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富山県美術館 ミロ展

2022年08月19日 | 日記
8月13日(土)、父の初盆と土蔵の荷物の整理作業で自家用車で長野県に帰省しました。台風を避けて、北陸回りで帰省したので、途中に富山県美術館に立ち寄り、話題のミロ展を見学しました。この美術館は初めて訪れましたが、5年前に開館したばかりのお洒落な建物です。


ミロ展の入口。



珍しく、いくつか撮影・SNS OKでしたの掲載します。ミロ(1893~1983)はスペインバルセロナ生まれで、ジャポニズムの影響を強く受けた画家です。人物画の背景に日本の浮世絵をわざと入れたりしています。


カラフルな抽象画が有名です。これは「絵画(パイプを吸う男)です。


日本の書画の影響を強く受けています。日本の絵巻物や文人画の賛の影響だと思いますが、絵画の中に文字を組み込んでいます。


書の影響も強く受けました。京都の森田子龍は『墨美』で早くからミロのことを何度か取り上げましたし、井島勉も注目しました。2度来日していますが、その時には宇野雪村や森田竹華ら、毎日展関係の書家と交流しています。大阪万博では、パビリオンの壁面に、書作品に近い大胆な作品制作しました。次の作品は、その時期のもので、「絵画」というタイトルです。


焼物にも造詣が深く、陶芸家と共同して制作しました。


屋上には、動いて遊べる遊具的彫刻作品があり、子供連れが楽しんでいました。天気が良ければ北アルプスが望めるはずですので、借景としては最高でしょうが、曇天だったので景色は今一つでした。


東京・名古屋の大都市に並んで、地方の小都市である富山でミロ展が開催されるのは、この美術館の立地の素晴らしさもあるだろうと思いました。日本でのミロ展は20年ぶりだそうです。機会があれば、ぜひご観覧ください。9月4日(日)までです。





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