ぱたぱた仙鳩ブログ

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善光寺東京智栄講銅灯篭

2013年09月19日 | インポート

Tourou9月17日(火)、実家に帰省するついでに、書論研究会の井垣清明先生から依頼されていた、善光寺の銅灯篭の題字の採拓をしました。前日に、寺の事務所に申し込みをしてありました。学生時代に善光寺の宿坊、良性院の経営するアパートに住んでいて、よく宿坊のアルバイトもしていたので、善光寺にはかなり詳しいのですが、この灯篭の文字に関しては全く知りませんでした。無理もありません。揮毫者の署名が全くないからです。

先般の四日市の書論研究会大会の折、井垣先生から、お父様である有名な書家「井垣北城」の揮毫であることを知り、井垣先生が「長年にわたって父親の碑の拓本を渇望しているが、なかなか機会がなく残念だ。」というお話をお聞きし、たまたま翌月に帰省を控えていたので、天候次第では可能かもしれないとお話をしていたものです。

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台風一過の秋晴れの完璧な晴天の中での作業は爽快でした。灯篭を汚さないように気を付けながら、1時間半ほどで作業が完成しました。陽刻で彫りが深いので、紙は繊維の長い楮紙を使用しました。

温順で美しい文字です。さすが井垣北城の揮毫作品です。

井垣先生も喜んでくださることでしょう。徳島に帰ってから早速送りました。

善光寺にとっても、この情報は新たなもので、観光的な資料として重要なものです。書学が、人々の喜びや観光に役立つことはうれしいことです。

作業中には、通りかかりの観光客の方が数名声を掛けてきて、拓本作業を初めて見たと、興味深げに見学していました。


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