デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ユースホステルを出たが目的の美術館アルテマイスターの開館まで、時間があったので、少し訪ねておきたいところに行くことにした。
それはドレスデンにあってミュンヘン広場という名前の広場である。そこには第二次大戦中にナチスがポーランド人政治犯やレジスタンスを、拷問にかけたり処刑した建物が残されているのだ。
私はこの場所を、NHKのテレビで知ったのだが、その中では拷問され処刑されたポーランド人政治犯の兄弟と、ドレスデンを空爆したパイロットの息子と、空爆前の聖母教会を知っている神父が、ドレスデンの聖母教会を復旧させるために尽力する姿が描かれていた。
その姿に心打たれた私は、彼らの縁の場所、悲しい記憶が呼び覚まされる場所ではあるが、ぜひ行ってみたく思ったのだ。


人っ子一人いなかった



おそらくここで亡くなった人たちの名前



ただ立ち尽くすことしかできなかった非情な出来事



本当に小さい建物なのだ


しかし、実際にその場所に行ったところで、何かが伝わってきたものがあったかといえば、TVの特集にあった以外の事は感じられなかったのかもしれない。なにせ記念碑を読むにもある程度の想像はできるが、ドイツ語はわからないから。
ただ後世の人間による、この場所を象徴するような像と、狭い収容施設を見たとき、いつか悲しい時代が存在していたこと、その記憶が受け継がれようとしていることだけはわかった。


本当にミュンヘン広場だった


閑静な住宅街だった

ミュンヘン広場には30分もいなかった。何せ朝早いことで施設内がまだ開いていなく見学できなかった。
ドレスデン中心街に戻るため市電の駅に向う途中、なぜか普通の民家が妙に特別なものに思えてきた。このあたりに住む人々は、今でも悲しい時代のことを昨日のように語ることがあるのだろうか? 夏なのに冷たい風が吹いていた。

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