ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

京都・大阪

2013年01月08日 | インポート

Okamoto1月7日(月)・8日(火)、この2日間は京都・大阪・和歌山へ調査のための出張でした。

しばらく前から大学で取り組んでいる「亜墨漂流記」に関する資料集めです。これは鎖国時代の天保13年(1842)に犬吠埼沖で遭難し、漂流してメキシコまで行った栄寿丸乗組員13名の史実に関することです。このうち5名が日本に帰ってきました。この中に鳴門出身の初太郎がいたのです。これに関して昨年から四国大学の様々な学部の先生方がチームを作って7名で研究しています。今回はその中で4名が2日間の日程で、京都と和歌山の図書館の文献調査に行きました。

7日は、京都外国語大学の図書館に文献があるということで、朝早くバスで徳島を出て、夕方5時まで一日缶詰になって文献調査をしました。思った以上に多くの資料が見つかりました。写真は、その作業途中で食事をした学生食堂の壁面に飾られていた岡本太郎のレリーフです。題名は「眼と眼」というそうです。学生同士のコミュニケーションをテーマにしているのでしょうか。様々な国から人が集まる外国語大学ならではの作品です。岡本太郎の作品は1970年の大阪万博の「太陽の塔」以来ずっと好きですが、思わぬところで対面したので写真を撮ってきました。さすがに疲れていたのですが、この作品を見てエネルギーをもらえました。

Sennnitimae
この日は夕方まで図書館で過ごし、阪急電鉄で大阪まで移動して難波のビジネスホテルで宿泊しました。次の朝、南海電鉄に乗るために大阪の繁華街を歩いて移動しましたが、良い看板が多くて写真を撮りました。右は「千日前商店街」の看板です。古朴な雰囲気で上手な空間構成だと思います。商人の町、大阪らしさをよく表現しています。

Gannko

次のは法善寺の後ろにあったビルの壁にあった大看板です。4階建ビルの上から下まで覆うような巨大な平仮名の小字数看板です。これがもしなかったとしたら、電線がガシャガシャ見えるだけで殺風景だろうなと思います。夜はライトアップされるようで、また効果が高まるでしょう。これも大阪らしさが出ていると思いました。

このあと南海電鉄で和歌山市駅まで行き、近くの和歌山市立図書館でやはり4時間ほどを調査に費し、多くの複写をさせてもらって帰ってきました。この図書館には全国で唯一、海外移民や漂流に関する書籍ばかり大量に集めた部屋があり、全国でここでしかない資料をいくつも見ることができました。

今回は、本当に図書館での調査ばかりで、観光的な場所にはどこにも寄れませんでしたが、移動の途中で上記のような興味深い風景を見ることができました。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
岡本太郎さんの作品は、存在感ありますねー (こうりん)
2013-01-09 12:29:49
岡本太郎さんの作品は、存在感ありますねー
すごいエネルギーを感じます!(^^)!

看板もいいですねー「千日前」のさいげなさ、
がんこ、の元気さ、おもしろいですね(^o^)
返信する
こうりんさん、いつもありがとうございます。岡本... (仙鳩)
2013-01-09 21:45:43
こうりんさん、いつもありがとうございます。岡本太郎は美術家として必ず歴史に残る作家だそうです。また大阪の看板は二つとも梅田花月のそばにあります。ぜひいつかご覧ください。
返信する

コメントを投稿