デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



二月中旬に春一番が吹いたものの、最近の寒さと風の強さからして今や春五番くらい吹いているのではと思ってしまう。



昨日はルールすら分からないのに何故だかNHKの囲碁の時間(棋士の趙治勲(ちょうちくん)は、囲碁の鬼ですよ。タイトル獲得数70おめでとうございます)を見ていて、外に出るのが遅れた。
一昨日よりはマシだったものの、依然風は強く寒かった。時間も時間だったので、いつもの川辺ではなくそんなに遠くない公園で、ウクレレをポロ~ンと弾くことにした。そこで、私にとって「これぞ!」と思うような体験をした。
詳しい経緯は長くなるので端折るが、まさか公園で隣のベンチにいた全く面識の無い家族連れのお母さんと小3くらいの男の子が、親子で私の頓興な「涙そうそう」に歌を乗せてくれるとは思いもしなかった。
私は人前で演奏する緊張と、しばらく弾いていない曲への戸惑いから間違えまくった。でもその男の子の喜びようは心底からのものだったし、お母さんの方は「ヒロ、あんたウクレレ始めてみるか?」とまで言ってくれたのだ。
その間、隣のベンチにいたままのご主人はイヌの手綱を持ったまま遠くを見て座っていたが、時間になるとお母さんと男の子は私に満面の笑みで「ありがとう」と言って、家族揃って公園を後にした。



私は童話作者として有名な作家のアナセン(アンデルセンのこと)の『即興詩人』という紀行小説のことを思い出した。主人公アントニオは子供時代に夜のトレヴィの噴水の前で、楽器を手にした即興詩人の演奏と歌を聴いて感動し影響を受ける。
まぁ、今回の私の場合は、即興詩人ならぬ頓興詩人…即興演奏どころか頓興演奏であるのだが、それにも関わらず、私のウクレレを聴いて喜んだ人がいたことは何物にも代えがたい貴重な体験だと思う。また、ここ数ヶ月の間にアントニオ少年のごとき?私に影響を与えてくれた方々の演奏を改めて聴きたいと思った。


(画像は上に触れた公園なのですが、自身が体験した貴重な場面は、やっぱり画像には残せないものですねぇ…)

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