7月29日(金)、香川県に、著作のための資料収集に行きました。高松市西植田町中谷集落にある神内一族の本貫の地です。現在も神内の地名が残り、中世の神内城の跡や墓域が遺されています。神内一族は源平合戦では源氏側で活躍します。案内看板がありました。
奥には江戸時代の墓域もありました。
この後、琴平町に移動しました。
駅近くに、幕末建造の松尾高燈籠があります。これも著作の中に出て来る素材です。
日本一の高さです。この場所はかなり内陸ですが、この燈籠は瀬戸内海の船からも見えたそうです。金毘羅さんは元々はインドの海を守る神様です。ヒンズー教の「クンビーラ」が漢字で書かれたものです。詳しくは下記をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%AF%94%E7%BE%85
近くに、とても味のある狛犬がいました。江戸時代に建立されたものです。これは「吽形」の方です。現在ではメスの獅子とされていますが、もともとはイラクのメソポタミア文明の中で、王の墓域を守るユニコーンを表現していました。頭に角があるのがその名残です。ライオンとユニコーンが対で墓を守っていました。いつの間にか、夫婦の獅子になってしまいました。しかも日本にはこの形式は朝鮮半島から入ってきましたので「高麗犬」と言う名になり、現在では文字を替えて狛犬になりました。日本には、ユーラシア大陸各地の文明がこのような断片として残されています。日本人はまだあまり気付いていませんが、私たちの身近には世界的な観光の素材が満ちていますので、外国人観光客にとっては興味が尽きないでしょう。今後も、宿泊や語学対応がうまくいき、このような町中の遺物にも説明がされるようになれば、フランス並みに外国人観光客が8000万人などというのも夢物語ではないと思います。
この後、5校高校訪問をしたあと、神内さんと著作の打合せをして、家に帰ったらもう夜でした。なかなか暑い1日で、顔がもうかなり焼けています。