歯医者の帰りにスーパーに立ち寄った。懸案の入り口規制はしていなかったが、店内にも二メートルラインを方々に引いて間隔を空ける目安にしていた。それでも通路が狭かったり買い物車が停まっているとどうしてもすれ違いは起きる。それでも否応無しに気が付くのでやり方は悪くない。レジには四角の箱が先週も描かれてあったが、それに加えて境の防御グラスが設置されていて、手前の並ぶところにも線が引かれて間隔を空ける様になっていた。これでどれほどの感染防止効果があるかは分からないが、間隔を空けることは守られる。
同時に野菜置き場などは使い捨ての手袋をするように奨めている。八百屋がどうするかも興味深い。また魚や肉やチーズのカウンターの手前に箱が並べられていて近づけないようになっている。相変わらずペーパー類は売り切れていた。石鹸は同じ薬用が残っていた。中々いい石鹸である。また米もどんどん出ているようで売り切れが多発している。輸入にたよるキュウリなどは高騰していた。先週買い忘れた缶詰のキドニービーンズは購入しておいた。
その他では価格が高いとヌードルも売れていない。矢張り安いものしか買い漁らないようだ。勿論私も買わなかった。次の安売りを待ちたい。
さて歯医者の方はカウンターの前に椅子をおいて距離を取っていたが、治療は近づくしか方法が無い。以前以上に手袋を取り換えている感じはある。ゴーグルもしたままになっていた。電話で話したように仮のブリッジが良くなくて、歯茎の傷が治っていないので、本ブリッジの装着を待つとというのが伝わっていなかった。だから苦情だけはしておいた。そして本ブリッジを仮につけて二週間待つことにした。悪いアイデアではないだろう。若い女医さんもいい経験ではなかろうか。だからつけているうちに外れる危険性はある。飲み込んでしまわないようにしなければいけない。
しかし何よりも歯茎から痛みが消えることが重要だ。やはり仮のものは歯茎に馴染みが良く無いようで傷か治らないようだ。確かに本ブリッジの収まりは良い。暫くして違和感が無くなればいい調整になるだろう。
歯医者に出かけるアウトバーンはある程度の交通量はあったがとても早く着いた。日曜日の午前中ほどではないがそれに近い感じである。パン屋で外に並んでいるのなどを見ると春で良かったと思う。冬ならば凍えてしまうだろう。木曜日も寒いが晴れそうなので適当にパン屋に寄って走って来れそうだ。
愈々キリル・ペトレンコが間接ながら口を開いた。既に始まっていたドイツ管弦楽協会の寄付活動に文化大臣ギリュッタース女史と名を連ねて顔になった。ベルリナーフィルハーモニカーとして、「我々固定給があって、恵まれて、蓄えもある者は皆、この劇的な状況で生活の基盤が崩れようとしているフリーランサーの人をこのキャムペーンで支援出来る。寄付をしよう、我々の皆が知っているそして愛している文化的な生活を保持する為に呼びかけよう!」と、ツェッチマン支配人、首席指揮者ペトレンコとベルリナーフィルハーモニカー団長バーダーの連名で呼びかけた。
既に16日から寄付活動は始まっていたようで、管弦楽団や放送局などから25日現在420千ユーロが集まっているが、更に百万ユーロ集めたいという。それによって復活祭までに該当する申請者一人当たり最高500ユーロまでの一時金を渡したいとしている。
キリル・ペトレンコは高額の寄付をしたが、その寄付額は口外しないでとの申し出があったとされる。さてどれぐらいの寄付をしたのだろうか?五万ユーロぐらいしたかもしれない、いや二つのポジションからすると十万ユーロか。そのように聞かされると、こちらも知らない顔をしている訳にはいかなくなる。とは言っても期限がある事なので、戻ってくるだろうティケット代でまた寄付などとは関係の無いところからでも少しでも払っておくしかないだろうか。
偶々、ペトレンコがバイエルンの音楽監督という公職とベルリンのフィルハーモニカーのシェフだったということで、当然の事であるかもしれないが、先ずは現時点では最も価値のある仕事だと思う。
本日から始まったドニゼッティのオペラのオンデマンドだが、今まで保持していた録画コピーよりも音質が遥かに良かった。44kHzで128kbs出ているので生程にはよくはないが、明らかに再評価出来るだけの音質だ。既に一回流したが今まで気が付かなかった素晴らしい演奏もなされている。あまり大きな話題にはならない新制作だったが、こうして流してみると全然悪くない。
#MusikerNothilfe
参照:
政治的パフォーマンス 2020-03-24 | 歴史・時事
想像する本物のパトロン 2020-03-16 | 文化一般