Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

立冬での洗濯日和

2024-11-09 | 
遂に暖房を入れた。午後から寒くなった。立冬は11月7日だったらしい。先ずは足元がジンジンとしてきた。スペイン製のフェルトのスリッパを使っているのだが、床の冷たさを感じるようになった。今迄余り感じたことがなく、上半身は寒くなかったので、スポーツ用の靴下を履いた。つまりガラス磨きのお陰か室温はそんなに下がっていない。然し床が冷えている。

それでもトイレに立つ回数が増えたので、これはよくないと思って先ずは事務机横のフィンにお湯を通した。序に各フィンのガス抜きをした。先日水音がしていたのでお湯が通て来ていることは分かっていたので、この辺りで無理することなく床を温めるようにしておいた。床を配管が通っているので少しでも流すとオンドル効果がある。それでも流すフィンを限っておくと、量は上がらない。それでも出水と戻りの水の温度差との積で計算される。

屋根裏の寝室は其の儘であるが吹き抜けになっているのでただ一つのフィンの熱気が上がってくる。それでも寒かった。ベットカヴァーでは足りない。寝室か屋根裏全体に暖房を通す方法もあるのだが、週末は最高気温が再び二桁になる。日照時間がカウントされていて、選択日以外の何ものでもない。

それだけ一桁で日照時間零が続くと日に日に冷えて来る。一週間以上陽が射さなかったのはやはり珍しい。週明けには被災ぶりに降雨があるようだが幸いなことに3度以下となっていないので夏タイヤで走行は許されて、問題は起きない筈だ。

これで散髪を何時済まそうかが課題となる。今の様子では月末まで陽が射す日はとても限られていて、日照時間も延べでもかなり少ない。そうなると散髪して寝具を替えてもなかなか自由度は少なく、なによりも風邪を引かない様に対策するしかない。

ワインも飲みたいところなのだが、少し控えている。在庫が限られていて飲み代があまりなく、まだ暖かい部屋でゆっくりとの雰囲気ではないからだ。なるほど上半身は未だにあまり寒くないのだが、下半身が堪える。走って血の廻りもよく、左足の土踏まずの問題しかないので、現時点では体調は悪くない。

さっと走って来た。翌朝になっても好転はしない。3度まで下がっても日時間は5時間なので、洗濯日和としても早めに片付けるしかない。走っての一時間の時間がないからだ。

車両保険のオファーが来た。一部間違っているようだが、少なくとも22%支払いで済むのでなんとかなるだろう。但し試算は事故を起こしての補償の自己負担額が500ユーロになっている。その価格なら少しの傷でも直させれるが、頻繁に保険を使うと割引率が少なくなる。結局高くつく。以前は1000ユーロとかにしていたので、これを上げて掛け金を下げたい。1500ユーロ程度の修理費は自分で払ってもいいかとも思う。つまり大きな事故で潰した場合と盗難などの場合に保険申請するということになる。特に最初の三年以内はそれほど価値が落ちないので盗難の時は比較的容易に乗り換えられるだろう。駐車場などでの小さな傷が気になる所だが、それは直ぐに修理させるかどうかを自身で考えないといけないかもしれない。その他のガラスとかの不可抗力は150ユーロで直せる。



参照:
謳いあげる多文化の音 2024-11-08 | 文化一般
朝から騙された思い 2024-11-06 | 生活
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芯から温まる大切さ

2024-11-02 | 
夏時間が終わって11月万霊祭の日は本格的に寒くなった。前晩に走っておいた。朝から本格的に寒く感じる。気温とは異なる寒さだ。陽射しもあるが、地面が冷たかった。月曜日の朝には摂氏2度が予想されている。そこで放射冷却から昼の日射が7時間以上予想されているために、土曜日の零時間を如何にやり過ごすかである。

室内が冷えるので、シャツをネルのもに替えた。コットンで起毛してあるフランネルのことを指す。肌触りだけでなくて層があるので暖かい。少しでも熱があると籠もりそうになるので寒くなるまでは袖を通さない。まだその下はTシャツで大丈夫である。もしそれでも寒くなると、長袖の綿の下着となる。何度か言及している下着のプレゼントがクリスマスだというお話しが分かるのがやはり中欧である。

だから死の月とされる11月は寒くて鬱陶しい月で、これを如何に過ごすかで決まる。本年は個人的にはやはり一番大きな行事は新車引き取りでそれに纏わることが幾つかある。先ずは月曜日に最終的な確認のメールを送って、やれることだけやっておく。

お出かけは12日のフランクフルトのベルリナーフィルハーモニカー合衆国ツアーへの壮行演奏会ぐらいで、他の日程は入れないようにした。理由は車輛の引継ぎまではやり過ごすしかないということで、納車が遅れると車検切れの車輛となって罰則の減点の危機があるからだ。

現在の走行距離から三十万キロを走破することはなさそうで、年間の走行距離も一万二千キロに抑えられることが分かった。こちらに住むようになって最初の頃は年間二万五千キロは必要だったが、今後それ程は走ることはもうないと思う。見ず知らずの土地への好奇心がないとああした旅行の仕方への動機付けはなくなった。

月の半ばにはあまり寒くない日に床屋に出かけて散髪を済ますことで新年迄乗り切りたい。その頃に寝具も一番暖かいものにしておくと暖房を入れるまでの時間を伸ばして、更に燃料を節約できると思う。

流石に昨晩あたりからベットカヴァーを掛けていても寒気を感じるようになった。それでも陽が射さない日でも暖房無しで過せているのはガラス磨き以外の何ものでもないのだ。

そしてアルコール摂取量が減っていて甘いものに直ぐに手が出る。カロリーの消費が多いのだろう。夕飯にはブルゴーニュを開ける。やはり赤ワインは温まる。まだボルドーでなければいけないという寒さではなくて、丁度それぐらいの若目のワインが上手い。

結局ダルマイヤーのいいコーヒー粉もまだ開けていないので、月末ぐらいから愉しめることになるだろう。嗜好品で暖房の燃料を節約できて、燃料費分をそうした贅沢品に投入できるならなによりもである。

なるほど暖かい洋服や衣装も大切であるが、そうしてお出かけで芯から温まってくるというのも大切だなと改めて思うようになってくる。やはり盛り上がることも大切だ。



参照:
ハロウィーンを前に 2024-10-31 | 暦
耳を掃除してチェック 2022-11-13 | 暦
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ハロウィーンを前に

2024-10-31 | 
夜が長くなった。ガウンを冬用に替えた。春に洗ってあったので埃臭くなくて嬉しい。それゆえにパジャマを替えるまで待っていた。これで就寝準備も早めにできる。10月31日は、宗教改革の日なので州によっては休日である。北、東ドイツだけであり、翌日の昔からの万霊祭はその他の州でも休日となる。

11月となれば冬となるので、暖房を入れる時期が問題となる。昨晩は久しぶりに入浴と思っていたが、走ってから一杯ビールを飲んだので眠くなったので止めた。寒くて暖房を堪える為に入浴が有用だが、寒くなる前に就寝する方が安上がりになる。

ネットで余暇で調べたいこともあるのだが夜更けで冷えるので断念する。先日老指揮者の腕にアップルウォッチがあって購入を考えた。理由は新車のキー代わりに使えないかであったからだが、発注ではその機能を外していた。既にベルトコンベアに乗っている筈で塗装は始まって、もう変更は難しいと思うが取りに行ってから考えるよりも準備しておいた方がいいと考えたからだ。なるほど走りに出かける時もキーを部屋に残してウォッチで出かけて、そのまま走ってとなると最も都合がいい。その機能をつけなかった。その代わりできるのは、ウォッチで車中のキーを無効化する方法があるが、毎回の様にはやっている時間はない。ネット状況も問題になる。然し、日頃はキーを持って走ってもそれ程問題にはならない筈だ。重量は若干重くなっている。

問題はウォッチの方が場合によっては盗まれる可能性もあることだろうか。車の鍵は何処に停めてあるか分からないが、ウォッチでは全て分かる。安全装置が使えなくなるのも怖い。要するに話題はウォッチの方に移ってまた高価な買い物へと結びつく。抑々支払い等をそれで済ます心算はあまりない。ウォッチが無くなるとその場合ネットに入ることも不可能になる。ウォッチとは別に電話を持ち歩くつもりはない。運転しているときにも時計が離せなくなる。車の移動で腕時計の習慣が無くなったためにとても不愉快でもある。走る時にしか使わない。

車の取扱説明書がDL出来たのだが、1000頁以上ある同型の全てのコンフィギュレーションのPDFなので実際に出来上がる車そのものを読み分けるのは全く容易ではない。トランクもサーボ機能がついていないのだが、それは閉める時だけなので問題がない筈だ。また新たな価格表になっていて発注した時に無料だったメタル塗装も有料になっている。あまり早い時期には修正箇所を直していないので買うなとされるが、2025年タイプになるので細かな修正はなされている筈だ。又明らかに価格が上がっているのもあるが、然し全体では数パーセント安くなっている。差を見ると革張りシートなどが無料になっている。最終的には割引があるので、より安くなるのだが、材料の選択や標準化などで安くなっているものもあるようだ。どちらがお得かはよく分からない。

本日中にデジタルコンサートホールの無料七日券を溶かしておかなければいけない。それでも次の11月8日には使えない。合衆国ツアーの表のプログラムである。ペトレンコも週末にはベルリン入りするだろうか。その翌週12日火曜にはフランクフルトでの壮行演奏会となる。ブルックナー五番をもう一度最後にお勉強しなければいけない。そのまた翌週11月10日月曜の中日にはカーネギーホールからの中継がありそうなので、愈々ブルックナー交響曲五番がアメリカにおいても定着するだろう。



参照:
テレージア公に抱かれる 2024-10-22 | 文化一般
ハロウィーン明けの膝 2016-11-02 | 暦
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セーターに腕を通した

2024-10-03 | 
祝日早々に一走りした。クロムベルク往復で234km走っていた。室内楽に走れる距離でもある。その影響か気温摂氏13度ゆえかエンジン音がおかしく、ギアーの入りも違った。吹きが悪い。エンジンオイルの警告も出ていたのでカツカツになったのかと思ったが下限の線ぐらいだった。調べてみるとVベルトのプーリーが喧しくなっている。七年前にプーリーが壊れて、交換したことがあった。その節は張力をかける装置が壊れたのでより問題があった。今回は触ってみると一番上の方向転換のプーリーが少し動く。それが吹き飛んでしまうとベルトが外れて仕舞い、走行不可能となる。前回は応急で自分でかけ直して支店まで持ち込んだ。直接の原因はフランクフルト往復の最高速220kmを超える走行だと分かる。その為に試したのでもある。異音まではしないのだが、時間の問題である。ミラノ往復で無事かどうかだけだ。先ずはエンジンオイルを150㏄足して様子を見る。そのまま順調ならば更に150㏄程継ぎ足す。

新車のハイブリッドならこういうジェネレーターはベルトに掛かっていないのだろう。油圧とかコムプレッサー類はやはりVベルトを使っているのだろうか。結局ベルトが一番静粛性が高いのか。そもそも始動の弾み車も必要無くなる。壊れるところも大分異なるのだろう。

今回初めてフランクフルトによらずに会場を往復した。復路でアウトバーン乗り換えでバーゼル方面を乗り越して市内に向かってしまったが、往路もラッシュ時でも渋滞は少しだけだった。駐車場は皆が入るようになったので以前よりも込みだしたが、先払いで料金を払えるようになったので、帰りが早くなった。色々と問題はあるが小編成の出しものには態々フランクフルト市内に行く必要はなくなった。ここでもっとやって欲しい。

内容はとても高く、ヘッセンの放送局の収録としてもとても価値のある録音が出来たであろう。録音上も修正の必要なことがあったのだが、会場の音響とか大きさでの聴衆からのフィードバックなどやはり他とは異なる雰囲気がある。11月24日の放送で、シニトケの生誕90周年となるらしい。

この二三回は走るのに長袖を羽織るようになっている。室内でも初めてセーターの袖を通した。暖房無しで何週間保てるか。こうなると早急に窓拭き二日の日程が必要だ。

冬支度同様二回の演奏会の記憶を整理すると同時にミラノ行きの準備にかかる。週末でキャンセル全額返還の期限となる。最新の情報でも順調に舞台稽古が進んでいる様であり、形式上のキャンセルはない。劇場の特殊事情はあり得るがペトレンコ側からの積極的なキャンセルはあり得ない。たとえそうだとしても出かけるつもりでいたが、これで宿代の156ユーロが先ず引き落とされる。

車と国境の問題がなければ旅行日はコモ湖まで出かけてゆっくり食事をしたい。一食半と朝食二回分をピクニック準備しておけば、昼一回分で調整可能か。コモかミラノ市内で一食摂れば事足りる筈だ。宿のチェックインを16時と考えているので、国境の内外で一食は問題がない。やはり何時もの様にジャガイモサラダかとなってしまう。スーパーには出かけるので、イタリア的な総菜も検討する。



参照:
新車に乗り移れない理由 2017-07-12 | テクニック
拒絶する強い意志 2024-04-19 | 雑感
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夏はゆく、秋の備え

2024-09-09 | 
涼しくなって夏は終わった。南欧でも週明けからは摂氏20度を超えるだけの秋だ。ここワイン街道でも朝晩は6度まで落ちる。すると夏のパジャマと寝具では寒くなる。洗濯可能なのは再来週になるので、それ迄は今の儘か。

そのパジャマは発注後に値上がりして、定価引きが7%と一時半分になった。20ユーロを超えると安くないという感じだ。逆に他の安売りものがやはり商品に割引のワケがあったのは確かになる。袖を通す前に履いてみた。腹回りがポイントで、大きくなくてそして押さえられない。丁度であった。サイズ52で93CMらしいが、嘗ては1メートル欲しかったのとは大分違う。ジーンズも30が問題なく履けるようになったのと相応している。ティーンエイジャーの時は28ぐらいだったのだろうか、32までは必要になっていた。アマゾン評価でもサイズ54の人が多いので、やはり腹ぼてが多いのではないかと思う。

着心地は好評と同じく抜群で、通常の薄いものよりもくっつく感じがなく、ちょっとチャーリーブラウンの毛布風のすべすべ感もある。一度洗えばよりもう少しさっぱりした感じになると思うので、来夏は早くから着れると思う。20ユーロ以下の価格といい、大きさといい、質感やその縫製で満足感は高い。これで夏冬寝巻は来年は考えないでいれる。

そろそろ月末前から三回の音楽会の準備と来月のミラノ行を計画しないといけない。床屋も再来週で二ヶ月に近くなり、ミラノ行きも合わせられる。その後11月の壮行演奏会前に行けば事足りる。現金を用意しなければいけない。

これで気が付いたのは、現在洗濯に出さずにいるシャツは再来週末の試飲会では着れないと認知した。洗濯に出さないといけない。序に眼鏡の調整でもして貰うか。

目薬が効くようになった感じで、眼精疲労が減った。疲労したなと思う時に昼間でも一度ほど点眼することがある。要するにその差が出てきたということだ。そして疲れた時とそうでないときの眼の下の隈が明らかに変わってきた。そこから原因と対策が見えて来た。

久しぶりにウクライナの娘の顔を見た。夏休みで、おやじさんが住むスペインに滞在していたようだ。暑かったでしょうと訊ねると、夜は眠れないほどではなかったという。目元の当たりを見ると赤くなって、鼻頭辺りが若干肌荒れしていた。それはそれでまだまだ冬には回復しそうで、まだ20歳少しの若さが逆に感じられた。17歳頃から知っているので流石にトウが立ったかと思ったら、まだまだどうして若いものが漲っている。母親の居る故郷には行けないので、恐らく再婚しているのであろうおやじさんのところに未だに出かけているのかと想いを馳せる。

ウィッシュカードには、ランニング用の靴下とランニング用のトレイルランニングシューズを入れないといけない。後者は寒い時期まで使うと膝を傷めそうなので、その前にあったらしいものが欲しい。2022年に購入しているので丸二年間使えただけだ。全走行距離1000kmにも満たない。古いタイプの方が質が高かったので経年変化していないようなものがあれば安ければ古いのを買ってもいいかと思う。



参照:
希求の無い所、何も無し 2022-01-02 | アウトドーア・環境
変わり目の季節に 2024-09-07 | 暦
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変わり目の季節に

2024-09-07 | 
発注した夏用パジャマが届いた。早速手触りを確かめた。完全に危惧が外れた。ジャージであるからシングルでもどれだけの厚さになるかは一切分らなかった。誰かが分厚いと書いていたのはボーデンゼーのシーサーのセカンドブランドの極薄生地と比較してだ。その生地も純綿としてもその表面加工や織機の薬剤の使い方などによっては若干変わる。つまり余りに密で空気を通さないと身体にくっつく感じで暑くて着ていられない時もある。

それに比較すると分厚いのだが表面がメッシュ状なのでくっつきはしない。冬物がダブルにしているのは空気を通すと寒いからで、夏用としてこれはいいのではないか。洗濯しても密にならなければいいが、試してみないと分からない。後ほど袖を通してみて、大きさも含めて検討する。

月曜日に走りに出かけると、大きな摘み取り機が走って来た。この高級の地所しかないこの辺りでは見かけることは少ないのだが、農協や大手の醸造所では使うこともある、特に今摘み取るのはどぶろく用の単純な葡萄の実なのでごっそりと人手を掛けずにやる。砂糖を入れて簡単に発酵したまま市場に出す。週末から世界一のワインフェストとなれば掻き入れ時となる。

そこで金曜日には毎年の様に予約していたナーヘのグローセスゲヴェックスをとって更に谷奥で試飲してくるのをどうしようか考えている。先ず車を無駄に走らせたくない事、更にそこで何を購入してというのが若干迷いがある。そこのリースリングは先日も開けたのだが今一つだった。つまりグローセスゲヴェックスには価値があるがそれ以外は果実風味が強過ぎて甘すぎると感じるからだ。先日試飲した様に超辛口に慣れてくると、少しでも残糖が多いと盃が進まない。量を制限するようになるとその質の厳選も進むのは当然だろうか。アルコールの為に飲まなくなったというのが大きい。

そこで、既にラインガウで6本を安売り価格で予約してあるが、更に買う6本は通常飲み用になる。本年は最も困るのはそこの価格帯のリースリングが揃っていないことで、すっきりしていてどんな食事にでも合うものが欲しい。2021年のラインガウは素晴らしかったのだが、2023年はそこ迄期待できないとしても、もしかすると9本買えないかとも思ったりする。これは試してみないとなんとも言えない。先日の試飲会でお気に入りが売り切れていて買えなかったからである。ワイン街道で調達してもいいのだが、ラインガウの土壌の良さはまた様々な食事に楽しめる品がある。

一本22,50ユーロを高いと思うか。一人で二回ぐらいで飲み干してしまうと、一食10ユーロ以上だ。遥かに食事の材料費よりも高価だ。毎日ではないが週に三回ワインを飲むと、一人で月150ユーロを超える。それに引き換え缶ビールは一食50セントである。20倍のこの差は大きい。

月曜日にグランクリュのリースリングの熟成度を見てきた。既に柔らかくなっていた。大きさに二種類あるのは、小さい方は寒の戻りで後に展葉したものかもしれない。然し総じて出来は悪くなさそうで色づいて早めに熟成しそうなので、場合によって先落としヴィラージュでいいものが出来上がるかもしれない。なにもワインはグローセスゲヴェックスばかりとは限らない。



参照:
三日間の運動日を経て 2024-08-08 | アウトドーア・環境
味のあるフラッシュ 2024-09-04 | 雑感
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否応なく使うただ券

2024-08-24 | 
シーズン初日である。19時前から中継が始まるので、それまでに用事を終えておかないといけない。今回はやはりDCHの中継もオンタイムで観たい。とても細かな仕事が要求されると同時に大きなアーチで圧倒的なフィナーレを迎えるかどうかは必ずしも成功は約束されていないからだ。どの程度の成果が初日からなされるか。

当地の一時間遅れで実況中継するラディオ局では公演を前に支配人のインタヴューが朝から流れたいたが、どうももう一度通し演奏があるらしかった。ブルックナー交響曲五番は年内に何度も演奏する為にペトレンコのやることははっきりと分かっていると練習風景を観ての話しだった。

本日、日曜日のザルツブルク、そして水曜日のルツェルン、土曜日のロンドンと同じプうログラムが演奏されて、9月13日、14日にとベルリンでもう一度演奏される。漸く五年目にしてベルリンでペトレンコ指揮ベルリナーフィルハーモニカーの本領が発揮されることとなるだろう。

さて、否応なくただ券を使うことになる。9月15日までに溶かさなければいけない三日分があるので、先ずは48時間分を使い、同時にもう一つのプログラムである「我が祖国」のアーカイヴを観る。お勉強期間は土曜日、日曜日、月曜日、火曜日の四日間なので、週末にこの二曲の演奏をざっと吟味して、残り二日で重点的にとなるだろうか。

その次はアーカイヴ化されるのを待つ。来週水曜日頃にアーカイヴ化されれば、二枚目のただ券をとかして、往路でそれを流しながら車を走らせられる。勿論「我が祖国」も旅行中に流せる。水曜日に間に合なかったら、使わないで9月に集中して使える。

幸いなことにここ暫くの燃料の料金は10セントほど落ちていて、70リットル入れると7ユーロ違う。会場でのプログラムとコーヒーぐらいは出る。来週明けに満タンにするように廉い時に入れたい。

その他では月曜に走りに出かける以外は余り車を動かさないで済むのかどうか。6月のヴュルツブルク以来の遠乗りとなるので、少し緊張する。

気温が再び上がって摂氏30度を越えようとしているのだが、時間が許せば中継前に走って来て、涼めるか。すると土曜日の朝はゆっくり出来るので、ブルックナーの五番のお勉強に間違いなく時間を費やせる。

旅行準備も兼ねて洗濯機を回せば僅かばかりの荷造りも叶おう。当日にゆっくりと早めに出ようとすれば、週明けに仕事を片付けられる。幸い月内は天候が安定しているようで、ルツェルンも週末明けまで降るようだが、その後は心配が要らない晴天となる。薄い軽快な服装で出かけられる方がやはり楽である。



参照:
独り立ちできない声部 2024-08-23 | 雑感
涼しい森を想う夕刻 2024-08-22 | 生活
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視界を秋へと拓く

2024-08-19 | 
冷えて来た。朝夕は摂氏15度を切るようになり、一桁に近づいて来る。そうなると半袖では寒くなる。夏のパジャマの買い時でもある。旅行には何を持って行けばよいか分かった。毎年あまり変わらないがすっかり忘れている。部屋着も膝までがいる。靴下も欲しくなる。天気が回復すればまた摂氏30度に近づくが、それはもう超えない。白衣を洗濯したのはベストの機会だった。

窓を一切締めて、一度折りたたんで片付ける心算でいた白衣を羽織らないといけなくなった。雨は火曜日のみで、その後は晴れて朝晩の温度差が大きくなる。木曜日頃を目途に乾いた岩肌を目指す。

するとルツェルンでの衣装もイメージし易くなってくる。それほど暑くはないが、大した席でもないので簡単に済ましておくのも一つだ。すると靴をどのように合わせるかも考える。今回は両日とも休憩がないのも特徴で、前プログラムぐらいである。すると二日目は早く宿に戻れるので、買い物も初日に済ましておいた方がおいいかもしれない。翌朝のパン屋の朝食の為の買い物とワインとなる。

「我が祖国」のお国ものの演奏を観聴きした。N饗でもいお馴染みのヴァツラフ・ノイマンとその前のチェコフィルの指揮者カレル・アンチェルル指揮の演奏でである。特に興味深かったのはノイマンの練習風景と本番の映像で、チェコ語は分からないが、結構重要な話をしている。特に耳についたのが、本来は祝祭的なポルカの扱いである。そのボヘミアの森と平野の中で描かれるのだが、ポルカの根源は圧政に苦しむポーランドを思ってのボヘミアの舞曲ともあるが、スラヴのそれへの連帯は間違いがない。それが示されるとなる。

ノイマン指揮はその話にもあるように素晴らしいと思うのだが、後年にデジタル録音されたライヴなどは聴くに堪えない演奏で、今でもチェコフィルの悪い印象は当時の壊れた様な楽器のその音と技量に源があるのだろう。ドイツでもゲヴァントハウス管弦楽団などをトレーニングしていた指揮者である。それに比較してその前任者の指揮はとても興味深い。とても上手に管弦楽団に演奏させていて、明らかに成功している。

ブルックナーのF-Dur, スメタナのg‐Mollなど調べることが沢山ある。ブルックナ―の方の参考録音はこれといったものはあまり見当たらないが、スメタナの方はDCHのアーカイヴにあるものを観ていないので出かける前に聴くのと、また土曜日に中継されるものが旅行中に観れるかどうかなど考えなければいけない。

先日片付けた筈の昨シーズンのプログラム類が寝室の机を占領して仕舞ていて、最終的整頓がされていない。新シーズンまでに収まる所に収まるか。その後の窓掃除や秋以降の生活を考えると、覚束ない。税務書類整理など会計関係も整えておかないと先に進みにく。整理整頓はそれだけでしかないのだが、やはり大きくは日常生活を越えて人生に関わっているとしか思われない。PC自体がまだ片付いていない。



参照:
シュヴァ―ルテンマーゲンS 2024-08-18 | 料理
夕方に雹が降った翌日 2024-08-15 | 生活 
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一晩の一種の夏バテ

2024-08-13 | 
日曜日は暑かった。午後になるとそれなりに気温が上がる。まだ陽射しが強い。夕刻も日没までは急激な気温低下は期待できない。それでも19時過ぎには窓を開けて外気で暮らせるようになる。

前夜に開けたブラウワージルファーナ―を愉しむ。ステーキを焼くからであったが、もう一年寝かせる心算が既に二本目で、やはりリースリングとは異なる料理への合わせ易さがこころいい。アルコールも12%あるのに重さが全くないのも特徴だ。それでも通常のヴァイスアージルファーナ―に比較すると色も濃く味があるので冷やしても水っぽくならない。そして清涼感もある。特にこの醸造所がマイスターのシュヴァルツのところで修業したステンレス醸造に長けているための清潔感が夏に嬉しい。

ステーキにはプファルツ風の玉葱ソーズとしたが、これが全く嫌味にならない。素材の無いところでの簡単な食事で、そのソースでヌードルも食せた。これで週明けからの暑さに備えるとしたのだが、夜中に窓を薄く開けておくとやはり若干寝つきが悪く、神経がふらふらとなる。一種の夏バテである、一夜でなる。

妙に腹が空く感じも冷たい飲み物で代謝が違ってきているのだろう。以前は夏の間どんどん冷やしていたのだが、この夏はまだ数回目で、今週中盤で終わる筈だ。それでもやはり堪える。ビールの場合はやはり酵母が入っていて、炭酸もありで身体に優しいようだ。少なくとも利尿作用だけでなく活発化させるアルコールの効果がある。紅茶を冷やしていたがハーブに切り替えて、どうしてもカフェインも入っておらず水分の吸収の仕方が違うらしい。

アルコールの場合は食欲増進もあるが水の場合は胃液を薄めるだけなのも具合が悪いかもしれない。最も胃腸に優れているのは白ワインで、これは疑いようがない。量を抑えればやはり百薬の長であると信じるに足りる。

ワインの経験は、全てこのアルコール摂取量を抑えるということ費やしたかもしれない。そこで思うのはやはり今後の試飲会での酒気帯び運転への自己規制であろう。新たな車は居眠り防止の監視機構はついているようだが、眼球の動きで酔いにも警告が為されるかもしれない。必要な場合の宿泊ともう一つはトランクでの仮眠の準備の常設で危険性は減らせるだろうか。数時間ぐっすり眠れる環境が容易に設定可能かどうか。

そのような天候の為にまた蚊に刺された。線香への火付きが悪くて刺された。寝室ではしっかりつけたので無事であった。蒸し暑くなってきたので、室内でも暑くなったが、来週からは涼しくなる。

夏のパジャマに一つがそろそろ駄目になって来た。来年に備えて処分セールでいいものが探せるか。小さめのサイズに安売りが多くて購入したがやはり52のL以上でないと腰回りが辛い。今のうちに安売りを購入しておけば、まだ秋にも腕を通す可能性もあり、まだ来年は新品に近い。古いものは穴が開き出せばそれで終わりとなる。



参照:
ボックスボイテルの夕食 2024-06-25 | ワイン
夏至の週末のお愉しみ 2024-06-23 | 料理
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刻まれる夏の想い出

2024-08-12 | 
土曜日の朝写真を撮った。タイヤの溝を測る時だ。谷の駐車場では陽射しの関係で撮り難かったので、フォルストのグランクリュ地所ペッヒシュタインの一角に止めて撮った。天皇家にベルリンの日本大使館から献上されているバッサーマンヨルダン醸造所の地所である。嘗てはその歴史と共にそれだけの価値があったのだが、身売りしてからはやはり没落した。宮中晩餐などで味を覚えた元最高裁判事などが買い付けに訪れていたのも昔話だろう。

序に葡萄の様子を見ると、状態の悪い古い幹に貧弱な実りしかなかった。収穫量を落とすのはグローセスゲヴェックスとしての条件でもあるのだが、それはただ実りが悪いとしか思われない。固く不揃いの粒から真面なリースリングとならないのは我々は観るだけで分かる。

それ以前に葉も落とされておらず手が全く掛かっていない地所の下草も甚だしい。オーナーが変わって暫くは真面だったのだが、落ちるところまで落ちたという感じだ。あれだけの規模の独有数の名門となると少々の投資では一朝一夜には回復しない。他人事ながら全体の環境に影響が大きいのでとても気になる所である。

チェリビダッケ指揮ブルックナー五番のYouTubeを流した。朝から眠くなった。カセットに録ってある1986年9月24日の演奏とは異なっていて、これはその前年のミュンヘンでの録画。管も重ねられていて、記憶通りに特に緩徐楽章では遅いテムポで進むが、思っていたよりも指揮者の狙いもよく分かった。但し大きなマクロの流れが見え難いのはいつものこの指揮者特徴かもしれない。テムポが遅いだけに拡大されてゆっくり練習するかのようにその音の断面が見えるということでは成功していて、対位法的な扱いでオルガンの様に出てくる響も分析的に聴こえる。
Bruckner - Symphony No 5 - Celibidache, Munich Philharmonic (1985)


上の日付で初めて気が付いたのは、あのカラヤンが完売していた第九を指揮して日程を消化できずにキャンセルした音楽週間で、チェリビダッケがシチェドリン自作自演の「カルメン」が終わって一人スタンディングオヴェーションした背景には、その後の公演指揮があったのだと初めて今回気が付いた。当時も上の演奏会のことは全く眼に入っていなかった。何故だかはよく思い出せない。

ミクロのところではこの指揮者の意図は見えてくるのだが、全体への視野が欠けている。ということでお勉強用にはなったが、使える参考音源がどうかは疑問。しかし、細部に拘ればしっかりそこに意味が浮かんでくることは分かった。

夕刻も乾燥して来て、空気が軽くなって、日暮れまでの一時間ほどの気持ちよさは珍しかった。多くの隣人が外に出て来て話し声がしたりするのでそのことが確認された。夏はやはり暑く、夜中も湿気で気温が低下しない時も少なくないので、今夏のこの快適さは今迄も経験のないぐらいのもので、日曜日朝の爽やかさも喜ばしかった。

週明けからの夕立が来るまでの暑さに備えて、今のうちに火を使っての食事をしておこうと思う。現在までのところ冷たい飲み物も余り摂っておらず、胃腸の調子も悪くない。それだけで少しでも自身のタフさを感じられる。



参照:
覗き込む深い溝 2024-08-11 | 雑感
少しづつ見えてきた今日 2024-08-09 | 雑感
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目覚良いブルーマンディ

2024-07-09 | 
久しぶりに気持ちよく目が覚めた。特段これといった原因はない筈だが、月曜日に目覚めが良かったのは記憶にない。なるほど天候は晴れて、そして清々しかった。心理的に取り分け清々しい背景もなかった。ベットでのタブレットの使用も少なかったとはいえ全く使ていない訳でもなかった。ベットに入ったのが若干早かったのと、珍しく日曜日に飲酒しなかったことが大きいかもしれない。ワインの瓶をと取って来ていなかったからだ。やはり地下に入れておくと態々取りに行くには口実が要る。

タブレットで見ていたのはハイデルベルクの秋の音楽祭の売り出しがあったからだ。小さな秋のアルテアウラでの九つほどの催し物で、こじんまりとしたものだが、今迄の常連がついてきているので、それなりの集客力がある。先ずは定期会員を集っていて安く出ていたのだが、もう一つ行くとしてもポルノピアニストの妹のリサイタルぐらいで、お姉さんを見に行くのでもなく芸術的な価値は皆無だった。その他も有名なピアノトリオとかサローン以上の価値はなかった。正直プログラミングに全く芸術的なコンセプトを見出せない。

それでも初日にフランソワ・ルル―のオーボエリサイタルは興味を引いた。最近は奥さんのリサ・バティシュヴィリとミュンヘンからベルリンに移ったのだが、ハイデルベルクには初登場となる。友人らとは何度も話題になる演奏家なのだが、実は生で聴いた記憶がない。少なくともソナタ演奏は聴いていない。そこでこの機会に小さな会場で是非ということになった。レパートリーによってはやはり現在の第一人者という印象はある。ある程度の年齢なので、技術的に頂点にはいないのだろうが、少なくともソロリサイタルをやっているうちにということである。

入場料も最高額が52ユーロで、最低が20ユーロなので、それだけのギャラを取っているということでしかないだろう。適当な価格でと思っていたが、開始時刻を過ぎてから出て来たのは限られた自由席枠だけで、大して良い席はなかった。完売しそうで、如何にこの音楽祭が十年以上の時を経て定着してきていることも分かる。大学での開催乍その客層はそれほど若くと高年齢でもなく、ハイデルベルクの通常の聴衆という感じはある。様々な催しものではやはりマンハイムのそれとは異なって、若干インテリ層は多いかという程度で、姉妹都市のケムブリッジなどの聴衆ともに通っている。勿論予算の中で一番よさそうな席で手を打っておいた。それで充分だと思う。

フランス物プログラムで、殆ど聴いたことのない作品も入っているので楽しみである。九月の末はそこからフランクフルトでのバムベルク交響楽団、クロンベルクでの演奏会と三つほどが続いて、秋のシーズンに入る。今秋は車のことがあるので出来る限り出かけないようにしてあるのだが、なんとか最後まで無事走って欲しいと思うのみである。

目覚めがいいことと、眼精疲労とは関係性がある。目覚めがいいという時はやはり眼の調子もよい。明日あたりから夏日和となるので、そろそろ髪結いの夏休みを聴いておいて、一番都合の良い時に散髪としたい。そこで寝具も夏物とすれば、盛夏もそれで無事終えれるか。



参照:
しっとりとした旧市街風景 2024-03-17 | アウトドーア・環境
声が聞こえる大きな手 2024-04-13 | 音
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夏至を越えての一雨

2024-06-22 | 
本年は夜中に雨が降った。しかし野外で最後まで気持ちよく飲めていたのはよかった。午後4時頃から試飲もしていたので、久しぶりにアルコール量も上がった。その試飲もとても成果が上がった。現在の醸造主任になってから最高の出来だった。何年かの年度が良かったのではなく、その技がものになってきたからだ。

比較で音楽監督ペトレンコを引き合いに出すと、「三部作」あたりから自由自在に成って来たその感じに強い。つまり狙っている通りの成果を出して来ているということで、とても信頼できるようになってきた。今後の購買も若干力点を入れれるようになると思う。

グーツリースリングからグランクリュまで選択で比較試飲したのだが、今迄は一度も成功していなかったレゼルヴにおける四年間の酵母への接触での酵母臭零の出来合いは見事というしかなかった。2023年産レッヒべッへルと2018年ゴールトベッヒャルの比較は瞠目で、その瓶熟成の色に拘わらずの新鮮さは驚きだった。後者の土壌からこれだけ出来上がったリースリングを為したことだけでその醸造の腕を賞賛せざるを得ない。

なぜならば何本かギフト用に購入してまさかここ迄出来上がってしまうワインとは思わなかったからである。

味筋としてはダイデスハイムのヴィラージュの良さは、プリミエクリュ化を準備ししているヘアゴットザッカーやモイスヘーレそしてカルクオフェンの地所からのそれが、特に最後の火付け石のスパイシーさはヴェトナム料理や場合によれば豆板醤にも合いそうで、そのような料理で楽しみたい人には御誂え向けだった。そしてヴィラージュ本来の品がエレガント。

テラスでの試飲は暑くもなく、一方にオペラ劇場を望みながら英国庭園が目前に広がる風景は気持ちよかった。ドイツのグライボーン音楽祭を目指したのだが、やはりしっかりした芸術監督がいなかったのが成功にならなかったのだろう。

そしてフォルストのヴィラージュも2023年産で各地で話題になった還元臭もとても上手な処理となっていた。要するに亜硫酸臭には全く結びつかずに、決して否定的な要素とはなっていなかった。しかしながらそれによって濃くのあるリースリングとして飲んで仕舞うと、通常の瓶熟成を待たないことになる。

どのワインをどのように開けていくかの判断は全く個人的な需要に準拠するので、最もその素養のポテンシャルを活かした飲み方にしたいものである。

ワインを収めてから引き続き食事に向かった。いつものガーデンレストランは閉まっていたので、近くのダイデスハイムの農協の貸しているレストランで食した。現在のキッチンは初めてかもしれないが、思ったよりも遥かに良かった。久しぶりにこれだけ美味いビーフを杏子茸ソースで食した。30ユーロ程の価格で腹いっぱいになって、カベルネソーヴィニオンも飲めた。なるほど腹にガスがたまって厳しかったかもしれないが、原因はヴュルツブルクから帰宅後にコーヒーの為に生ミルクを入れられなかったことが胃腸を弱らしていたのだろう。


その後各国の元首がヘルムートコールににって招かれたダイデスハイマーホーフのテラスでビール一杯だけでも夏至が暮れていくのを楽しんだ。



参照:
フランケン葡萄処漫遊記 2024-06-21 | 試飲百景
栄養満点のフルーツパン 2023-12-27 | 暦
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ワイン祭り避難計画2024年

2024-05-26 | 
ワイン祭りの交通規制が明らかになった。ざっと、いつかの酷い状況はなくて、スタンドも城への登り口付近に集まっている。よって市役所前広場での駐車証明書が入っている。つまり騒音も大分落ちる。それでも何日もそのようなところでは過せない、折角素晴らしい週末が一つは潰れる。

基本は夕方17時若しくは15時から車が出せなくなる。しかし今回は午前2時とか月曜日の零時半以降は通行が可能となる。

つまり、日曜日のバーゼル行は当日の10時までに出発して仕舞えば問題がない。道路の掃除が8時迄には終るのでその間に出発となる。夜中に帰宅すれば戻れたかもしれないが、一泊してくるのも悪くはない。

また、金曜日にミュンヘンに向かうのも全く問題がない。帰宅する月曜日の7時過ぎには平常化している。

バーゼル行の前にシュヴァルツヴァルトの友人のところに立ち寄るのもいいかもしれない。催し物は19時始まりなので、早めに出て、15時迄にチェックインすればよい。昼食をしっかりできる。

ミュンヘンへはインゴルシュタットの手前で15時チェックインなので3時間半以上を見込む。遅くとも11時前に出れればよいか。

大きな誤算は旅行の目的であったヴェルサーメスト指揮の「家庭交響曲」が指揮者病気治療でキャンセルされたことで、お馴染みの便利屋指揮者が代わるので、前半の皇帝交響曲を10ユーロで聴いてこようと思う。ルツェルンで220フランケンもぶんどられたので今後一切と思ったのだが便利屋は何処にでも登場するゴキブリのようなものだ。なによりも主席がラトルになって状態が良くなっている楽団を、ヘラクレスザールの理想的な音響で、そしてコロナ期間中にキャンセルになったピアニストをを聴いて来る。もうそれ以上は我慢できない。

宿まではまた100kmを一時間程走らなければいけないが、これは一日の走行としても許容限度だろう。翌日は180km程を2時間ほどかけて走る。チェックアウトが10時で17時なので、現地のヴュルツブルクで昼食になるだろう。早く着けば一杯飲めるだろ。

そして翌日はゆっくりと日曜日でも開いている醸造所で試飲をする。フランケンは石灰土壌なので本格的な試飲は避けてきた。薄っぺらいリースリングしか出来ないからである。しかしミュンヘンのダルマイヤーで物色してシルファーナーなど味わううちに、リースリングでは物足りなくてもそれなりにいいワインを探せることが分かった。四半世紀前に走った時は田舎の醸造所で適当なものを所望したので、本当にいいものは購入できなかったからだ。

それで日曜日も10時チェックアウトなので、ロマンティック街道沿いのアウトバーンをゆっくり戻ってきたらワイン祭りは完全に終わっている。車が最後まで動くかどうかだけの問題である。



参照:
新調する前に充電池を 2024-04-30 | 生活
祭りの交通規制を確認 2023-06-07 | 生活
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聖金曜日からの不信感

2024-03-31 | 
新制作「エレクトラ」である。後にも先にもここで準備しておかないと万事休すとなる。まだ何が出来ていないか?問題点のある所の楽譜を点検することもあるが、それは指揮者をはじめ映像制作プロデューサーらに指摘されて修正される。客席で確認することはそこではない。

音楽的に確認しておくことは、最初のモノローグ、妹とのデュオ、母親との絡み、オレストの死、オレストの登場、オレストとエレクトラの絡みの音楽的内容をもう一度確認したい。

一週間経って流石に疲れたので、先ずはゆっくり食事をしてぐっすりと眠って当日の朝からにしたい。夏時間で一時間損をするわけだが、重要なのは深い眠りだ。実は聖金曜日から土曜日にかけてあまりいい気持にならなかった。ちょっとした不信感とかそういう否定的な気持ちが強かった。朝も雨が降っていて天気が回復して初めて10時頃に走れた。それで復活祭明けまでのノルマを果たしたので、あとはゆったりした気持ちでとなる。

例年ならば復活祭で衣装も変わる所なのだが日曜日は摂氏20度ほどになるとしても翌月曜はまた冷えそうなので、其の儘誤魔化そうかとも思う。次回のハイデルベルク訪問にはまだ一週間以上あってそこも考えものである。

最大の問題は日曜日に21時頃に帰宅して最終日は11時始まりなので、遅くとも10時に入る為には9時に出かけなければいけない事である。適当に夜食で早寝しなければいけない。要するに最終日に準備する時間が車中しかない。車中は耳しか働かせない。

両日ともに最終日に席替えをしようかとも思うのだが、これという潜り込みやすい席が空いていない。結構売れているということでもある。初日だけは空きがあったが、その後は移動するほどの余地は全くなかった。

ベルリンなどでも既にコロナ前に戻っているということで、確かにバーデンバーデンでも幅広い聴衆が戻ってきているという印象はある。そして来年でベルリナーフィルハーモニカーは最後となるのだが、最初は指揮者ペトレンコとフィルハーモニカーがラトル時代同様に半々ぐらいの喝采を受けていたのが今は完全にペトレンコへの喝采に変わってきている。ある意味、エンゲル指揮の管弦楽団と同様に指揮者の方が喝采を受けるというのは当然なのかもしれないがラトル指揮時代は一度もそうはならなかった。実力通りということになる。一般聴衆というのは決して馬鹿ではないのだ。

そういえば「エレクトラ」のプログラムもまだ目を通していない。何故だかはよく分からないが、結構忙しかったからだ。そういうのは旅行で完全にヴァカンスになっているとそういうことにはならないのだが、自宅との間を通うと往復に二時間、そして平素の時間で結構きつきつになる。これももうあと一年のみだ。燃料も二往復分は入れた。現金も必要な分は下した。あとは二日分のお勉強をなんとか敢行するのみである。



参照:
日常茶飯に出合う芸術祭 2022-04-17 | 文化一般
似た様な感覚の人々 2018-04-02 | 暦
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四旬節も終盤へと

2024-03-16 | 
保守的なオーストリアの形式である。ザルツブルク音楽祭の芸術監督がまだ辞任するとは表明していないのだが、形式的に次期の監督への応募を募っている。指揮者のメストなどと並んで、シュトッツガルトのショーナーやスカラ座を辞めるメイヤーとミュンヘンのドルニーも応募した様である。

ショーナーも受けるとは思われないが、ドルニー体制の任期が2026年までになっていて、まだ延長されていないことからの圧力ともされる。たとえ師匠のモルティエが成功していたとしてもこうした革新的な人たちがそこでやれることは限られている。

それでも2025年以降契約延長されていないカタリーナ・ヴァ―クナーも既にそれ以降の計画の必要があってなされていることから後手に回っている。背景はよく分からないながらも、バイロイト、春夏のザルツブルク、そしてミュンヘンやスカラ座などは関連して着ていることは明らかで、バッハラーだけでなく、そこのドルニーやショーナーなの名前が挙がってくることはとても喜ばしい。一番期待したいのはバイロイトである。

さて、バーデンバーデンでの舞台稽古が始まった。一週間前の開幕を前に既に最初の稽古は終えていて、みっちりとした集中的な練習が繰り広げられているのだろう。昨年の「影のない女」に比較すれば容易く仕上げられる反面、演奏時間も短く飛び切りと決定的な演奏となる筈だ。

歌手陣に心配はいらないが、演出が上手く行くのかどうか。稽古写真を見ると独伝統的楽器配置を採用していて、ペトレンコ指揮のオペラでも「マイスタージンガー」に続くとても異例の配置である。それゆえに一番端にコンツェルトマイスターリンのサライカが座っているのだが、実際は内側のダイシンがリードするのかどうか分からない。もし彼女が受け持つとすればとてもしなやかな演奏となることだろう。

女性が主役の出しものの方が多いので、もっと多くの楽劇が女性のリードでなされた方が良い。同時にそこで期待したいのは、ブラームㇲを日本での公演とは違ってダイシンが受け持つとなればより硬質の交響曲四番となる筈である。

兎も角あと一週間で、その前の総稽古から録音されてカメラが回されるだろう。そして三回の公演から編集して、四月にラディオ全国放送される。映像は昨年同様に夏以降にTVで放映される。それ以外にブラームスの公演の録音が為されると良いと思うがさてどうなるか。そしてDCHでは日本で放映された11月の公演がハイレゾでアーカイヴされた。券を購入して公演前にもう一度しっかり観ておかなければいけない。

肉屋ではこの季節に合わせて、ヴィーガンのモッツァレッラの玉のペスト和えを売っていた。チーズも買いそこなっていたので、価格も4ユーロもせずに結構入っていたので購入した。ペストの臭みや後味はあるのだが、滋養強壮で良さそうで愉しめる。

食事やアルコールを節制していてもそれほど痩せる気配はない。やはり暖かくなると服装だけでなくて、消費するカロリーが可也減少するのだと思う。もう一息である。来週散髪をするのかどうか、考えどころだ。摂氏17度近くになると行かざるを得ないだろう。予約がとれるか。
Nina Stemme als Elektra | Osterfestspiele 2024

Kostümbild | Osterfestspiele 2024




参照:
総合評価8.6以上の価値 2024-02-22 | 文化一般
ヴィーンでの家庭騒乱 2024-02-20 | 音
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