Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

索引2024年05月

2024-05-31 | Weblog-Index


複雑系の大波をサーフィン 2024-05-31 | 生活
火の無いところの湯気 2024-05-30 | 料理
来年の宿泊をブッキング 2024-05-29 | 生活
英国人指揮公演の梯子 2024-05-28 | ワイン
旨味ある経費削減 2024-05-27 | 生活
ワイン祭り避難計画2024年 2024-05-26 | 暦
隈も何もない浅墓さ 2024-05-25 | SNS・BLOG研究
発展的な室内楽の場 2024-05-24 | 文化一般
着氷をバルコニーで考察 2024-05-23 | ワイン
止めている薬用石鹸 2024-05-22 | 雑感
帰納的に破局を語る 2024-05-21 | 文化一般
全てを食う赤い奴 2024-05-20 | 料理
なんじゃらほい交響楽 2024-05-19 | 音
「愛の宣誓」の口籠り 2024-05-18 | 音
プファルツの森から挨拶 2024-05-17 | 女
生中継留守録音の心得 2024-05-16 | テクニック
北京からの公報の数々 2024-05-15 | 文化一般
クロムベルクからの帰路 2024-05-14 | アウトドーア・環境
肯定的な世代交代の意味 2024-05-13 | 文化一般
重要なその視座と視点 2024-05-12 | 文化一般
虻蜂取らずになる活動 2024-05-10 | 音
発注システムのバグ探し 2024-05-09 | テクニック
僕のインテルメッツォ 2024-05-08 | 女
成功する為の秘密 2024-05-07 | 音
眼を開けていられない日々 2024-05-06 | アウトドーア・環境
震撼させる浪漫歌劇指揮 2024-05-04 | 文化一般
環境音への考慮 2024-05-03 | アウトドーア・環境
縦に積まれた味わい 2024-05-02 | 雑感
夏の衣装も準備しておく 2024-05-01 | 料理
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複雑系の大波をサーフィン

2024-05-31 | 生活
ゆっくり就寝した。体調は戻ったが肩こりが酷い。血圧云々とかよりも運動とデスクワークとの兼ね合いではないか。時間があるとどうしても座り込んでネットサーフィンとなる。

調べることが多過ぎる。内容によっては読む時間が掛かるものもある。調べる内容が雑多なので、中々行ったり来たりも結構その無駄時間が多い。ブラウザーのタブの数が幾ら整理しても30とかになりやすい。

最近はそういう雑多なことはしていなかったのだが、新車発注から全く普段と関係ない分野で調べるようになって、久しぶりにサーフィンの質が変わった。車両のエンジンの燃焼の挙動迄を見るとなると切りがない。技術的な関心は想像するしかないのだが、ナノ技術によるコーティングとか多岐に亘っていて、そのハイテク度が半端ではないと感じるようになった。嘗ては内炎機関などと思っていたのだが、その制御の次元が異なって複雑に組み合わされることでハイテク化が進んでいる。その技術が終わるというところでその終着点を見たいという動機付けである。

ワインの栄養不足も調べれば切りがない。これはこれでまた全く異なり、生化学的な考察をしていくと手に負えなくなる。実際に化学反応を考えているだけの醸造家であると毎年同じ様に醸造したとしか答えられない。そこが若い人とヴェテランの異なる所だろう。今週末に行く醸造所は先代が黙っていそうもないので、その辺りが勝負かと思う。愉しみである。

しかし、休日前に開けたそれはやはり雑味があって、味が今一つ定まらない。もう一晩試してみるが、試飲と選択に大きく関わる。なにも安くて日常消費ワインを無理して買う必要は無い。

妙に経験値が高いだけに、宿選びよりも時間が掛かるのは劇場やホールなどの席選びである。昨今は価格クラス、座席図だけでなく、そこからの写真やパノラマ像が着いていることがあって、更にその売れ方などを見ると、流石に未知のホールなどでもその音響が視覚と共に分かってくる。これも雑多の情報の集積で、それ程容易な方程式は生じない。だが最終的には今迄の経験から音響を想像してみることが可能となる。

来年のフランクフルト歌劇場での再演オネゲル作曲「ジャンヌダルク」を楽しみにしているのだが、そのトレイラーを観ていて思い出した。今秋にフランクフルトでバムベルクの交響楽団を聴くことになっている事だ。何回か聴いている楽団で前回はシュタイン指揮だった記憶がある。今回は首席指揮者のヒュルサで、マルティヌー交響曲三番を指揮することで安い席を確保しておいた。
Trailer zu »La Damoiselle élue / Jeanne d’Arc au bûcher« von Claude Debussy / Arthur Honegger


ここ暫く最も注目されている指揮者で、バーデンバーデン公演ではつまらないプログラムしかなく指揮者も旧主派のエッシェンバッハとか出て来ないので全く価値がない。上の指揮者はその練習風景を近くで観ただけで本番指揮では聴いたことがない。今バイエルン州で最もいい管弦楽団演奏会と評価されることもあるそれを先ずは確認したい。

屋根裏部屋の窓からシュヴァルツヴァルトが綺麗に見えたのでインスタグラムで先週末に送ったのだが反応がない。さてどうしたのだろうか。



参照:
フランクフルトにやってくる 2019-03-09 | 音
ただの天才音楽家の死 2024-02-10 | 文化一般
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火の無いところの湯気

2024-05-30 | 料理
何か凄く疲れる。天候のせいだと思う。基本的に眠いのである。良く寝たつもりだが眼が疲れて、開けていられなくなる。

またまた祝日で、この間休暇しているに人はいいのかもしれないが、ペースが掴みにくく休日の準備をするだけでめんどうだ。日本のように祝日は多くないので助かるが労働効率はとても悪くなる。

青梗菜はなぜか人気だ。栄養素的にも悪くないのだろう。炒めて簡単にはもろく食せるのが一番だ。湯麵を食するときは、豚の煮汁を使う。コラーゲン満載でこれさえ食しておけば冬場の肌荒れもなく、お肌艶艶が保てる。それだけに余り摂り過ぎないようには留意していて、痛風気味に足が腫れる時などは要注意である。

二種類ブッキングしたアパートメンツの一つから連絡があった。オープンにしてあるが、長い期間の宿泊者があるのでキャンセルにしてくれないか、他の物を探して差額は払うと書いてきた。少々の差額を貰っても仕方がないので、それよりもちょっと奥に行ったところで10ユーロ程高額でブッキングしておいた。こちらは出発一日前までは無料キャンセルが効き、更に支払いも二日前なので殆ど問題が起こらない。

三泊で300ユーロに近いとなると少々の宿の快適さよりもキャンセル可能が大きい。最初にそこを選ばなかったのはサテライト写真で駐車スペースが確認出来なかったからだ、距離にして10km程所要時間にして10分ほど目的地から離れる。しかし遠隔地のより郊外の静かなところで過ごせるのは決して悪くはない。

催し物前乗りで、二日間街まで通うが、それはそれ程問題がない。それよりも早めに都心まで乗り入れてガレージに半日も停めておくとなると可也の額になる。まだ直前までよりよいオファーが出てくるかどうかわからないが、宿泊場所が決まると旅行が計画しやすい。

先日シュトッツガルトの劇場の支配人ショーナーがインタヴューを受けていた。ここ暫くミュンヘンのドルニーの後任にという噂が流れていたからだ。支配人と音楽監督との関係を話題にしていてその在り方を改めて問うていて、実際に座付き楽団とその給与そしてその将来像についての意見などの齟齬がマイスターの間でもあったというものだ。フライブルクからのトレーナーというのが癌になっているようだ。

それはそれで問題がないわけではないが、重要なのは芸術的な一致であろう。芸術的にどれだけの成果がなされるかが問われる。ショーナーと指揮者エンゲルは共著もあるように同じ志を抱いていて、一方ミュンヘンのドルニー体制での問題よりも、ショーナーは、バッハラーの下で責任を担っていたことから「バッハラーとペトレンコの関係は理想的だ」と発言していた。とても驚いた。

今回の噂は、バイロイトのカタリーナ・ヴァ―クナーの契約延長が背景にあって、その発表前後に出て来ていたものなので、ミュンヘンよりもバイロイトに関わっていたものと想像する。ショーナー支配人もバイエルン政府の官僚の第一層でなくて二層三層と話しが通じていないと為されないとその行政機関の裁定機構に言及していた。要するに火の無いところに煙は立たないということだ。



参照:
来年の宿泊をブッキング 2024-05-29 | 生活
コロナ対策でモーツァルト 2020-06-05 | マスメディア批評
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来年の宿泊をブッキング

2024-05-29 | 生活
散髪の予約を取った。今年は涼しい初夏が続いているが、旅行などをするにはさっぱりしていた方が気持ちがよい。来週行っておけば、その次は髪結い屋の夏休み前にサマーカットでやって貰えば、秋までなんとかなる。今回はそれ程短くしないでもいいだろうか。今それ程暑苦しくないからである。

来年の二回の宿を予約した。まだ変更する可能性はあるが、先ずは押さえておくだけで安心で、宿泊が必要ならばそれで全体の予算も定まってきて、催し物への投下価格もそこから自ずと定まってくる。

どうしても新しい車を考えるので駐車場所も考慮に入る。暫くは擦らる可能性の薄い駐車場所となる。スーパーなどでも少なくともパークアシスト機能の付いている車の横に停めるなり、当て逃げされないように気を遣う。

1月のハノーヴァーの公演も30kmほど離れたところに一泊50ユーロのアパートメントを見つけた。なにも一泊であるから最安値を狙ったわけでもないが、駐車場などに困らないゴルフ場などがある郊外にしたのである。決め手はオーナーのらしきガレージの前に駐車スペースがあるようで、道路脇でめんどうなことにもなりそうにない写真だ。ハーノーヴァ―の街中では見本市中にアルコールも入っていて縦列駐車の車を傷めたことがある様に、結構大きな街でめんどうだった認識がある。

土曜の夜に早めに公演も終わるので、国立歌劇場の近くで食事でもしてとは思うのだが、それよりもゆっくりと宿で夜食をした方が飲酒運転も避けられて、そしてなによりも知らない街道やビーレフェルダーに通じるアウトバーンを走れるのが嬉しい。いいところならば帰路に昼飯も摂れる。

厳冬期に野外に駐車しても困らないのは、冬タイヤ装着としたことで500ユーロ近く取られても洗浄液が温められることで視界が確保でき、そして四輪駆動なら怖いものはない。精々融雪剤に塩がばらまかれた冬道を走った後に出来る限り洗車することぐらいを漸く習った。新しい車なら宿まで五時間ぐらいは可也自動で走れるので問題ないだろう。渋滞に巻き込まれても食事でもしながら勝手に走って貰える。

週末の試飲会を考える。出来るだけ天気のいい日に行きたい。何日に行くのかまだ分からない。前日が休日だというのも人出などの影響がある。試飲するとどうしても帰路は酒気帯び運転になるのも考えなければいけないところで、あまり眠くならない時刻に帰りたい。

ここ暫くは最ものんびりした日曜日に行くことが多かったが、今回は休み明けに早めに出かけて、夕方早めに戻ってくるか、帰宅前にワイン地所を歩くかするのもいいかと思う。兎に角酒気帯びで事故を起こして車が乗れなくなるのだけは困るのである。

復習と予習を兼ねてもう一本ぐらいそれまでに開けてみるのもいいかもしれない。いいかどうかは分からないが、昨年よりも本数を買えるような気がするので、ヴィンテージものをもう一度しっかり確認しておくべきだろう。



参照:
英国人指揮公演の梯子 2024-05-28 | ワイン
着氷をバルコニーで考察 2024-05-23 | ワイン
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英国人指揮公演の梯子

2024-05-28 | ワイン
指揮者交代の演奏会の後半に抜けて、劇場のティケットを購入した。上手く後半に入れるかどうかは不明な点もあるが、兎に角最短距離を走れば10分以内には席へと続くドアには至れる筈だ。ピアニストのアンコール前に無理に出る。不明はラディオ生中継があるのだが数分のディレイがあるものと思っている。なければ間に合わない。

席も立ち見の一番安いものが9ユーロで手数料入れて11ユーロだったが、着席迄のアクセスが良いことも鑑み、12ユーロのバルコン席にした。一昨年12月に序に出かけたローエングリンでも同じような席に座って、そのコストパフォーマンスの良さは分かっている。後半の一時間を鑑賞するだけだが、少なくとも同じ英国人指揮者の演奏会よりは価値がある。

指揮者ボルトンはバロックを専門としていた指揮者であるが、ミュンヘンでは今迄ヘンデル等で大成功していて、楽団との関係はとても良いようだ。今回はロッシーニの「シンデレラ」を指揮するのだが、その指揮をライヴで体験してみたい。マドリッドの王立歌劇場の音楽監督をしていた間に様々なレパートリーを指揮していたようで、ブリテン「ピーターグライムス」なども公演している。若干とろい感じは否めないのだが、持ち前のバランス感覚は素晴らしくて、ロッシーニではいい指揮をするのではないかと考える。

英国人でオペラを真面に振る現役層はパパーノと二人しかいないので、今後英国人の得意のレパートリーでまだまだ今後活躍するのと予想している。それを確かめて来たい。

これで6月の催し物への出資はヴュルツブルクのモーツァルトフェスト40ユーロ、BR定期10ユーロ、劇場14ユーロ、バーゼルシムフォニエッタ定期34フランケンで総計100ユーロ程になり、宿代は全四泊で180ユーロ程になる。宿泊代が圧倒的に高いが、燃料代は250ユーロ程になるか。

愈々週末はナーヘでの試飲会である。そこのここ暫くのグローセスゲヴェックスの飲み頃になった仕上がりが取り分け良かったので、最も優れた甘口を醸造する醸造所以上に本格的なリースリングの醸造所としての評価を高めている。

良い地所からの果実はグローセスゲヴェックスのみならず素晴らしい甘口として醸造されてしまうので日常消費用リースリングはどうして雑味が感じられたのであるが、もう少し消費してもいいかと思うようになってきた。それ以前に素晴らしいグローセスゲヴェックスの開け頃のパイロットワインとなるようなものを物色してもいいかと思っている。それが軽めの甘口であっても、参考になるならば、デザートワインぐらいの感じで購入を考えてみようとも思っている。

2023年産は冬の間の水不足で、カリなどが回らずに、それが葉の充血だけでなく、果実の醸造時の酵母との接触による発酵に影響しているようだ。要するに塩基化してしまうことで、ワインがどうしても亜硫酸などに晒されるということになるようである。この辺りも試飲会で十分な情報が得られるようにその流れをもう一度整理しておかないと醸造化から深い話しは聞きだせない。



参照:
旨味ある経費削減 2024-05-27 | 生活
サウンドデザインの仮定 2022-07-01 | 文化一般
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旨味ある経費削減

2024-05-27 | 生活
引き続き旅行の準備をしている。バーゼル行の時間配分が決まったのでより都合の良い宿を見つけた。朝食無しの旅館からアパートメントに移して10ユーロ安くなった。以前は見つからなかったが直前になって沢山出て来た。安くていいだけならばフランス側にもあったが、一泊で無駄な時間を使いたくないので、今回はいつものシュヴァルツヴァルトとスイス国境の間に見つけた。すこし山に入るので安いが、バーゼル市内のコンサートホール最寄りの駐車場まで日曜日なら通行税を払わずにも問題なく20kmを40分ほどでいける。19時始まりなので、アパートを17時過ぎに出れば国境越えも御の字だ。

アパートメントは20平米の広さ55ユーロで、なによりも大きな冷蔵庫が付いているので、昼食を友人のところで摂れば、夜食と朝食を持って行くだけで無駄な現金が必要ではない。幸い20フランケン持っているので、駐車料さえカードで支払えれば問題がない筈だ。そしてアイスボックスが帰宅時にも活きているので復路のスーパーでの買い物が容易になる。兎も角10ユーロ削減できたのは嬉しい。

先日購入したケーキは二種類とも美味かった。一つはラババ―でもう一つはリンゴだが、両方とも上手に高級なものだった。オーナーはケーキ職人で、やればできるというかいい徒弟が入ったのだろう。売値と材料費が合わない気がするが、いつものお客さんには嬉しいご奉仕となる。こうしてあたると今後も良さそうなものを見かければ試してみたいと思わせる。2,60ユーロは安い。

現在予約してある宿は、6月の二軒、8月の一軒、10月の一軒だけだ。1月のも準備しておこうかと思う。こうして経費削減していくのは嬉しいのだが、嘗ての電話やファックスの時代に比較して容易ではあるけどネットで知らべるにはそれだけの手間が必要。時間の空いた時にバッチリ計画しておいて、限られた道中には計画通りというのが考え方である。

なるほど嘗ては知らない街でうろうろの体験がそれだけで旅情になっていたのだが、流石に今は用事があって出かけるだけで、未知の体験を求めてということは少なくなっている。その暇もないというしか言えない。

それでも旅行自体がエキサイティングな時はやはり良く出かけたと思う。車での長い運転が辛くなったのも無駄のない移動に拘るようになった由縁だ。なにも30年までも一日に1000kmも運転したら疲れて、翌日は何も手に付かなかった。そうした徒労を最初から避ける様になっただけに過ぎない。そこで期待するのがやはり自動運転機能である。

実際に従来からのオートクルージング機能も急がずに燃料節約を掲げて走れば疲れは最小限になった。アクセルを指先で弄って極力ブレーキを掛けない運転は楽である。そして今回新しい車に求めたのはより高速で自動運転として、自分でブレーキを踏まないでも追い越しをしてくれて、自動的に戻ってくれて、尚且つ高速で安定してはして呉れる機能である。ザルツブルク往復日帰りの1000kmを再び熟せれるようになるかどうかが試金石である。

夢の中でギアがごしごし鳴っていた。遂にと思ったが、あれは夢だったのか何か。なんとか最後までお役目を果たして欲しい。



参照:
ワイン祭り避難計画2024年 2024-05-26 | 暦
噴水の鴨に弄ばれる 2006-03-26 | 文化一般
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ワイン祭り避難計画2024年

2024-05-26 | 
ワイン祭りの交通規制が明らかになった。ざっと、いつかの酷い状況はなくて、スタンドも城への登り口付近に集まっている。よって市役所前広場での駐車証明書が入っている。つまり騒音も大分落ちる。それでも何日もそのようなところでは過せない、折角素晴らしい週末が一つは潰れる。

基本は夕方17時若しくは15時から車が出せなくなる。しかし今回は午前2時とか月曜日の零時半以降は通行が可能となる。

つまり、日曜日のバーゼル行は当日の10時までに出発して仕舞えば問題がない。道路の掃除が8時迄には終るのでその間に出発となる。夜中に帰宅すれば戻れたかもしれないが、一泊してくるのも悪くはない。

また、金曜日にミュンヘンに向かうのも全く問題がない。帰宅する月曜日の7時過ぎには平常化している。

バーゼル行の前にシュヴァルツヴァルトの友人のところに立ち寄るのもいいかもしれない。催し物は19時始まりなので、早めに出て、15時迄にチェックインすればよい。昼食をしっかりできる。

ミュンヘンへはインゴルシュタットの手前で15時チェックインなので3時間半以上を見込む。遅くとも11時前に出れればよいか。

大きな誤算は旅行の目的であったヴェルサーメスト指揮の「家庭交響曲」が指揮者病気治療でキャンセルされたことで、お馴染みの便利屋指揮者が代わるので、前半の皇帝交響曲を10ユーロで聴いてこようと思う。ルツェルンで220フランケンもぶんどられたので今後一切と思ったのだが便利屋は何処にでも登場するゴキブリのようなものだ。なによりも主席がラトルになって状態が良くなっている楽団を、ヘラクレスザールの理想的な音響で、そしてコロナ期間中にキャンセルになったピアニストをを聴いて来る。もうそれ以上は我慢できない。

宿まではまた100kmを一時間程走らなければいけないが、これは一日の走行としても許容限度だろう。翌日は180km程を2時間ほどかけて走る。チェックアウトが10時で17時なので、現地のヴュルツブルクで昼食になるだろう。早く着けば一杯飲めるだろ。

そして翌日はゆっくりと日曜日でも開いている醸造所で試飲をする。フランケンは石灰土壌なので本格的な試飲は避けてきた。薄っぺらいリースリングしか出来ないからである。しかしミュンヘンのダルマイヤーで物色してシルファーナーなど味わううちに、リースリングでは物足りなくてもそれなりにいいワインを探せることが分かった。四半世紀前に走った時は田舎の醸造所で適当なものを所望したので、本当にいいものは購入できなかったからだ。

それで日曜日も10時チェックアウトなので、ロマンティック街道沿いのアウトバーンをゆっくり戻ってきたらワイン祭りは完全に終わっている。車が最後まで動くかどうかだけの問題である。



参照:
新調する前に充電池を 2024-04-30 | 生活
祭りの交通規制を確認 2023-06-07 | 生活
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隈も何もない浅墓さ

2024-05-25 | SNS・BLOG研究
眼の下の隈が改善されている。これならば取れる可能性がある。抑々原因は眼鏡の関係で眼精疲労だと思っている。石鹸効果もあるのは間違いない。何も必ずしも薬用石鹸ばかりを使っていたのではないのだが、多用していた傾向があった。先ずは全く使わないようにしている。コラーゲンスープを二週間に一回を若干増やしている。

水曜日にパリのマガジンからの報道が出て、先日その顔を合わせた指揮者ロート氏のセクシャルスキャンダルが問題になっている。2005年ぐらいから話題になっていたようで、当時の仕事仲間であったパリの放送交響楽団のコンサートマスターがSMS攻撃を氏の滞在先のホテルの部屋から受けたとある。絵文字に留まらず直ぐに陰茎の写真が送られて、ヴァーチャルでシャワーを浴びようとお誘いがあったという。2009年前にそのような行いは繰り返されていたようで、2019年のパリ管の後任候補になっていた時にはパリ市から情報が寄せられていたという。

要するに正式な被害届は出されていたようで、女性にだけでなく男性にも向けられていたらしい。2012年ザルツブルクのビアガルテンで出合ったライプチッヒの劇場の広報担当者にも執拗なSMSが寄せられたという。

仕事関係で行っているのでMeTooには確かになるが、セクシャルハラスメントとして裁かれるべきかどうかには疑問が多い。しかし陰茎の写真を送り付けるなどはそれが犯罪とされるので、性的な迷惑行為には違いないだろう。

先日も身近で顔を見て、また向こうからも感想を伺われたのだが、また昨年の復活祭での楽屋口でタバコを吹かす様子を観察していて、また数多きハートをSNS上で貰い、最後は先週貰ったばかりなのでその人間性や生活はよく分かっているつもりだ。

一つはSNS中毒で、それは仕事ついでの活動で決して悪くはないと思うのだが、SMS中毒の方が具合が悪い。その性的な傾向はこれはどうしようもないのだが、やはり普通はもっと慎重になるだろう。

秋からの新シーズンに首席指揮者の就任するSWR交響楽団では、前歴の同放送局の交響楽団でもこれといった情報はないとしている。現在のケルンでもそれは苦情としては出ていないらしい。問題は立場を利用したハラスメントが存在するかどうかであろう。

やはり焦点になるのは先々週に聴いた氏の創設した楽団レシエクルでの事件があるかどうかではないか。そこで問題が出ているとなるとやはり厳しい。今迄に消えて行った若しくは逮捕されたミュンヘン音楽大学の学長やティロルの音楽監督などはそうした立場にいて、明らかなハラスメントの事例であった。

個人的にも昨年やはり映像を送ったり、双方向でのネットチャットを思い留まったことがある。それはどのような関係であっても、または先方から誘われたとしても少々の用心深さがあれば誰もやらない。仕事場で口説いたドミンゴなどはその点分かりやすい。

水曜日にはチャットパートナーの彼女が再びインスタグラムの通信を見返したらしいが、彼女にしても用心深いぐらいの方がやはり真面であって、いい加減なことをするような人間ではやはり真剣に付き合えない。

指揮者ロートに関して感じていたのも実はそこであって、馬鹿とまではいわないが、やはり浅墓としか思われないのだ。それが彼の音楽に対する私が示した態度だった。私の表情を覗き込んでいたが、そういう反応をしっかり伝えておいた。


引用 — 「この指揮者がブーレーズのその任の跡を継ぎたいと思ってもそのようには指揮出来ないのはなにもあのリズムの精密さや明瞭さの技術的な問題だけでなくて、音楽的な思考に準拠するものだと理解した。」(虻蜂取らずになる活動)



参照:
虻蜂取らずになる活動 2024-05-10 | 音
主役を担うのは歌える歌手 2022-12-22 | 文化一般
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発展的な室内楽の場

2024-05-24 | 文化一般
クロンベルクの演奏会の席を押さえた。昨年からそこで一番待ち受けていた演奏会だ。新たにそこに登場するヴァイオリニストのジャニー・ジャンセンがお目当てだ。どのように出てくるのか楽しみにしていたらギドン・クレメルと組むということで悪くはないと思った。

彼女のヴァイオリンはチューリッヒの素晴らしい会場でモーツァルトの協奏曲を弾いたのを聴いたのが初めてだ。中々舞台上での場が華やかで、その演奏よりも華があった。残念ながら指揮者のペトレンコは2021年暮れの初共演からは急遽下りた。その背景はよく分からないが、その半年後には所属タレントは二度とDCHに出さないとユニヴァーサルとの契約延長の物別れとなったと発表があった。恐らくそれに関連した事件があったのだろう。今年も一月前ほどにヴィーンで同様なキャンセルが起きた。

ヴァイオリンの実力とは直接関係がない話しであるが、まだまだこれという演奏は聴いていない。その彼女がクロンベルクで活動するようになったのを知ってとても楽しみにしていたのだ。

なによりもその前提になるのはその新しく出来たカザルスフォールムと名付けられているホールで室内楽ホールとしては画期的である。一流の欧州室内管弦楽団もそこを本拠とするようになったので、現在のシフなどが指揮しなくなって、真面な指揮者がそこで演奏会を行うようになれば大変期待できる。

今回は幸いなことにクレメルとバルティックの彼の楽団との共演でバロックを弾きそうなのでそこそこその実力が明らかにされるだろうと期待している。レートナイトと二つの演奏会込みで二割引きで購入できた。

二週間前の演奏会も良かったのだが、それはアカデミー生との共演の教育的なものだったので、今回は本格的な催し物となる。しかし価格は全く変わらずで。お礼のような演奏会でもある。フランクフルト近郊で優れた室内楽ホールも限られていて、ワイン街道からは寄り道さえしなければ、室内楽に通える距離である。

それも昔の名で出ているのではない超一流演奏家の音楽が聴けるとなると言うことなしだ。先月のハイデルベルクの音楽祭は室内管弦楽となると新しい大学講堂になってそれ程の魅力はないのだが、このクロンベルクのような環境はドイツでもそれ程ないと思っている。

バーデンバーデンでもこれに匹敵するようなものを作るなら応援したいと思う由縁だが、勿論そこで何をやるかが重要で、上の場合は既に30年かけてアカデミーからの土台作りがあったので発展は比較的容易になっている。

現時点の講師陣とレジデンスにしている欧州室内楽団そして、セミナーの方向性などで可能性も様々な方面に広がっている。それほど近所ではないのでアカデミー演奏会に行くことが叶わないので会員にはならないのだが、発展の様子を観察してみようと思っている。
Gala from Berlin 2021 (Trailer)

Gidon Kremer and Kremerata Baltica - Oblivion (Astor Piazzolla) - Tallinn, 14.4.2022




参照:
「愛の宣誓」の口籠り 2024-05-18 | 音
ピアノ付きの演奏会アリア 2022-10-07 | 女
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着氷をバルコニーで考察

2024-05-23 | ワイン
六月の旅行中に二回の演奏会に出かける。それを口実にするようなものでそれほど真面目に考えていない。皇帝協奏曲も永く接していないので少しはお勉強しようかともい思う。もう一曲は「家庭交響曲」でこの曲はあまり演奏されないので、お勉強の価値はある。しかし既にペトレンコ指揮でいい演奏の録画が残されていて、それ以上の何かが聴けるとは思っていないので、それほどには期待していない。

ペトレンコ指揮では2016年にミュンヘンの座付き楽団との欧州ツアーで演奏した。もう一つのプログラムのチャイコフスキー交響曲五番もリゲティ「ロンターノ」とバルトークの協奏曲も名演だったが、チャイコフスキーとアンコールの「ルスランとリュドミラ」は今後もなかなか越えられないかもしれない。

皇帝交響曲は一度だけ朝比奈指揮の園田の演奏で聴いた記憶がある。因みにヴァイオリン協奏曲の方も江藤俊哉のそれしか覚えていない。後者の泣き節のようなヴァイオリンの響きには閉口した。

腹の調子を壊した。しかし、ホタテ貝は上手かった。決して古くはなっていなかったと思うが季節がどうか分からない。勿論火をよく通す方法としてヒマワリ油で焼いた。上手く赤いところも外せて焼けたので食べ甲斐もあった。一つ1,3ユーロで三つ食した。

腹の調子を壊したのはどちらかというと、カサカサにならないように火の通りを弱めにしたエビの方かもしれない。味は悪くなく食べ甲斐はあったのだが、付け合わせなどで若干短調さを避ける工夫も必要だった。

リースリングはナーヘの火山土壌地所からのフェルゼンベルク2018年産で、とても素直で良いのだが酸の量感に若干欠けていて、そうした酸の旨味の奥深さはなかった。そうなると食事全体もやや単調になった。天気も良かったのでバルコニーでの今年初めての食事となった。

来週は最高気温が摂氏20度を超える日が続きそうなのでバルコニーで過せるようになるであろう。但しそれ以上に急上昇する様子はない。

発注車輛の最終的なオプションが決まりそうである。問題になっていた防音ガラスは追加料金240ユーロで付く。摺りガラスの方が390ユーロで高い。更に冬タイヤを付けて工場出しすることで冬パケットが加えられて、ハンドルにヒーターがついて、洗水ノズルが温められる。これだけで280ユーロ積み重なる。直ぐに必要な冬タイヤを付けることで全体の割引率で引かれるのでそうしたのだがその分追加になった。これだけなら高くなり過ぎるが、本体価格が330ユーロ下げられている。最終的に税抜きで321,30ユーロ高価になった。

洗水ノズルヒーターで厳寒でも直ぐに窓の氷が溶かせるらしい。興味があるのは氷の雨などが降った時にも氷着が防げるかどうかである。またホワイトアウトの時にも室外の視界が改善されるかどうか?窓ガラスの汚れは着き難くなるらしい。冬の問題は四輪駆動にする限り先ずは視界の問題が改善されるべきだとは思う。冬に納入の冬に強い車ならば四輪駆動の価値が余計に出る。



参照:
発注システムのバグ探し 2024-05-09 | テクニック
全てを食う赤い奴 2024-05-20 | 料理
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止めている薬用石鹸

2024-05-22 | 雑感
身体がなぜか締まってきた。痩せた訳ではなく、若干食事量を増やして顔つきをマシにしようと思っているぐらいだ。原因は眼の下の隈で、これは薬用石鹸を止めたことで若干改善している。眼の下がカサカサにならないようになって来た。眼の疲れとは直接関係がないかもしれないが、突っ張る感じは減って来た。

胸の脂肪が取れて、あんこ型が改善されてきたのはジョギングで腕の振りが強くなってきたことがあると思う。それも十年ほど走り続けたことで、先ずは腹から、そして下半身からすっきりしてきたが、漸くここにきて上の方へと変化が表れて来た。筋肉さえ若干強化すればスポーツに使いものになるのではないかとなってきた。

昔から米国映画などでアンチエイジングを試みている様子が映されることが多いが、確かに脂肪を落とすとともに筋肉は何ごとにも最も重要である。脂肪は心配しないでも食べたいだけ食べ飲みたいだけ飲めば増える。

雨が上がったところで一走りした。聖霊降臨祭に合わせたのか森の立て看板が完成していた。きっと地元の政治家を集めてお披露目式があったのだろう。石切り場の見晴らし場へと10枚ほどの内容だった。詳しくは鳥の名前などを調べて行かないと分からないが、珍しい鳥が生息している事だけは分かった。確かに鳴き声が可也豊かなのは年間を通じして知っている。玄武岩の石切り場があって砂岩なので、その植生に準拠するものらしい。

次の音楽会はバーゼルのシムフォニエッタで女性の新曲ばかりの会であって、かなり話題になると思う。指揮者のエンゲルと最初にあった時もカザフスタンかの女性の作曲家の曲を初演していた。ということで我々にとっては何一つ驚きはないのだが、それでも女性の作曲家だけとなるとやはり話題になって、男性のそれだけとなると全くお話しにもならない。

女性と言えば来年一月に再びリディア・シュタイヤーとティテュス・エンゲルが共同制作でタッグを組む。シュトックハウゼンの「木曜日」の制作で表彰された二人である。今回は新曲で昨秋もルールトリエンナーレで新曲を披露したヴェルトミュラーの新作オペラ「ミュンヘンのイスラエル」の初演をハノーヴァーで行う。そこの歌劇場ではコロナ期間中のマーラーの第七番を指揮して話題となっていたのだが、なぜそこの劇場と活動するようになったかの経過は知らない。

ヴェルトミュラーに関しては先日のインタヴューでもリズミカルな創作として言及していたので再び初演することは気が付いていたがオペラとは思わなかった。台本はなんと東京の新国立劇場の為に「アンウントアウス」を創作したシムメルペニッヒで、マンハイムでドイツ初演を観劇した。フクシマ禍を扱った作品であったが、それ以上にいい本が出来ているのを期待する。抑々作曲家自体が一筋縄ではいかない。そこのこれまた癖おもののシュタイヤーが舞台を作るとなるととてもエキサイティングな音楽劇場となる筈だ。

エンゲルはなぜか新シーズンはその新制作と来年六月のフランクフルトでの「ジャンヌダルク」の再演ぐらいしか発表されていない。余程その他に興味深い催し物があるのかどうか。



参照:
「世界十傑の美しさ」の街 2024-01-30 | アウトドーア・環境
挙動不審者たちの巣窟 2023-10-03 | 歴史・時事
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帰納的に破局を語る

2024-05-21 | 文化一般
日曜日の演奏会の感想だけでも書き留める。SWRがカメラを入れて生中継して本放送も月末にあるので詳細は改めるとして、会場の反応自体も見ものだった。

なによりも、聴衆も期待半ばで出かけて来ていた筈で、通常の地元放送交響楽団の聴衆というのではまたなかった。なるほどそこのロシアの指揮者との比較とかそういう興味から、後任のロート氏を知っている聴衆など、ブーレーズのお誕生日会に来ていた聴衆も少なくなかったであろう。

シネマ交響楽のタイトルの通り、真面な曲は精々リヒャルト・シュトラウス作曲「ツァラストラはかく語りき」程度でしかないと思っても態々出かけてきたのは今最も注目されているスター指揮者とされるタルモ・ペルトコスキ―を一度生で聴きたいという聴衆が多かったろうか。

その意味からすると一曲目の映画音楽組曲は腕試し程度にしか受け留められいなかったかもしれない。「ヴァルキューレ」と「トリスタン」に引用が使われているとしてもそのヒッチコックのサンフランシスコの映像の様には印象に残らない。その映画をもとにヴィーンモデルンで大成功した指揮者エンゲルが同曲を振っていたならば映像を更に創造させるような表情を読み起こしていたかもしれないが、この若い指揮者にはそうした音楽劇場の経験もなく、ハリウッド映画音楽以上のものではなかった。実際にインタヴューで、そうした音楽が交響曲演奏会で演奏されることは敷居を下げることになるので推進するべきだとする一方、その限度はジョン・ウイリアムスと名指ししていたことで、映画鑑賞をホビーとするこの指揮者が考えている事の軽さというものが表されていた。

お待ちかねの「かく語りき」の演奏は、この指揮者が如何ほどに楽譜を読んでいたかが知れるもので、譜面は使っているようだが、全く音楽が入っていなかった。若い指揮者が急に大管弦楽団での仕事が入ると、その客演での練習時間などの限界が明らかだった。指揮以前の問題で、あの天才ペトレンコでも40歳過ぎにしてそのコンサートレパートリーの少なさが心配された事を思い出して欲しい。流石に会場は静まり返って、指揮者への反応も冷たく楽団が座って待っていても予定の返礼も出来ない程だった。

同じ会場で経験した今迄の最低の生演奏であったブロムシュテット指揮ヴィーナーフィルハーモニカー程ではなかったのだが、やはり同じ会場で経験した浮いたエッシェンバッハ指揮の同楽団を振ったシュトラウスプログラムよりも酷かった。

このような演奏で誤魔化そうと思っても真面な聴衆が集う限り不可能であり、来年の復活祭でも売れているがあまりにも才能の無いマケラ指揮の演奏会からその翌年からのマケラ指揮のコンセルトヘボ管弦楽団との復活祭の失敗が予想されたような出来事だった。斜め前の列に座っていた支配の顔を見る気にもならなかったが、少なくともこちらの対応だけはしっかりと見て貰った。

首を洗っておけであった。昨年初めてこの指揮者を経験した時も一緒であったが、ここから帰納的に復活祭の今後のカタストロフが予想されることになる。破局と帰納では辻褄が合わないのだが、先が見えたと本人も感じたのではないか。

一体その「かく語りき」で何が語られたのか。(続く



参照:
全てを食う赤い奴 2024-05-20 | 料理
なんじゃらほい交響楽 2024-05-19 | 音
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全てを食う赤い奴

2024-05-20 | 料理
連休である。久しぶりに時間が出来る。休み明けに片付けておくことを見通しておきたい。

バーデンバーデンに出かけたので、食料は確保できてよかった。19時ごろまでスーパーが開いているので、国境を越えて多くのドイツからの買い物客である。いつも同じようなもの買うので、おばさんも覚えてしまうかもしれないが、流石に連休前の土曜日で人が多くて売り子やレジも知らない人が結構いた。

しかし危惧していたように並ぶ人は平日よりも少ないぐらいで、流石にプファルツにも近いと言ってもフランス語で買い物する人が少ないからだと思う。売り子も少々のドイツ語は出来るのだがお互い様である。

少しづつでも新しいものを物色している。今回はリレットの知らないものを購入した。普通はシュトラスブルク風と称して地元でもカモのものは買える。しかしデュマンというのがあった、調べるとあの24時間耐久自動車レースで有名なルマン風らしい。中世の街テュールの名産が、ルマンでは豚煮込みから作られるようになったもののようである。レストランなどでは出たことがあるのかもしれないが、カモのものと比較して全然安くなかった。

早速朝食にそこで購入したバケットにつけて食してみる。ドイツのそれのように塩が強くてあくが強くなく、やはりフランスの味である。脂気が多いのもフランスらしい。もう一種類廉いのがあったが、考えられるのは鶏か?

魚類ではホタテ貝を三つほど購入した。一つ1,30ユーロ程なので質は良さそうで、どうして食すか。調べると、赤い部分を剥がして、貝柱と別に焼いて食するのが一番手早く美味そうである。オードブルに三つも食せればよい。

メインはヌードルやパエリアにはエビが大き過ぎるので、これまた大きい方から半分ぐらいを炒めようかと思う。串刺しグリルもした事があるのが、それ程今迄上手く行ったためしがない。直火のバーベキューでないとかさかさしてしまうからだろう。夕方でもそれだけ残っていたのはやはり大き過ぎると料理の仕方が限られるからだろう。

今回は30分ほどの短い時間で済ましたので、ワインは見なかった。それにチーズとキシュ類で十分な収穫があった。次回はバーゼルから復路なので三週間後である。但し、宿泊がただの部屋で冷蔵庫がないので余り生ものは買えない。そこからワイン街道まで30分以上は掛かる。

帰路も明るく尚且つ交通量も少なかったので久しぶりに飛ばした。しかし、やはりもう車輛の限界である。

「突撃服」も徐々に着こなせるようになってきていると思う。あれだけ目立つ服は先ずは自身が小恥ずかしいので、あまり平素は気にしない身嗜みには気を遣うようになる。手洗いなどでちらっと見ても大分慣れて来て、次はバーゼルのブッシュ四重奏団などが活躍した最も伝統的で保守的なホールにそれで行く勇気が生じて来た。指揮者が一番、どうしたのだろうと思うだろうが、決して場違いにはならないであろう。それでも帰宅して鏡に写ると自ら驚く。やはり自宅でどんな大スターでもああいう格好をしている人はいまい。




参照:
11月の古い鎮魂歌 2022-11-23 | 暦
吟味すべきCPは如何? 2024-04-02 | ワイン
コメント (2)
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なんじゃらほい交響楽

2024-05-19 | 
ざっとシネマプログラムをみた。ヴォーンウイリアムスの曲は全く分からない。あれだけグリーンスリーヴスとか書いている作曲家なのに、なにか可笑しな節回しで、五度、四度が強調されつまり五音階となって、まるで中国雑技団である。交響曲として使われると笑うしかなくその展開も当然のことながら違ったものになる。

お勉強にプレヴィン指揮のものを聴いたのだが全然曲を掴んでおらず、このような曲なら演奏するに及ばない。タルモがどのように指揮するのかは分からないが、作曲家がラヴェルとのところに学んだとする偽印象派風にも響かない。とても中途半端な印象だ。この曲をプログラミングした真相は体験してみないと分からない。

作曲的にも最初の映画音楽組曲「眩暈」の方が優れているぐらいで、これはまた問題だ。明らかに名演を期待したいのは「ツァラストラはかく語りき」の演奏で、映画に使われた云々を別にして立派な演奏を期待した。

手元にあった音源はEMI録音で大成功したルドルフ・ケムペ指揮シュターツカペレドレスデンの演奏で、それに針を下ろしてみた。第二部からB面になるもので、音響的には古い東独の楽団録音として成功している。選集のように売っていたのだが、その中から2枚だけ購入していた。なによりもがっかりしたのは拍子感が危うくなる指揮で、地元生まれのオーボイストでゲヴァントハウスでも1929年から吹いていたようだが、その音響は身についてはいても真面な指揮の下で演奏していなかっただろうと思わせる。要するに和声の流れの中で適当にメロディーラインを移していくだけの指揮で一流指揮者のものではない。

あまりにも酷い演奏なので耳直しにメータ指揮の堂座付き楽団のライヴ演奏を聴くと超一流の指揮だった。この座付き楽団では管弦楽的には名演を聴けることはないのだが、これは素晴らしい。嘗て1930年代にベームが世界トップクラスのブルックナーの録音を残しているのだが、流石にその老指揮者からニキシュ指輪を継承されたように、そうした歴史的な演奏を指揮している。

声部の扱い方が自由自在で、その楽譜からなるべき音を全て分かっている指揮で、その和声の響き以上にその音の繋がりが明白に読みだされている。成程メータは若いころからロスでもこの曲を録音していて、現在これに匹敵するだけの指揮をする人は殆どいないかもしれないが、映画音楽に使われようがどうであろうとも、なるべき音を鳴らしているのはスヴァロフスキー門下として音を各拍ごとに腑分けする習慣をつけているからで、そこから初めて必要な音がどの声部から響いて来るかを拍ごとに認識しているからに過ぎない。指揮者の基本の基本とも思える準備をして指揮台にあがっていたという事である。

たかがそれだけでもある。さて今回指揮のタルモはそれが指揮の技術を越えてすんなりとその通りに演奏させることが出来るかどうか。始めて客演する放送交響楽団でどこまで振り尽くせるかである。シベリウスを参考にして演奏するのかな?



参照:
生中継留守録音の心得 2024-05-16 | テクニック
最後にシネマ交響楽 2024-03-01 | 雑感
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「愛の宣誓」の口籠り

2024-05-18 | 
久しぶりにギドン・クレメルの演奏を聴いた。四半世紀以上ぶりだ。30年前にフライブルクで聴いて以来かもしれない。ピアニストとのアファナシスとの共演で、音を出さない所の音を聴かせるシューベルトで、こういう演奏があるのかと思った。それ以来アンサムブルを形成してとかで殆どソリストとそては引退同然だったと思う。

若い時のシニトケのショスタコーヴィッチが亡くなって暫くしてのその演奏が今でも記憶に残っている。そして今回もアカデミーのアンサムブルをどのように率いるかがとても楽しみだった。結果的には完全にアンサムブルに乗っかって遊ぶような演奏だった。

一曲目のブルックナーの五重奏もよりそのアンサムブルとの乖離は激しかったのだが、マーラーのアダージョはその音楽の対位法的な特性からより興味深い演奏となっていた。その弦楽は全く若い時から変わりなかったことを改めて確認した。よりそれが力が抜けた形での演奏で、このアダージョでの音の抜け方に最適で、こういう弦楽合奏が大交響楽団で出来たら理想的な演奏だと思った。

当晩のプログラムには、この音楽会のタイトルであった「愛の宣誓」の意味が妻のアルマが既に建築家のグロピウスのところに走っていたことを説明していた。するとこうした音楽の構成もよく分かる演奏で、なにも全ての音を同じようにはっきり発音すべきではないという楽曲とその演奏の典型で、ソヴィエトでオイストラフの弟子として紹介されていたがそもそものリガの家庭環境があまりに違い過ぎて、母方の祖父はスェーデンの弦楽の教祖みたいな人らしい。兎に角、音楽の語り口があまりにも堂に入り過ぎていてあのような演奏に合わせられる人はそこいらの素人ではいまい。

休憩後は下りたので私の前の席に座ったのだが、私を見て目を丸くしていた。演奏中から気が付いていたとは思うのだが、山本耀司を着るという彼のよれよれの衣装よりも私の衣装が派手ということだろう。聴衆の一人が「どこで買ったんか」と尋ねた。また入り口で休憩後に入る時に時々検査していたお姉さんに見せると、アイリメンバーと言われ、なにを覚えているんだよと返したくなる。

ここ暫くで、靴も適当なものを新調したので、選挙候補者ではないが演奏家の衣装よりも目立つで突しようかと思っている。例えばクレメルの横に座っていたおばさんはアカデミーの講師でもあるアンティア・ヴァイトハース女史だったようでブロンド乍立ち振る舞いやクレメルとの話しかたもとても地味な人だ。調べると私の友人の仲間だったようで共通の知り合いがいたのだった。

そして後半のブラームスの演奏を聴いていて、最後のチャルダッシュのようなところで真後ろからこうした世界の頂点の人の拍子取りを見ていてとても興味深かった。女史の方もやはり分かったがやはり拍子感がちとまた違う。良く目の前に座ったりする作曲家はこちらが認識するほどには身体を動かすようなことはないのだが、やはり演奏家違うのだ。

アカデミーの生徒たちはこうした大名人に目を振れない様にアンサムブルを作っていた。例え一緒に演奏してもそういうこともあり得るのかと思った。それでいうとやはりプロのアンサムブルの演奏者は自らが細かくリズムを取って合わせている。こうしたアカデミーはソリスト志向が多いからであろうが、こうした機会があってもその程度しか活かせないのかと意外であった。



参照:
プファルツの森から挨拶 2024-05-17 | 女
重要なその視座と視点 2024-05-12 | 文化一般
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