12月2日(木)5限、大学のB館109教室で、標記の会が開かれました。演題は「韓国伝統舞踊の魅力ー静・中・動の表現ー」です。


お話の途中で、踊りの動画が時々入りました。「三鼓舞」と呼ばれる集団演舞です。

李先生の踊りのお弟子さん、寺田さんがチマチョゴリを来て踊られました。

衣装は、袖がとても長いですが、袖の中に棒を持って、長く見せています。昔のシャーマンの衣装の名残です。甲骨文の「舞」や「無」の字の原型と言ってよいでしょう。中国古代のシャーマンの踊りが半島に渡って残ったものだと思われます。


最後は、李柔那先生が、布を振って韓国特有の「恨」(ハン・・・哀しみ・苦しみ・もどかしさ)の感情を表現する優雅な踊りを踊られました。これが、日本古代の万葉集などに出てくる、別れる人に布を振った踊りと共通する動きです。東洋文化の底流を流れる同一の文化を楽しむことができました。

韓国伝統舞踊は、呼吸法が大切で、静と動の間に「中」という不思議な部分がある。それは体が動いていないけれど、「気」が動いている状態であることを知りました。東洋芸術や東洋武術に共通する「見えないエネルギー」である「気」です。これは書道にも強く意識されているものです。ありがとうございました。