デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



ここ三日ほど、さまざまな芸術に出会い、こんなことは一生に一度しかないという時間を過ごしている。気分はとても晴れやかだ。
正直、何から書いていいか分からなくなる。順を追って書くと、映画「ストレイト・ストーリー」を見たこと、プーシキン美術館展に行ったこと、そしてフレイムハウスでの「リチャード・フィールド作品展(の記念パーティー)」、すべてが貴重な時間だった。
なかでも「リチャード・フィールド作品展(の記念パーティー)」は、私の中で最も印象深い時間となった。パーティーに集まった方々がリチャードを祝ったのはもちろんのこと、ギャラリーライヴとして、ウクレレとリコーダによる愛唱歌や60年代ポップス、中国の伝統楽器「二胡」と沖縄の三線のユニットによる沖縄民謡(特に「十九の春」)、独奏の早弾きウクレレとタップダンスの熱いユニット、リチャードの詩の朗読とパフォーマンス…etc、それらは私にとっていつか旅先で耳にした音色だったりもし、歌や演奏やダンスへの情熱すべてが生で心に響いてくるものだった。
そして、その場にいた方々と最近行ったライブのこと、音楽のことや外国で体験したこと他、つまりはお互いのことを垣根の無い雰囲気で楽しく話せたこと、また別のライブやその他の機会で会いたいと思えたことが、素晴らしかった。時間があっという間に過ぎた。みなさん、本当にありがとう!
話は前後(脱線)するが、私がこのパーティーに行こうと思ったのは、リチャードの作品にワーズワースの作品に登場する人物をモチーフにした彫刻があったからだ。とはいえ、ワーズワースについては何も知らないので、にわかに詩集だけ借りて、店に行く前に詩に目を通したものの、詩よりワーズワースの生涯の方に関心が行ってしまう有様だった。
パーティーがお開きになり、最終の京阪特急の車内で、店でのことを思い出しながらワーズワースの詩を繰った。たまたま「妹へ」(前川俊一訳)という作品が目に留まり、私の気持ちを表してくれていると思った。というか今日という日そのものと言えるかも。


わたしらの生きた暦を
くだらぬ形式で縛るのはよそう。
友よ、わたしらは今日の日を
年のはじめにしよう。

天地いたるところに愛が芽ばえ
心から心に流れ入っている。
大地から人へ、人から大地へと。
――今こそは五感のときだ。

今の一時は
永年の思索にまさるかも知れぬ。
心はからだの隅々から
春の精気を一杯に吸いこむのだ。

心はみずからの末ながくまもる
無言の掟をつくり出すだろう。
わたしらはこれから一年にわたる気分を
今日の日から引きだすだろう。

改めて、今日出会えたみなさんに、ありがとうと言いたいです。

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