスデンだがその前は思い出せない。一番と三番も記憶にない。五番の名演はチェリビダッケ指揮ミュンヒナーフィルハーモニカーは覚えているのだが放送である。

録音ではその他にクナッパーツブッシュ指揮のレーヴェ版とか、マタチッチ指揮とか、バレンボイム指揮シカゴ交響楽団とかは手元にあったが、これと言った決定的な演奏には出会えていない。やはり難しい曲だと思う。

やはり困った時のブルックナー協会会長ヨッフムで、その指揮で探すと1964年にアルゴイの教会でコンセルトヘボ楽団を振った録音があった。出だしを聴くととても良い。これはじっくり聴いてみたい。DGへの放送交響楽団の録音もあるが全く技術程度が異なるに違いない。
Bruckner - Symphony No.5 + Presentation (recording of the Century : Eugen Jochum / Concertgebouw)


兎も角、聴き比べするほどにこれという録音はない筈で、やはり楽譜から真髄を汲みだしていかないとお勉強にもならない。そういう時に最も参考になる指揮がオイゲン・ヨッフムのそれとなる。

ペトレンコ指揮のそれはシューベルトの「グレート」で示した様に本場もののとてもいいものになると期待しているが、ベルリナーフィルハーモニカーの演奏も勿論コンセルトヘボなどとは比較に為らない音楽的に磨かれたものになると思われる。アーティキュレーションの精妙さだけで、大きな弧が描かれるの違いなく、その対位法な扱いも色合いがとても楽しみになる。

もう一つの「我が祖国」はやはり春の録音などから曲の構成をしっかりお勉強していかないといけないので結構面倒な作業になるかもしれない。

蒸し暑かった。朝一番に替えたシーツなどを入れて洗濯機を回した。それを干してから出かける。お昼過ぎに駐車場に着く。暑いが薄曇りで、サンクリームの必要性は感じなかった。降り口まで行くと、以前からそこの主のようになっている婆さんに何年ぶりかで合った。暑いねという話しで、マットを担いで自転車を持っている。標高450m程まで上がってきているのだ。更に老けたように見えて80歳台に見えるが、よく分からない。なんといっても私よりも完全に上級の人なのだ。

私が何時も苦手にしていて、力のいるボールダーを彼女は得意にしている。それで久しぶりに試したが、やはり肩が剥がれそうになる。湿気があって、先週のような身体の軽さもないが、手も岩に馴染まない。肩に乗るようにすると壊れてしまう。身体が動かない時もあるのは仕方がない。一時間少しで切り上げて、婆さんが回っているボールダをみながら帰る。一つ次にやろうと思う以前からやっていた課題を久しぶりに見た。



参照:
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正午のクリフハンガー

2024-07-26 | アウトドーア・環境
正午過ぎに少し岩を弄って来た。最高気温摂氏26度で、現地は22度ぐらいだった。薄曇りだが降雨確率10%で、日焼けクリーム無しに、一時間以上三つ四つの課題を試せた。

先ずは穴に指を当てる課題だが、以前登っていた以上に出来た。先週は駄目だったが、間違ってアルプス本番用のシューズを持って行ったので、立ちやすかったのだろうか。カンテラインも着座姿勢から以外は殆ど熟せた。準備体操後でやはり二週間前よりも一週間前よりも身体が動く。

その余韻でもう一つ難しい岩ホッホヴァントを試した。右手を鰓の裏に入れて右足で突っ張る所も肩が外れずに綺麗に立てた。そして伸びあがって左指で上の筋にかけた。そこから右手をそこに沿わせて、左手を移せれば突破できる。そこまでいけなかったがそこから下りて来れたのでとても可能性がある。怖いのは腹の当たりが膨らんでいるので落ちると背中から岩に当りそうなところだ。誰か補助がいれば出来る。

手を取り替えるのに足を見えない腹の下のどこに押さえつけるかだけである。これが難しい。両手でぶら下がれれば、何とかなる筈だ。そこを写真に撮ったので頭に焼き付けておけばベストでぶら下がれるだろうか。

何回も書いているが、兎も角数年前よりも身体が動くようになっている。体重以上に羽根が効くようになっている。ランニングの成果でしかないだろう。クライミングにおける持久力は分からないが、技術程度は上がっている可能性が強い。なによりも掌に汗を掻かなくなって、岩に吸い付くのが大きい。以前は指に着けたマグネシウムがドロドロして滑るようになっていた。

DATカセットの音出しをしている。今迄のところで改めて良かったのはハンス・イッセルシュテット指揮ブラームス一番をブレンデルが弾いたものだ。ブレンデルも若かったのだろうが、力漲っていて、東京で怪我する以前でもここまで弾いていたかどうか。最初に聴いた日本での1978年時にもシューベルトを弾いて元気だったが、それとはまた違う。指揮も放送交響楽団をよく演奏させていて、思っていたよりも名演だった。

面白いのは放送のナレーションもなく始まる曲も少なくなくて、先ずは耳を傾けてとなる。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の演奏で誰だかと思って聴いていた。最初はバレンボイムかとも思ったが、もっとピラミッド型の音を出すので違い、少々丸められているなと思ったらマルタ・アルゲリッチ演奏だった。才能あり余っているのだが、やはりそこは違うなというのも少なくない。そこがブラインドで聴いていてもその見事な指使い以上に分かるのである。

涼しいので、ステーキで使ったものを回復させる。運動後にランニングはしていないが、シャワーで解したのでなんとかなるか。一週間前よりも疲れが残らなければそれでよい。出来なかった力試し課題を一発で羽根で熟せた。大分調子が上がって来ていて驚く。以前はクラウチングのような体勢が窮屈で取り難かったのだが、左へと身体を傾けて、先へ先へと腕を伸ばすことで、自然に窮屈さが取れた。やはり体幹と瞬発力だと思う。来週はまた靴を替えて、楽しみである。僅か中身一時間でもものになる。



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我について来る認識 2024-06-28 | アウトドーア・環境
しっかりと押さえた 2024-07-10 | 生活
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我について来る認識

2024-06-28 | アウトドーア・環境
暑くなりそうだった。前晩に走っておいたので、買い物の前に少し身体を動かしたかった。パンもないので朝から、前晩から準備をしておいた三種の出汁で味噌汁を作り、納豆や塩海苔や梅干しで米一合を食した。その元気で10時前に出かけた。燃料も入れないと標高440mの峠まで上がれない。比較的安く10リットルだけ給油して、10時30分過ぎに森に入る。いつもの近道は棘に覆われて苦労して、掃除の為のブラシを引っかけて失った。

なんとかハイキング道に出て、向こう側の谷に下りていく。10時40分には始められた。完璧ではなかったが、先日からの掌が吸い付く感じは続いていて、とても手に荷重が出来るようになっている。チュークも変えていないので、どこが変わったのかは分からない。この間に握力がつくようなトレーニングもしていない。あり得るのはランニングで手の振りがよくなった分、肩から指先まで神経が通るようになっているのかもしれない。

それに気をよくして二つ目に力のいる課題を試したが、どうも上手く行かなかった。腹筋が上手く使えなかったかもしれない。しかし何よりも感じるのは気温が摂氏28度を超えているような状況でも息が上がらなくなっている。最近は気温が高くてもゆっくり走れるような癖がついているので、もしかするとスタミナはついてきているのかもしれない。

何を隠そう買い物に着込んでいくのが面倒で、ボールダーの帰りに済ましてこようという魂胆だったが、アマゾンの配達までに帰宅できてよかった。森の中の滞在時間は一時間もなかったのだが、それなりの価値があった。来週にも出かけられるといい。

発汗も前夜に続いてしたのだが、やはり嘗てのような熱はけが悪い感じが弱くなってきている。加齢の影響で代謝作用が弱ってきているのかなという懸念もあるのだが、勿論走る速度も上げればそれだけ厳しくなる。但しクライミングやボールダリングは一部は耐久力、一部では瞬発力の両面のバランスが必要なので、発汗して息が荒くなり過ぎると直ぐに限界が迫ってくる。それを押さえながらのメリハリを効かせれるようになって気がするが、余りにも楽天的な思い込みだろうか。

体重もコントロールされている認識があって、少なくともその点では決して悪くない筈だ。最も懸念されているのが筋力の低下なのだが、少なくとも脂肪は落ちてきていて、対体重でのバランスが取れていればよいということになる。シャワーで適当にクールダウンはしたのだが、まだお昼時ということで余り冷やさなかった。

エンゲル指揮で大成功裏に終わりメディア化されたニールセン作曲「マスケラーダ」が英国のメディア紹介雑誌グラモフォンで7月の特選盤になっている。制作の主旨やデンマークから外国に紹介するだけのその制作意図にかんして叙述してある。歌手陣やその演出そしてその劇進行の大きな効果に言及していても指揮者のエンゲルには触れていない。如何にもであるが、エンゲルの指揮が如何にその劇場効果の中で嵌まっているかということであって、玄人でないと分かり難いところもある一方、本番では最終的に圧倒的な支持を受け続けている。要するに玄人でも判断できないような新たな次元の芸術活動に踏み込んでいるということに尽きる。こうした時代を拓く活動を友人がやってくれているのは取り分け嬉しい。時代は我々について来る。



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詰将棋のような遊び 2024-06-07 | アウトドーア・環境
時代の耳への観想 2024-04-20 | 音
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エマニュエル夫人の家

2024-06-20 | アウトドーア・環境
来年一月世界初演初日の席を押さえた。残念乍ら最高の席は定期会員に出ていた。仕方がない。リディア・シュタイヤー演出なのでそれなりに舞台も観察したかったが、奈落のエンゲル指揮と両方への視線は欠かせない。またヴェルトミュラーの音楽自体は分かっていて又楽団の程度も分かっている、寧ろ聴衆の反応の方を確かめたい。

ハノーファーの歌劇場で委嘱作「ミュンヘンのイスラエル」で、初日後にはレセプションもあるようだ。直前に狙っていた場所も戻り券として出るかも知れないので、その時は26ユーロを捨てればよい。劇場に地下駐車場もあるようで、宿も郊外なので面倒な市街地に入る必要もなく、宿からは空いているアウトバーンを通る予定なので大きな問題はない筈だ。厳寒期でも四輪駆動車は心強い。

宿代も50ユーロで、往復1000kmも走らないので燃料も60リットル使用で110ユーロ程となるか。当日発の一泊なので、疲れないように走ることが可能かどうかの試金石となる。

日本から目薬を持って来て貰った。市販品の眼がしょぼしょぼに効くものである。箱を空けると眼の奥の眼精疲労には錠剤と書いてある。錠剤は売り難いので敢えてそうした商売にをしているのだろう。

点眼液にしても二液で両眼に四液を使った。それ以上は使う気がない。就寝前に点したので、なんとなく効いている感じはする。しかしどうもやはりPCを使わない旅行中の様なことにはならないようだ。

それにしても世の中には大馬鹿がいる。自分自身も可也の馬鹿をやっていると思うのだが上には上がいる。話しでは日本の人で、車を停めてブレーキが掛かっていなかったので坂を転がり初めて追いかけても追いつかずに大破させたというのがあった。なるほど坂の多い神戸などでは、二輪車でもギアーが入っていないと転倒する。今回の旅行では日本からの大きなコマのついたトランクを坂の下まで転がしていた馬鹿がいた。下の通りに車が横切ったが大事にならなかった。右手に小さなトランクを持って追いかけられない。そんな間抜けを初めて見た。上には上がいる。

更に間抜けなことに洗った食器等を立てておく籠に、ナイフやフォークを縦において籠から下に落としているのを見ると、これでは幾何への思考以前の問題だと気が付いた。もう一つその職業柄如何にしようもない不器用さを認めたが何が何だか馬鹿らしくて忘れた。自分自身も起用さの無い人間であるが、流石に注意することである程度の事故は避けられる。

宿泊したアパートメントの隣には珍しくプールがあった。南仏では普通であって、泊まったアパートメントでも使えた。しかしバイエルンでは珍しいだろう。それでも窓から見えたのは泊っているところの子供娘やらが一緒に水着で入っていただけだ。流石に昔のように子供も裸で入らなくなったが、水着の綺麗なお姉さんでもないとただ喧しいだけである。

装置などを見ると、ヒートポムプセットが完備しているようで、ただ単にプールが欲しかったのではないと認識した。



参照:
止めている薬用石鹸 2024-05-22 | 雑感
ブーレーズの死へグルーヴ 2024-04-18 | 音
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詰将棋のような遊び

2024-06-07 | アウトドーア・環境
天気が良かったので、夕方に運動をした。久しぶりにボールダーに出かけた。パンを取りに行く序に寄れるようにしていた。そこからまわると結構な大廻になるのだが、序がある方が少しでも経済的だ。長く試す心算はなくて、短く試して引き続き走ることで経済的にも時間的にも圧縮可能と思ったからである。

どうも昨年の五月以来らしい。前回は写真を撮るために試したのだが登れなかった。そこで一番容易な課題の一つだったのだが解決できなかった。今回も可也難しいところを触ってから、試した。印象としては身体は軽い感じがしていたのだが、ここという第四手の核心が少し怖かった。一度落ちるとマットの上にダメージを受けずに綺麗に立てたので、再挑戦となった。

ボールダリングはクライミングに比較すると制限された中での必勝を決める丁度詰め将棋のようなもので、そのムーヴしかないので身体の調性力と瞬発力が試させる。前回は触る手にも痛みがあったり、今回は靴下を忘れていたのだが、その時の方が足の靴への触りが厳しかったりした記憶がある。それだけで集中力が違う。

そして次の一手で岩の頭に掌を被せるとチョークをつけた手が吸い付いた。これで行ける。もう最後の一手で決まった。以前のように鼓動で息苦しくもならなかった。なぜかは分からないが、身体が軽い感じはある。実際には体重は軽くなっても1キロ程である。

勿論アドレナミンは十分に発射されるので、その後には坂を上る時にも膝がガクガクしたりしたのだが、次なるジョギングに備えて準備体操をして身体を解す。

車に乗って、先々月試乗車を撮影した駐車位置まで動かす。そこから走り出すと雨が降って来た。往復で3キロ半を戻って来た時にはびしょ濡れであったが、目的は完全に果たした。

週末に出かける燃料こそは入れられなかったが、もう一度安くなるのを待てるだろう。往復500kmほど走る予定なので、50リットルほど給油しておきたい。

電話中継搭のあるそこから下りてくると雨上がりの夕方に5キロ先の我が市のシルエットが綺麗に写せた。生憎我が屋根裏は見えていないのだが、遠近感が分からずに3km離れた二つの街が前後にくっついているようにみえるが、中々の遠望である。屋根の色なども比較的調和が取れている。


濡れたのだが撥水性の良い衣料なのでそれほど寒くはなかった。それでも車の座席のヒーターを入れた。こういう時には役立つ。

筋肉に短くとも強く負荷をかけた後に直ぐに解しておくとやはり楽である。今回は忘れていたのだが走る前にやるように入念に準備体操をしておくとからだの動きもよくなり怪我もし難くなるだろう。それ用の体操のサイクルを定めておかないといけない。今迄はまじめにやっていなかったので、詰将棋が詰められなかったのかもしれない。



参照:
若い女の子たちに従う 2023-05-27 | 生活
一足先の蝙蝠の歯 2022-10-29 | アウトドーア・環境
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洪水の床屋話し

2024-06-05 | アウトドーア・環境
床屋に出かけた。幸い上手な人がやってくれたのでよりよくなった。これで夏休み前までは気持ちよく過ごせる。現時点では暑くはなっていなかったので襟元は不快ではなかったが、気温が上がれば大きな差が出る。運動すると一番差が出る。首が冷えるのが一番良い。

そこでの話は洪水の話しで、この辺りは涼し過ぎるとかいうが、過ごしやすいだけで、洪水地域とは大違いだと髪結いさん。「あのドナウ流域はいつもだからね」とこちらの天国ぶりを語るしかない。冬は雪も少なく、春も早く、夏もそれ程暑くはなく、風通しが良い。欧州の環境では百傑に入ると思うのだ。ドイツは大抵のところは知っているが大都会圏でこのワイン街道から移りたいというところはあまりない。ただ一つの環境問題であった原発が廃炉になってからは不安要素は殆どない。戦闘機が練習に飛ばなくなったことも大きい。強いて言えば国境の向こう側にあるフランスの古い原発であろうが、200km圏内にはない筈だ。

洪水に関しては今回でもライン河沿いは注意地域になっていて、河川沿いの街などは場合によっては一部浸かる。ネッカーが氾濫すればハイデルベルクも浸水する。その点ワイン街道はライン平野が広がっていても20km程離れて標高が141mである。その分水不足気味にはなるのだがローマ人のワイン作りからワインが保水していて、更に奥に森が広がる。ここ30年間で上水の取水口も整えられて軟水になった。地震は一二度震度を感じたぐらいで被害を起こすことはない。

ミュンヘンに出かける時にドナウ沿いでアウディー本社のあるインゴルシュタットの近郊に泊まる。浸水するようなら大変だと思い調べてみた。確かにアパートメントは川沿いなのだが、アンラウファーと称するニュルンベルクの南西のフランケンの山の中のアルトミュールの湖から発していて、ドナウ本流の北を流れている。しかし、それがドナウ河に流れ込むのはレーゲンスブルク周辺なので全く関係がなかった。思いがけず素晴らしい谷のようで、一泊するだけでは惜しいが、いつかまた使える時があると思う。

今回の洪水の地域もバイエルンとの境地域で、アルゴイに出かける時も通り過ぎて、アウトバーンが通っていないので未知の領域でもあった。やはり知らないことがあるのもいいことである。

走りに行くと無免許で運転できるような車が立ち往生していた時速25kmまでの恐らく原付仕様なのだが、夫婦に助けを求められた。その場では少し謂われるように試してみたが埒が明かずに、先ずは走り終えてからにした。推測では上向きに停まっていて、エンジンが掛らないので、後輪にあるスクーターのクラッチのようなところがブロックしたのだろうと考えた。帰りに停まっていたら、押しがけ出来るような態勢にするように奨めてみるつもりだった。下りていくと車が道を塞いでいて、ドア職人の二人が押して移動させていた。エンジンが掛る所までは至ってなかったが、それでお役目御免と道をすり抜けて戻って来た。

夕食は煮豚で、ヴァイツェンで摘まんでいたら、リースリングを注ぐ前に食べ終えて仕舞った。結局足りなかったので、その豚汁で湯麵を夜食とした。夕方遅く運動すると翌朝が眠い。習慣ついていても疲れることは疲れる。



参照:
大洪水の後で鳩は 2023-12-21 | 文化一般
今後のシュミレーション 2024-06-03 | 試飲百景
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