徒歩通勤になってから、これまで自転車では見えなかった街並みの家々が目に入るようになった。通勤経路には、高級住宅街があり、それはそれは立派な御邸が並んでいるのだ。
その敷地たるや、普通の立て売り住宅が6軒くらい建つんじゃないかと思えるくらいの敷地である。
どうやったら、こんな家が建てられるほどの「財」を手に入れることができるんだろうか?
こんな立派な御邸を所有してるってことは、それだけ社会に貢献したってことなのかな?
よほどの能力のある人たちなのか。いったいどんな人が住んでいるんだろう。
それに比べると、自分の取るに足りない小ささを感じずにはいられない。
人間として、恥ずかしくなっちゃう。
自分の夢が何かって言ったら、こんな豪邸に住むような人になりたかった。
「私の家、ここなんですよ」なんて言ったら、知り合いが、びっくらこいちゃうよね。
驚かしてみたいもんだ。
「しにものぐるい」で働いても、それは無理なんだろうな。
宝くじが当たれば買えるけど、宝くじなんか買わないもんね。
財を築いた人が「裸いっかんから始めた」なんていうけど、そりゃ不可能だよね。
昔、不動産会社で働いていた時に、知ったんだけど、そのへんの土地は「風致地区」に指定されていて、土地を一定以下の面積に分割してはいけないことになっている。
まあ、6軒分くらいある敷地なら、2つくらいに分けることはできそうだけど、6個には分けられない。そんなこまごました家を建てたりすると地域の雰囲気が悪くなってしまうのだ。
となると、先代が亡くなって遺産相続などする場合も、大変そうである。今後は相続税も高くなるとか聞く。売るにしても大きいまま売るってことになるんだろう。財を持つものは大変だ。庭の樹木の手入れなども管理するのが一苦労である。
空き家になっている家も結構ありそうだ。昔はステキな建造物だったようだが、今では人気もなく、放置されているらしき家もある。
だからといって、庶民に安く買えるわけじゃない。
あああ・・・。
これは、持たざる者の、決してかなわぬ、あこがれのため息なのか、
持った場合を想像して、それを維持管理する重荷のため息なのか、
どっちにしても、なんとなく落ち着かない気分になってしまう。
朝は大股で急いで歩くが、帰りは周囲を眺めながらゆっくりと、歩いている。
その敷地たるや、普通の立て売り住宅が6軒くらい建つんじゃないかと思えるくらいの敷地である。
どうやったら、こんな家が建てられるほどの「財」を手に入れることができるんだろうか?
こんな立派な御邸を所有してるってことは、それだけ社会に貢献したってことなのかな?
よほどの能力のある人たちなのか。いったいどんな人が住んでいるんだろう。
それに比べると、自分の取るに足りない小ささを感じずにはいられない。
人間として、恥ずかしくなっちゃう。
自分の夢が何かって言ったら、こんな豪邸に住むような人になりたかった。
「私の家、ここなんですよ」なんて言ったら、知り合いが、びっくらこいちゃうよね。
驚かしてみたいもんだ。
「しにものぐるい」で働いても、それは無理なんだろうな。
宝くじが当たれば買えるけど、宝くじなんか買わないもんね。
財を築いた人が「裸いっかんから始めた」なんていうけど、そりゃ不可能だよね。
昔、不動産会社で働いていた時に、知ったんだけど、そのへんの土地は「風致地区」に指定されていて、土地を一定以下の面積に分割してはいけないことになっている。
まあ、6軒分くらいある敷地なら、2つくらいに分けることはできそうだけど、6個には分けられない。そんなこまごました家を建てたりすると地域の雰囲気が悪くなってしまうのだ。
となると、先代が亡くなって遺産相続などする場合も、大変そうである。今後は相続税も高くなるとか聞く。売るにしても大きいまま売るってことになるんだろう。財を持つものは大変だ。庭の樹木の手入れなども管理するのが一苦労である。
空き家になっている家も結構ありそうだ。昔はステキな建造物だったようだが、今では人気もなく、放置されているらしき家もある。
だからといって、庶民に安く買えるわけじゃない。
あああ・・・。
これは、持たざる者の、決してかなわぬ、あこがれのため息なのか、
持った場合を想像して、それを維持管理する重荷のため息なのか、
どっちにしても、なんとなく落ち着かない気分になってしまう。
朝は大股で急いで歩くが、帰りは周囲を眺めながらゆっくりと、歩いている。