ぱたぱた仙鳩ブログ

徳島から書道文化を発信します。

東京への旅

2013年02月24日 | インポート

Hatakeyama12月23日(土)・24日(日)、東京に行ってきました。研究資料の収集のためです。

最初は、白金台の畠山記念館です。こちらには本阿弥光悦・尾形光琳・尾形乾山・野々村仁清などの書画や茶器がたくさん展示されています。

東京であることを忘れるような緑の多い風情のある建物と庭でした。江原製作所の経営者の畠山さんが入手する前は寺島宗則の邸宅だったそうです。面白い石碑が2基置かれていました。

Yusimaseido1学芸員の柳田さんとは、昨年の学会で知り合いましたが、展示物の案内をしていただきました。ここで展示されていた光悦作のシンプルな茶碗が魅力的でした。また乾山作の「色絵福寿文手鉢」がとても気になりました。

次に行った湯島聖堂は、後藤芝山の研究のための資料集めです。御茶ノ水駅の対岸に見える森の中にあります。江戸後期に昌平黌のあった場所です。写真は入り口の「仰高門」です。この横には現在は「斯文会館」があって、日本の漢文教育の中心です。この日も一般向けに漢文講座が行われていました。昌平黌の伝統は受け継がれています。この門を入って奥に行くと大成殿があります。Kousizoこれは黒塗りの巨大な建物です。

中には孔子像が祀られていました。色彩感覚が素敵でした。

日曜日には、東京国立博物館に「王羲之展」を見に行きました。とても大勢の観客がいました。王羲之だけでなく、後世に影響を受けた多くの書家の作品も展示されていて、書道史を概観できる展覧会で、Ougishitenn1人気があるのも当然だと思いました。通常の小さな博物館の企画展を3つ分くらい一気に見たような量と価値がありました。

気が付いたら3時間が過ぎていました。展覧会を観るのも意外に疲れます。くたくたになって、帰りの飛行機では寝ていました。

この1週間には遠出が2回あってとても大変でしたが、大きな収穫があってまた視野が広がりました。多くの情報が集まりましたので、また論文などに反映させるつもりです。


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