ミラノでの新制作「死の街」を車中聴こうと思ったがコピーが間に合わなかった。アスミック・グリゴーリアンの生を聴いたので、この録音でのマリエッタを聴くのが楽しみになった。相手役はこれまた人気のフォークトで、中継された時は「サロメ」でのグリゴーリアンの印象しかなかったので、その延長でしか考えていなかった。寧ろザルツブルクでのインタヴューなどでデビューにも拘らず自信溢れる話しぶりが気になっていたのだが、今からするとさもありなん。更にバリー・コスキーのベルリンでの「オネーギン」の映像は観た覚えがあり、なるほどあの尻かと印象を新たにした。
Eugene Onegin - Aria de la Carta - Asmik Grigoryan (Tatyana)
正直なところロメオ・カステルッチの個人的セックス趣味の演出には売れたがりの色も見えて、更に「サロメ」であるから裸踊りが普通なのだが、それをパンツ一丁としたところも逆に気に食わなかった。このコルンコールトの作品も「サロメ」と並んで、マルリス・ペーターセンと同じ役を数か月以内に競演することになり、どうしてもこちら側も比較対象としてしまう。先ずは、グリゴーリアンの歌をじっくりと録音で聴き返したい。
Strauss: Salome from Salzburg Festival
車中では一幕二幕位を先ずは聴いて、帰宅後に楽譜を開こうかと思っていた。既に生放送を聴いているので、記憶は薄いながら、あれやこれや想像してみるワクワク感はない。こうなれば最早耳で何回か馴染んで全体の流れを掴んでから楽譜を確かめる。その場合、歌詞も粗筋も確かめる必要はない。必要が出て来たときに調べればよい。
Die tote Stadt - Trailer (Teatro alla Scala)